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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 42

…そして、ベネディクタ・ティアーズの中心部、彼女の心。彼女が眠り、悲しみの核が位置する場所へと。
悲しみの核は全てを"無"の方向へ遷移させ、そして"無"の状態で真の力を発揮します…"場"の属性を無にしないよう、くれぐれも気を付けて。
そしてもう一つ。この核は、強力であり、しかしとても脆い…場合に依っては自壊を起こし、その際にベネディクタの精神を道連れにする可能性があります。
無論、"あってはならない事"です。自壊を誘発する"もの"があるとしたら、恐らく破のエレメントでしょう。破のエレメントの取扱いにも注意してください。
それでは、準備は宜しいですか?
ベネディクタ・ティアーズ登場
…以上のキャサリンによる注意事項を聞いた後、戦闘開始です。『悲しみの核』ってベネディクタの生首かよって感じですが、ベネディクタ本人はちゃんと首繋がったままキャサリンと並んで立っているのでご安心ください。
今回はフィールドを無属性のまま相手のターンにしてはいけない+破属性使用禁止という面倒な条件なので、非常に戦いづらいです。
しかもこの戦闘、実は相手のHPをゼロにしても終わりません
破壊すら許さず、永遠に形を留めるなんて…!一体どれだけの絶望や悲しみが…!」と、キャサリン。そしてアドバイスをくれます。
第三者がこの核を破壊する事は不可能です!ですがまだ勝機はあります!核を自壊させるのです!こちらから破壊せずとも、向こうに自壊させれば、結果は同じ!」
さっき自壊させちゃダメって言ってた癖に、何言ってんのこの人?
「今ならば核の力が弱まっているので、ベネディクタを道連れにされずに済むかもしれません!この方法に賭けましょう!核を自壊させるのです!」
……OK。やりますよ、やりますよ。やらせて貰っちゃいますよ。不肖このニクソン。貴女の悲しみの核を破壊させて頂きます。はい、ミリィスタンガン(破属性)!

そして起こる、心壊

世界の総てが儚く崩れる。
ふわり、ふわりと、シャボンの様に。
ぱちん、ぱちんと、シャボンの様に。
愛も生命も魂も。
漂い消えて、漂い消えて。
わたし、こんな世界、もういやだ。


セ カ イ ニ サ ヨ ナ ラ

「ベネディクタ様!」
ハウゼンの残留思念
ベネディクタ様。貴方は何故あの時、逝ってしまわれたのです?
貴方はご存じだったのでしょう?
私が朝一番の見回りで、あの大きな木の場所を通り掛るのを。
だから貴方は、あの木で生命を絶たれたのでしょう?
……はい。全てはお望みのままに。
貴方の亡骸は…この私が、丁重に下に降ろさせて頂きました。
朝もやの中で、私達の二人だけ…最後の時を過ごさせて頂きました。
貴方の身体は、あんなにも重かったのですね。
この前まで小さかった筈なのに、何時の間にやら、大きくなられたのですね。
そして何より…。この前まで温かかった貴方の手が…
何時の間にやら、あんなにも冷たくなって…。

今の貴方は、まるで子供の頃の御姿にそっくりです。
そして何故その御姿なのか…私には、おぼろげながら察しが付いております。
ならば、恐縮ながら一つ、お願いを申し上げて宜しいでしょうか?
私の身体は、この通り生身ではございません。
詰まる所、涙を流す機能が実装されていない訳です。
泣くに泣けない状況というのは、これまた中々に難儀なものでございまして。
どうかその点、宜しければ御高配を賜りたく存じます。
ベネディクタ様。貴方の優しい声が、私は大好きです。
また何時か、聞かせて頂けますか?


ありがとう、ハウゼン。

…こうして、悲しみの核は討たれました
星の慟哭やベネディクタの悲しみの根本こそ、未だ消えはしませんが…今この時を以って、ベネディクタ・ティアーズは滅されるでしょう。
「ベネディクタ…。もう絶対に、泣かせはしない…
そしてキャサリンは、ベネディクタの傍に…。

何とか一件落着したので、今回はここまで。
次回はついにラージュの鉄槌の正体が明らかになる、かも…?
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ジャンル : ゲーム

Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 41

天空大陸フェジテの完成後、組織の名を『リオ・エクスプローラ』から『リオの創生者』へ改め、天使国家フェジテを建国
政治形態には女王を中心とした女系王政を採用し、チームのリーダーであるキャサリンがその女王に選ばれました
キャサリンは、自分がベネディクタと共に在る証として名をキャサリン・フェジテと改め、フェジテの暦をリオ暦と名付けました。
こうして天使国家フェジテは、建国されはしました。しかし建国当初の人口は、チームのメンバー約150名だけという余りに少ない物。しかもその内セラパーソンはキャサリンだけという状態。
そこでキャサリン達は最後の大仕事として、『フェジテ基本社会確立計画』を発動。
フェジテ創生に際して、現在のレヴェルストーク山地の僻地に移動されたラボを拠点として…主として将来性若しくは労働力を有する世代、0~40歳代までのセラパーソンをバランス良く大量に人工繁殖したのです。
素体を準備してセカンドカーネルを接合するという方法を用いて。
計画には3年を費やしました。果たしてフェジテは人工バランスも整い、遂に真意での国家と成ったのです。
この計画を最後に、チームの活動は停止。或る者は内政部に残り、或る者は普通の生活に戻り、チームは自然消滅しました。
キャサリンは建国の少し後、セラパーソンの男性と交際し結婚。そして31歳で娘ルイーズをもうけ、63歳にて永眠
…しかしこれを期として、再びキャサリンとベネディクタは数奇な運命を辿る事と成ります。
死してキャサリンの魂は、本当ならばソウルホームへと還る筈でしたが…キャサリンの魂は、ソウルストリームから逸脱してしまったのです…この様な魂は、自然消滅する以外に在りません。
しかし、キャサリンの場合は違いました。キャサリンの魂はガイアに依って拾い上げられ、『星の代弁者』としてガイアプロビデンスの一部と成ったのです。
人の形をとってガイアの意思や状態を人に伝え、また世界の事象をガイアリバースへと導く者…そう、キャサリン達は初めからガイアに選定された者だったのです。
ガイアキャンサーに依る生命の危機を察知し、これに対抗する為に取った策。ガイアリバースへの布石と準備。
導き手として選ばれたベネディクタ。そして後継者及びセラパーソン原初としてその魂を受け継いだキャサリン。
キャサリンはベネディクタと共にフェジテを創り上げ、ガイアリバースへの準備を整えた
個々の局所を見れば、それらは人々が思いを馳せた、生涯と呼ぶに相応しい事象…しかし総合的且つ巨視的に見た時、それらはガイアの治癒計画を意味していたのです。
ベネディクタの誕生に端を発して今に至り、更にこの先に続く、長い長い計画…。
セラパーソンとフェジテの誕生セラフィックブルー誕生
ドナルド達がガイアキャンサーとガイアリバースを見出し、プロジェクト・セラフィックブルーを発動…その中に於いて悲しき運命を辿ったユアンとシリア。生まれ来たレイクとヴェーネ。
そして現在に至るまで、彼ら<セラフィックブルー>を中心として揺れ動いた世界の様相
セラフィックブルーとエンデの決戦
ガイアキャンサーを滅するべく行動を開始する貴女達。それを導くコンダクターの私達。
これに対し、世界の滅亡を視野に入れ、本格的且つ具体的に行動を開始するエンデ。
そして…そう遠くない内に辿り着くで在ろう、戦いの終焉。たとえそれが、如何なる結果で在ろうとも。
語られた星の真実
100年以上に及ぶ、星の存亡を賭けた戦い。世界の総てを巻き込んだ運命の渦なのです。
「何だかな…。話がデカ過ぎで実感が沸かない」と、レイク。
「ところで、如何して貴女達は"二人"なの?ベネディクタとキャサリン…」と、ヴェーネ。
元は一個の魂だったものの、星の代弁者に成る際に個々の二人の人格として分化独立したそうです。
この姿形も、エンデと同じ由縁。エンデが純粋かつ残酷な心理の象徴として男児の姿を取っているのと同様…ベネディクタは愛を求める幼子に。キャサリンは彼女を守り癒す、言わば姉の様な者に。
「もう一つ。星の慟哭というのは結局?」と、ヴェーネ。
星の慟哭…。それはまさしく星の流した涙。星の代弁者、即ちガイアプロビデンスの一部たるベネディクタの精神が著しく傷付けられ、ガイアプロビデンスに綻びが生じる現象です。
それは"病魔"とは異なる"外傷"として、星の生命を奪い取り…また同時に、ガイアキャンサーが付け入り侵す対象としての間隙ともなってしまいます。
そしてこの際生じたベネディクタの涙こそは、星の慟哭の爆心地、ベネディクタ・ティアーズ星の慟哭に依って発生した外傷の、まさにその患部それ自体。これを補修する事は、まさに急務なのです。
「若しかして、エンデは最初からそれを狙ってたのか?」と、レイク。
間違い無いでしょう。この所目立った動きも無く、一進一退に近い停滞状態に在ったガイアとガイアキャンサーの戦況。それを打開する一手を求めるならば、真っ先に星の慟哭が挙がる筈
ベネディクタには両親から愛を受けられなかったという決定的な精神の傷、脆弱性が存在する。故にエンデは初めから彼女に狙いを定め、その精神を徹底的に攻撃。
ダルムシュタットの凄惨な武力衝突も、ベネディクタの精神を崩壊させようとしたエンデが仕組んだものでした。
自分達の手で隔てた天地の間に諍いを起こし、彼女に責任を結び付け、その強迫観念を誘う
自分はとんでもない過ちを犯してしまった。自分は無能、両親の愛を受ける価値の無い存在だと…。
実を言うと、これは過去に実例が在るのです。10年前のディザスティアの戦乱です。
ディザスティアとはルシファー。詰まり辿り辿ればフェジテ創生に端を発する。
故にその戦乱でベネディクタは強迫観念に駆られ、精神崩壊の寸前まで至りました。
その結果、星の慟哭こそ発生しなかったものの、ソウルストリームが赤く染まるという現象が起きたのです。
因みに、エンデが誕生したのもこの時
その戦乱に際してベネディクタが弱点と化し、遂にエンデの誕生を許してしまったのです。
「流石にそれは知らなかった…。あの戦いが残して行った、"もう一つの禍根"という訳か…」と、ランサード。
エンデが起こした今回の武力衝突も、恐らくその時の経験を参考にしたと思われます。
また天地間で大規模な諍いを起こせば、きっとベネディクタの精神が崩壊するだろうと。
しかしその思惑に反して、ベネディクタの精神は強靭に持ち堪えた。そこでエンデは業を煮やし、スカイスクレイパー前にてあの暴挙に出た。
崖淵で持ち堪えるベネディクタを、一気に突き落とすべく。
罪も無い女の子を眼の前で惨殺されて、遂にベネディクタの涙は零れ落ちた…その結果が、星の慟哭とこのベネディクタ・ティアーズ
「それにしても、何故ベネディクタはそんなに持ち堪えられたのかしら…」と、ミネルヴァ。
「先日ハウゼンと会う機会が在り、きっと彼が支えてくれたのでしょう…彼には本当に感謝しています」

一通り話を聞き終えたところで、今回はここまで。
次回は様々な制限がある中で悲しみの核を撃破する、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 40

スカイスクレイパーの屋上に似た場所まで行くと、キャサリンが待っていました。
中心部はもう少し先だけれど、その前にこの星の真実…キャサリンやベネディクタの辿った足跡を話す必要がある、と言います。それらを把握しなければベネディクタの悲しみの核を滅する事は出来ないから、と。
キャサリンとベネディクタの正体…二大女性科学者としてグラウンドで有名な、あの二人。
全ての始まりはフェジテ家
フェジテは代々学問の名士を輩出し続ける、世界的に有名な名門の血統でした。
時は2687年…今から135年前、その家系にベネディクタ・フェジテが誕生
彼女の家には、両親と一人の姉…しかし両親は有能な学者として多忙、姉も英才教育で彼女の相手をしている時間は無く。
そこで両親の代わりに彼女の世話をしたのが、ハウゼンでした。
ハウゼンはベネディクタの生まれる3年前にフェジテ家の守衛用マジックドールとして、彼女の両親が作ったもの…ベネディクタにとっては、不在がちな本当の両親よりも近しい存在でした。
彼女は順調に育っていきましたが、名門フェジテ家の人間にも関わらず"凡才"でした。両親の教育でも芽が出る事は無く、やがて見切りを付けられました。
そして、愛情は注がれず…"一家の面汚し""恥曝し""出来損ない"などと、非情な謗りの言葉ばかりが与えられました。
家の中にさえ居場所を失って、それでも唯一味方で在ったハウゼンだけを支えに、彼女は生きて行きました
それでも何とか両親に褒められ、愛を受けたいと願った彼女は、自ら進んで猛勉強に励みましたが…結局凡才の域を抜け出せないまま、彼女が19歳の時に母親が、26歳の時に父親が、それぞれ病死してしまったのです。
葬儀に出たベネディクタを待っていたのは、親戚一同から出来損ないの親不孝者に向けられる、冷たい蔑みの眼差しでした。ベネディクタは葬儀の場で、こう話しました。
私が生まれて来た事で、家族は様々なものを失いました。母が無駄に御腹を痛めました。多額の養育費が無駄に使われました。フェジテの名声に泥が塗られました。この私の罪…謹んで御詫び申し上げます。生まれて来て、御免なさい
…しかしこの少し後、皮肉な結果が待ち受けていました。
彼女は典型的な大器晩成型。ガイア理論の整理等数々の功績を残し、気が付けばフェジテ家屈指の天才科学者と成っていたのです。
しかし彼女の心が満たされる事は在りませんでした。彼女が求め続けて来た"もの"は、名声や勲章ではなく、両親からの愛と賞賛それらは最早、永遠に失われた後だったのです。
そして2732年、彼女は45歳の若さで生涯に幕を閉じます…自殺でした。病に依る急死とされているのは、世間体を気にした親族が捏造したものだそうです。
夜中の内に自宅の庭園の大木で首を吊って自殺…翌朝、ハウゼンが遺体を見付けました涙を流せぬ自分の身体を呪ったと、彼はその時の事を哀しげに振り返っていました。
天才科学者として数々の誉れを与えられるも、真に求め続けたものだけは決して与えられぬ。その空虚な日々の中で、彼女はシャボンの様に漂い続け…あの日、ふっと消えてしまったのです。
…こうして閉じられたベネディクタの生涯。しかしそれこそが最初にして最大の布石
死したベネディクタの魂は、ソウルホームに還る事無く再び新たな生命と成ったのです。
ベネディクタの魂はセカンドカーネルと成り、セラパーソンの原初が誕生したのです。それこそが、キャサリン・リオ
しかしキャサリンはその事を知る由も無く、普通の女の子として日々を過ごしていました…15歳の時までは
両親が死に、キャサリンは右足切断の重症…でも本当なら、キャサリンも死んでいたはずでした。それをハウゼンが救ってくれたのです。
ハウゼンは、ベネディクタの魂が未だ地上に留まっていることを感じ取ったのです…マスターの居なくなった家を後にし、彼女の魂を捜し求め、キャサリンに辿り着きました
しかし、キャサリンは家族と片足を失い、絶望しながら抜け殻の様にベッドで眠るだけの日々を過ごしていました…ハウゼンの励ましも何処吹く風。
そんな或る日、キャサリンは自分の中の"もう一人の存在"を感じる様になりました…それこそが、キャサリンとベネディクタとの出会い
片足損失というハンデを受けて、キャサリンの生命がその分の"能力補填"を行うという超自然的な働きを為し…それまで奥底に眠っていたベネディクタのソウルインフォを呼び起こしたのです。
これに依って、キャサリンはベネディクタの持っていた天才的知能と、"彼女自身"を得る事と成りました。
キャサリンの中のベネディクタは、まるで無心に愛を求める子供の様でした…彼女は死して魂と成った事で、経験や記憶の薄い部分が削ぎ落とされて象徴化されていたのです。残ったのは、何処までも鮮烈な、愛を渇望する意志。愛を得る為の、何処か強迫的とも言える、優秀で在る事への意志
天才的知能と愛を求める心とを併せ持つ幼子。それがベネディクタでした。
彼女の存在は、キャサリンの支えに成りました。己の内という、何よりも近しい場所に在る存在。それ故に自分は独りではないのだと。そしてまた、彼女を満たしてあげたいとも思いました。
両親を亡くし、自分さえ逝った身で在りながら、それでも尚愛を求め、優秀で在る事に執着し続ける、この悲哀の幼子を。
キャサリンは彼女と同じ、学問の高みを目指しました…元々勉強は得意な方だったため、これで少しでも彼女の渇きが潤されるならと。
そして18歳の時、キャサリンは魂に関する新説を発表し、一躍世間から注目を浴びる事に成ります。
その後、キャサリンの力は高く評価され、研究活動のスポンサーまでも得る事が出来…2752年、20歳の時に、魂に関する研究チーム『リオ・エクスプローラ』を結成したのです。
メンバーは主に新進気鋭の若手研究者が150名余り…その中にドナルド・ヒューストンマルゴ・モンテリマールが居て、とても親しい友人でもあったそうです。この二人はセラパーソンではなく、パーソンなのだそうです
チーム結成からの数年間、キャサリン達は"最終目標"へ向けて地道な下積み作業に徹しました…セラパーソンの恒常的繁殖システムの確立、天使国家フェジテの建国のために
キャサリンは、優秀な人間としての答えを自分自身に見ました。セラパーソン…セカンドカーネルを持ち、前世のソウルインフォをベースとしてパーソンより高いポテンシャルを保持する"優良種族"
ベネディクタの"優秀で在る事"への意志は、そこでセラパーソンという明確な目標を持ちました。
最初の数年は世間体の事も在って研究結果を一応は公表していたものの…研究が本格化し核心に迫ると、その公表を取り止め…人目を避けて辺境の大陸ユヴェスへと移り住み、そこで更なる研究を進めたのです。
そして今から60年前の2762年、研究は一先ず完成。キャサリン達は天使国家フェジテの建国に踏み切りました。
先ずユヴェス大陸の陸地を拝借し骨格として天空大陸フェジテを形成したのです…これが"ユヴェスの神隠し"の真実です。
ベネディクタは原初のセカンドカーネルとしてガイアプロビデンスと深い関係を持っており、摂理へ干渉する手段を得ていました。キャサリン達はそれを基礎に摂理の一部を書き換える術を編み出したのです。
即ち「ユヴェスの陸地は天空に位置する物で在る」という風に摂理を書き換え…その結果、その摂理に従い、ユヴェスの陸地は"正しく"空に舞い上がったのです。
そしてこれを骨格とし、分子操作による地質増殖に依って肉付けを行う事で、今日の天空大陸フェジテが完成したのです。

まだ話は続きますが結構長いので、今回はここまで。
次回は天使国家フェジテの成り立ちと『星の代弁者』としての二人について明らかになる、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 39

ベネディクタ・ティアーズの内部をひたすら進んで行くと、途中の部屋でランゲルに出会いました
何故ここに居るのでしょうか…ランゲルは、『プロジェクト・ネオイーヴル』に関わっていました。イーヴルを捕獲し、生体改造を施して『ネオイーヴル』なる兵士を作り出す計画
そのプロジェクトの原本は、モーガンの『禁書』。エンデ君がモーガンを見限り、グラウンド側にも情報をリークしたそうです。
エンデ君は武力衝突に於いて、人間同士に加えてネオイーヴルとルシファーナイツが入り混じる事で、"華"が増すと考えたのだろう…ということでした。
プロジェクト・ネオイーヴルは最初、ゲオルクが進めていた計画でしたが、途中で行き詰まり…そんな時に、ランゲルが呼ばれたそうです。
ランゲルにとっては研究内容はどうでも良く、ただ金が欲しかっただけでした。
自分のやっている事の意味を分かっていながら、金の為なら何でもする
「本当の幸せはお金では買えない」…そんなミネルヴァの意見に対して、ランゲルは「わしが買いたかったのは"幸せ"ではない、"安心"だ」と言いました。
「所帯も無し、人望も無し。有り金も残り少ない初老の人間に、どんな生きる道が在る?誰もわしの世話などせん…!孤独死だ…!終わりだ…!金だ。金が全てを解決する。金さえ有れば、衣食住は完璧に保証される」
幸せには興味が無いそうです。愛だの友情だの、何処吹く風。只単に、安心が欲しかっただけ
「個人の安心への欲求にしては、度が過ぎたな…。此処より私も、意志無き修羅の中へ…
ランゲルの求めた
ランゲルは、レイクに「さらばだ。悪くない話し相手だったぞと告げて、こうなりました。
「人間としての意識も無し。確かに"不安じゃない"だろうな。眠らせて遣るか…レイクの一言で、戦闘開始。
…状態異常まみれにしてきますが、オールグリーンで大体何とかなります。後はランサードのブレイドコンバッション、ドリスのプロメテウスフレイムを連発すれば簡単に終わります。
腐れ縁と言えばそれまでだけどな。あんたと駄弁ってた時間。俺もそんなに嫌いじゃなかったぜ。じゃあな。ヤブ医者」

次に立ち寄った部屋には、特に何もありませんでした。
…と、そこに現れたのはヴィルジニー
「打ち砕かれし腐敗の摩天楼。神の怒りに触れし象徴か、或いは…。何れにせよ、此処は真実の集う場所。私の真実を明かす良い頃合
ヴィルジニーの真実
『プロジェクト・ヴィルジニー』…シリアを失ったゲオルクが発動した、シリア再生への壮大な計画
シリアのDNAデータを用いて、シリアと"同一"の容姿を持つ素体を作成した…ゲオルクは素体作成が出来るフェスクの人間をも囲い込んでいたそうです。
しかし、素体だけでは只の人形。だから擬似人格を植え付けた生命体バイオヒューマンを創り…シリアの純潔への願いを込めて、"処女性"という意味のコールネームを与えたのだとか。
それが"ヴィルジニー(Virginie)"。今のヴィルジニーはヴィルジニー28VVF(Version Valkyrie-Fake)"ヴィルジニー"の第28号体だそうです。それ以前のヴィルジニーは擬似人格の固着に失敗し、即時廃棄処分されたそうです…ネオイーヴルの餌として
ゲオルクは娘に守られる父親というシチュエーションに憧れていたらしく、ヴィルジニーに高い戦闘能力があるのはそのためだそうです…現世に在りてゲオルクに仕える"似非の戦女神"<ヴァルキリーフェイク>
…それでも未だ完成はしていないそうです。シリアの魂を繋げて初めて完全なシリアの再生が果たされる…だから、ヴェーネを狙っていたのです。
しかし、シリアの魂が手に入れば、今のヴィルジニーの存在は完全に否定される事になります。だから、その気になれば戦いを回避することが出来る…と説得を試みたレイク達でしたが…。
「私は御父様への愛情と服従だけを植え付けられ、それだけがこの世界の"総て"。それ以外の如何なる選択肢も、私の世界の外、私の世界に存在し得ない事象」
…というわけで、結局戦うことになってしまうのでした。
戦闘終了後、「これで三度目の敗北…。いい加減、御父様に見限られそうね…と呟くヴィルジニーに対して、ヴェーネが「先にゲオルクを見限れば済む話よ」と言いました。
レイクも「あんな糞ジジイに尽くすなんて、世界最低の人生の無駄遣いだと思うがな」と言います。
ヴィルジニーは「そう思えるお前達が、少しだけ羨ましいかもしれないわね…。しかし所詮は眼の前に在って手の届かない、"人の心"という異界。そして私の世界には、決して終わらぬ御父様への愛と服従が在るのみ。縁が在ったら、また会おうと言って、去って行きました。

途中の道を塞いでいる巨大な機械を倒すと、視点が変わり…キャサリンがランゲルを助けていました
ランゲルが、キャサリンに助けた理由を尋ねると、キャサリンはこう答えました。
「貴方は非常に有能な医師の筈。貴方を生かす事に依って、先々貴方の医療に依って救われるで在ろう生命を生かすのです」
ランゲルに救われる生命を生かす
「そう期待します」
「不安に怯え、金に拠り所を求めた腐れヤブ医者に、今更何を期待するか」
「それは貴方の心が失速しているから。初心を、駆けていた心を、今から思い出す事は出来ませんか?まさか若かりし頃より、金を求めて医学を志した訳でもないでしょう?罪滅ぼしに徹しろとは言いませんから、その手に纏った癒しを、また振り撒いてみませんか。求めている人は、数知れぬでしょう」
「結局は…老いを容認した不甲斐無さか…。また…一線に立てるだろうか…物置の奥に、昔の白衣と道具一式が今も眠っている。過去の栄光と蔑むばかりだったが、捨てなくて正解だったな。礼を言おう。御陰で天職が見付かった

ランゲルがこれから多くの人々を救う事を期待しつつ、今回はここまで。
次回はキャサリンとベネディクタに関する真実が明らかになる、かも…?

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DQ3-勇者ラグナスと魔導の仲間達-(仮)

タイトルに関する内容は『続きを読む』から御覧ください。
したがって、以下の文章はタイトルと全く関係ありません。

このブログを開設してから一ヶ月以上経ちましたが、稀に不具合に悩まされます。
二週間ほど経ったくらいで発生した不具合は、文字化けでした…このブログ以外のブログは普通に表示されるのに、何故かこのブログだけ文字化け。解決法を調べて、その通りにしても上手く行かなくて…絶望しながらブラウザのエンコードをひたすら弄ってたら、何とか元通りになりました。今までエンコードなんか触れてもいなかったのに。。
そして今日、14時頃にアルバム機能に関する不具合が…ブログに掲載している画像も、サムネイルは表示されているのにクリックしても元の画像が表示されず真っ白。昨日ブログを更新した直後は普通に見れていたので、更新時の操作が原因でないことは明らかでした。しかし他の方のブログの画像は普通に見れるので、FC2ブログ全体の不具合でも無いらしく…何をしても解決しなかったので、仕方なく問い合わせフォームから問い合わせました。
10分後、FC2さんがあっさり解決してくれました。対応の速さに感動しました。
一番良いのは不具合が無いことですが、不具合が出た時の素早い対応って結構重要だと思うんですよ。
そんなわけで、今日の不具合発生直後は「以前の文字化け不具合に続いてアルバム機能でも不具合とか勘弁してくれ…」と思いましたが、神対応してもらったので今後もFC2さんを利用し続けようと思いました。

続きを読む

Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 38

レイク達の視点に戻り、辺境の村ビエラに向かいます。
でも村の人々に話しかけても、特に有力な情報は得られません…仕方なく出口に向かおうとすると、村の奥の家から人が出てきました。
そこで目にしたのは、なんと…
ハウゼンとの再会
ハウゼン、生きてたんですか…!?
しかし、ハウゼンの返答は「済まないが、何方様かな?」
ミネルヴァは沈黙し、フォクシーが「何言ってんのさ、この再開の場面でそんな…」と言いかけてから、
「アンタ…まさか記憶が…と呟きました。
すると、近くに居た女性が「彼の知り合い?」と尋ねてきました。
その女性の話によると、ハウゼンは少し前にこの近くの森で大怪我をして倒れていたそうですが、マジックドールだった事もあって一命を取り留めたのだとか…しかし、その衝撃のせいで記憶が全て消えてしまったそうです。
「この人を探しに来たの?」という女性の言葉に対し、ミネルヴァは「いいえ…此処にはちょっと立ち寄っただけ。彼が昔生き別れた知人にとても良く似てたもので、つい大袈裟な事を…御免なさい」と言いました。
そして「彼、子供の扱い上手なのね。まるで御父さんみたい…この子達は幸せね。それじゃあ、私達はこれで」と言い残し、立ち去ろうとしました。
しかし、ハウゼンに呼び止められます
「御嬢さん。君に受け取って欲しい物が有る。これを君に
…そう言って、ミネルヴァに形見のペンダントを渡しました。
「何故…?」
「私にも分からない。だが渡さねばならないと感じたのだ。まるで記憶の奥底から湧き上がる様に」
「有難う。大事にする
君の道に光を。強く生きるのだぞ」
「ええ…。さようなら
そして、ミネルヴァは女王としての言葉を残します。
「フェジテセイヴァー・ハウゼン。依然としてその消息は不明で、彼の任務復帰は極めて困難だと思われる。依って女王の名の下に、彼を正式に解任する。若し彼が何処かで生存していても、最早任務に縛られない自由の身。望むままに、求められるままに、自分自身の人生を送りなさい。案ずる事は在りません。貴方は立派に任務を全うしたのですから
…そう言って、今度こそ本当にハウゼンのもとから立ち去りました。

大丈夫。
たとえ貴方の手を離れても、今ならばきっと歩いて行ける。
さようなら。今まで本当にありがとう。
最後に、この言葉を贈ります。
お疲れさま、ハウゼン。


…再び、ベネディクタ・ティアーズの前へ戻ってきました
『鍵』はハウゼンから渡された形見のペンダント…キャサリン曰く、「彼は"総て"をその眼で見届けた、世界で唯一人の証人なのだそうです。
そして、キャサリンはドームの内側に向けて語り掛けました。
「分かる、ベネディクタ?貴女が大好きだったハウゼン。その彼のペンダントが此処に。そう…思い出のペンダントよ。貴女の両親がハウゼンを作った時、守衛の証として与えたペンダント。彼にまつわる数多の思い出の中に、常にその位置を占めているペンダント。思い出して、ベネディクタ。これを介して…これを鍵として…その温もりを…その開かれた心の欠片を…
視界が光に包まれ、壁の向こう…蒼き絶望の街へ
蒼き絶望の街
ベネディクタ・ティアーズの中は、こんな感じです。
ダルムシュタットの面影を残しつつ、ところどころが不気味な模様に侵食されています。
星の慟哭。ガイアプロビデンスの歪みと亀裂。その一端、"世界"への接触点と露出点。肉体に於ける脱疽の病状、そして滅亡の告知。此処に"世界"の常識と摂理は無意味。只全てが歪み、そして壊れ逝くのみ
…とにかく、この空間の存在はガイアリバースを阻害するものであり、星の生命を蝕んで行くのだそうです。ある意味ガイアキャンサーよりも恐ろしいものなのだとか。
そんなわけで中心まで行ってベネディクタの悲しみの核を撃破してください、だそうです。

ようやく内部に入る事が出来たので、今回はここまで。
次回はとある人物に関する真実が明らかになる、かも…?

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★Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 37

ハイディとフョードルは、ラージュでゲオルクを出迎えていました。
ようこそ、
「如何です、この出来栄え?」
見事だ。方舟の名を負うに相応しい。一刻も早く起動させて、その真なる勇姿と威容を見せ付けて遣りたいものよ」
「それはまた。御満足頂けたようで何より
「……」
「……」
もう行って宜しいですか?シーベックスの最終チェックも含めてマスター作業を急がなくてはなりません」
最高の仕上がりにな。特にシーベックスは黒獅子の眼。くれぐれも…」
抜かり無く。失礼します」
そう言って、ハイディは立ち去りました。
「ふむ…。何時も愛想の無い女では在るが、今日はまた格別だな」
「愛想が無いどころか、少し前からは毎日の様に荒れてますね。流石にビンタの音は出ませんが、金切り声のヒステリックなのは日に最低3回。つい先日、1日だけ午前上がりで午後は休暇を取ってましたが、まるで効果ナシです。部下が不憫な事で
「不穏だな。何かトラブルでも在ったか?」
「いいえ、全てが順調。何一つ問題は起きてません」
「それでも尚あの態度…。ハイディ…」と、ヴィルジニー。
「でも今回ばかりは、当然と言えば当然なんですがね。技術屋にとってマスター作業ってのは最後にして最もピリピリする作業ステージ。失敗は許されない。リミットまでの時間も無い。息吐く間も無く作業、作業、作業。まして今回はそれに加え、同じ船の中にゲオルク様がいらっしゃる。コイツはとんでもないプレッシャーですよ」
フョードルがゲオルクに様付けするのが物凄く違和感…内心は全然敬ってなさそうです。
「成る程。技術屋とはそういうものなのか。ならば開発部門の最高責任者、第一主任ハイディが鬼女の形相をするのは必然。だがその一方で、第二主任のお前はまるで平気な顔をしているな?
「そりゃまあ。晴れ舞台が迫ってますからね
そう言えば、以前ラージュの出番が来ればセラパーソンに劣ってないと証明出来るって言ってましたね。
「ほう、若造が中々吹くではないか。その点に於いてはハイディをも上回ると、そう言いたいのか?」
「いえいえ、別にそんな。ただ彼女の場合、良くも悪くもシリアスが過ぎるかな、と」
「何を言うかと思えば。扱い辛さではお前とて然したる差は無いわ。寧ろ今に限れば、お前こそ少しは口元を引き締めては如何かと。御喋りは終わりだ、若造。持ち場に戻って作業を再開しろ。努めて黙々とな
「ええ、努力してみます」
そして、フョードルも作業再開のために立ち去りました。
「……」
「如何思う?」
彼は何も考えてないわ。脳天気の粋がり」
ヴィルジニーさん、手厳しいですね…でもフョードルが脳天気なのは間違いないと思います。
「それでは…」
「彼女は相変わらず…。何を考えているのか分からない…」
「さて、かの女史の御機嫌麗しからざるは…。その眼差しが何処までも冷たき事は…。果たして何が、そうさせるや。まあ、構わん。結果に影響は無い。いずれ巻き起こる巨大な流れの中にて、私以外の総ては無力に流され、散って行くのだから。ラージュよ。今はまだ少し眠るが良い。そして目覚めし時には、その鉄槌を高々と掲げるのだ。神の御名に、ゲオルクの名を刻むべく…
私は例え結果に影響が無くても、ハイディのほうが気になりますけどね。

「何してるの!遅過ぎなのよッ!」
持ち場に戻ったハイディは、部下達を怒鳴りつけました。
「済みません…」と、部下達。
部下に怒鳴るハイディ
「これじゃ最終チェックが出来ないじゃない!只でさえ遅れ気味なのに!
…そこに、遅れて戻って来たフョードルが割って入ります。
「おいおい…。少し怒鳴り過ぎじゃないのか?外まで丸聞こえだぜ。何キレてんだよ」
調整が終わってないのよ。戻って来るまでに終わらせろと言ったのに」
部下を擁護するフョードル
「口答えする気?第一主任は私なのよ?このボーダーは譲らないわ。過労死してでも着いて来て貰うわよ
「……」
「別の作業をして来るから、40分で仕上げなさい

28分。やれば出来るじゃない。後は私とフョードルで最終チェックを行うわ。呼び出しが在るまで休んでて」
部下達は全員、休憩のために部屋から出て行きました。
ハイディに文句を言うフョードル
「結果を出せない人間など必要無いわ」
「必要無いって…。あんた神様かよ?
「まさか」
「じゃあ何だってんだ」
結果至上主義という名の絶望よ」
ハイディさん、まるで歩くブラック企業ですね!
「……。それで?コイツは何なんだ?大半をあんたが担当してたもんだから良く知らないんだよ」
「これは天<フェジテ>を見据える黒獅子の眼光。天空境界効果制御システム「シーベックス」。"Celestial-Border Effect Control System"の頭文字で"C-BECS"という訳」
「天空境界効果…?確か天空境界は消えたんだろ?」
「そうね、消えはしたわ。でも今以てその"名残"は存在しているのよ」
「それが天空境界効果って訳か」
「これは普通にグラウンドとフェジテを行き来する分には殆ど問題無い。微小のエアポケットに入る様な感じね。でも"鉄槌"に関しては、この効果がかなりの影響を生んで来る。R10000シミュレーションの平均値では、角度誤差が8.89度、エネルギー保持率に至っては62.59%よ」
「また凄い数値が出たモンだな。使い物にならねえぞ
だからこのシーベックスが必要なの。千変万化する天空境界効果をマッピングし、特殊電磁波を使ってその効果を抑制するシステム。天<フェジテ>を見据える黒獅子の眼光。鉄槌はこれを無くして動かない
「成る程な…。でも何で今まで教えて呉れなかったんだよ」
「これに使う数理的アルゴリズムは、正直言ってパーソンには無理。まあベネディクタ・フェジテとかキャサリン・リオとか、そのレベルの天才は別としてね」
「……」
フョードル…はっきりと「パーソンには無理」と言われて、物凄く不満そうな顔をしているに違いありません。
「約3割」
「あん?」
このフョードルの態度、不満を引き摺った結果だったら凄く萌えると思います。
「ゲオルクがセラパーソンを囲い込んだ理由の約3割が、このシーベックス」
黒獅子の眼、か…。コイツが潰されたら、黒獅子はもう何も出来ない訳だ」
「そういう事。だからこれから私と貴方…。ラージュ開発の両主任が、直々に最終チェックを行う訳」
「これも40分以内?」
「馬鹿言わないで」
徹夜を覚悟しておきなさい。
「マジで?」
「嫌なの?」
「……。OK。やりますよ、やりますよ。やらせて貰っちゃいますよ
夜の御供なフョードル
出ました、フョードルの迷言薄い本が厚くなりそうですよね
良い根性ね。期待してるわよ」
何だかとっても楽しい夜になりそうですね…!

「うっ…」
おいおい目眩か?
…別に「事後だからか!?」なんて思ってませんよ。
「部下との親睦を深める良い機会だ」
「ふん…。何とでも言いなさい…。……」
「休憩にしないか?」
「もう疲れたの?若いのに情け無い
「……」
せっかく気遣ってるのに全く気付いてもらえないフョードル、哀れ…!

「うう…」
「休もうぜ。外の空気でも吸ったら如何だ?時間は40分位」
「分かったわ…。休憩よ。今から30分間
「ったく…」
意地っ張りなハイディが凄く萌えです。素直じゃねえんだから…とでも思ってそうなフョードルも当然萌えです。

ハイディを見つめるフョードルフョードルに気付いたハイディ
悲しくないか?
見たのね…。まったく行儀の悪い…」
「そのペンダントって、この前のアレ…。家族の写真が入ってる…
「……」
ハイディを心配するフョードル
フョードル、物凄くハイディの事を心配してるんですね…。
「貴方には分からない事よ」
「何故言い切れる?」
「青二才だもの」
「ったく…。何なんだよ…。若造やら、青二才やら。何奴も此奴も人を上から見下ろしやがって
所詮俺には何も出来ないってか?
認めてもらえないのが悔しいんでしょうね、きっと…。
罪なのよ
「罪…?」
総ては罪への赦しの為に。
「それを行動で示した結果が、このザマか?あんたが何の罪を抱えてるか知らないけどさ、これで一体何が償える?
"償い"ではないわ。"赦し"よ。遠き人への気持ちを込めて、それを行う。それを償いと思う事で、自らは自らを赦す。他に道は無い
悲しいぜ…。そいつは…」
やっぱり…貴方は若い。悲しみを"悲しみ"と思える気持ちが在る。幸福歓喜との相対で認知する感情が在る。安心なさい。貴方はきっと大丈夫
違う…。俺が言ってるのは…。死ぬまで悟らない方が幸せなのよ。
この世界は悲しみしか生み出さない。空も、大地も、人も、すべて。儚い生命が途中にどんな形を取った所で、結末は決して変わらない。それが、私の罪」
さっさと忘れなさい。
…そう言って、ハイディは立ち去りました。
「そうだな…。やっぱり俺は若造だよ…。だがな、ハイディ。部下イジメは程々にしとけよ」
憎まれ役…似合ってないぜ。
フョードルがイケメン過ぎて生きるのが辛いです。私はこのシーンでフョードルに惚れました。

ここでハイディとフョードルの出番が終わってしまうので、今回はここまで。
次回は意外な人物との再会と別れ、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 36

謎の空間で、エンデ君と謎の人物が会話しています。
「"彼"が死んで呉れて、私も漸く窮屈な立場から解放された」
「それって誰のこと?ユアン?モーガン?カーチス・ハミルトン?」と、エンデ君。
「ユアンもモーガンも、鬱陶しいと言えば鬱陶しいが、しかしカーチスこそが私の最大の呪縛だった。奴が死んで、これで私は更なる闇の奥底を自由に泳ぐ事が出来る」
そして、すぐにエンデ君を離れてどこかに行こうとする謎の人物。何をそんなに急ぐ必要があるの?と言うエンデ君に対して、
「"今まで"は刹那に会い、仕事をこなして、また刹那に分かれるだけだったからな。ようやく腰を落ち着けて話が出来る。彼女が忙しくて来れないのが唯一残念だが
…どうやら、この人には会いたい人物が居るようです。
「ボクから彼に。これからは宜しくと」
丁重に御断りする。食事の際の話題のチョイスは重要だ。お前には分かるまいが。"食事が不味く成る"と言う。ボキャブラリーに加えておくと良い」
「偉そうに。その方面には疎いんだろ?」
「悪いが抜かりは無い。レオナにみっちりと教え込まれた
「けっ。またノロケかよ。御元気で羨ましいよ、ジョシュアさん
「…それも久しいな。彼女が私を呼ぶ以外、自らこの名を名乗るというのは」
カーチスが死んで得をして、レオナについて惚気る人物…ってことは、このジョシュアさんって人がレオナの夫ってことなんでしょうね。妻の浮気相手(?)が死んだら、そりゃ嬉しいですよね。とりあえずカーチスが死んじゃったのは確定みたいですし、ハイディが可哀想です…。
一方、エルさんとオーファさん
「ああいうのを三文芝居と言うのかしら。セラフィックブルー双翼?ジョークも程々にして欲しいものね。片腹痛くて見てらんない
それは如何かしら?貴女が描くシナリオの中では、"それ"は為され得なかったと考えているけれど」
"芽生え"が在ると?…彼を失う訳には行かなかったガイアが、無理矢理残留させたのよ。ヴェーネの意など、まるで介する事も無く」
「そんな打算と強制で成し得る業ではないと、私は考えるけれど。仮に百歩譲ってその介在を認めたとしても、それ"のみ"で成し得る業では…
「…まあ良いわ。別に"それ"が在ったとしても。そんな見ても取れぬ小さい物
「大小は関係無いわ。 Nothing or Anything. その差異は途方も無く大きいのだから」
「これ見よがしに、そんな陳腐な有無の講釈。本当に大局を認めたがらない奴ね、お前は」
全ては等しく流転するわ。其処に大局などという物は意味を成さない。そう…全ての事象と存在は、その卓越と衰退の可能性を秘めている。静かに差し延べた手は、巨壁を突き崩す事が可能なのよ
「馬鹿馬鹿しい。まあ良いわ。時は未だ暫く残されている。結論はもう少し後にして、今は見物の続きと行こうかしら。さあヴェーネ。お前の道を歩いて行くのよ。そしてその先に待っているのは…
エルさんって常に余裕の態度って感じですけど、一体何を企んでるんですかね?

…さて、オーグのメンバー達はベネディクタ・ティアーズの調査に向かうことになります。
現在のパーティメンバーは8人。推しキャラであるドリスとニクソンを入れるのは当然として、後の二人は…まぁ、とりあえずランサードとヤンシーにしておきます。
そう言えば最近、レイクとヴェーネを全く使ってません…主役なのに高確率で補欠ってどういうことなの

ベネディクタ・ティアーズに到着しましたが…ドームの外壁によって、中には入れそうにありません
何かあるのは確実なのに…と困っていると、ドームの中から「よく来て呉れました、セラフィックブルー…」という声が。
ベネディクタ・ティアーズで待つキャサリン
黒衣の女性、キャサリンさん登場。
「ベネディクタ・ティアーズ。その名の通り、ベネディクタの零した涙。"星の慟哭"の爆心地。もう間も無く、全ては明かされるでしょう。何れにせよ今は、このベネディクタ・ティアーズを滅さなくては
しかし、中には入れません。手も足も出ないのにどうしろと…?
「この壁は、ベネディクタの閉ざされた心が作り出す物。そう、文字通りの心の壁。故にその心を開く事が出来れば、この中に入る事もまた出来るのです」
そして、ビエラという辺境の村に行き、彼女の心を開く"鍵"を手に入れてくるようにと言いました。更に、"彼"もきっと、貴女達の来訪を待っている事でしょう…と。

一方、フェジテ城。デイジーとオーウェンが話していました。
「先日の件は御考え頂けましたか?」と、オーウェン。
「能く決断して呉れました。私はこれを英断として大いに賛成します」と、デイジー。
「古く錆付き、しかも中には一羽の鳥すら居ない、気品を損なうだけの害悪。もうそろそろ潔く棄てては如何かと」
「そうですね。では近く正式に通達を出す事にします。プロジェクト・セラフィックブルーの終了と、セクションSBの廃止に関して
…プロジェクト・セラフィックブルーの終了って、どういう事でしょう?
「寛容なる支配者は逃げた鳥を追わず、空に飛ぶ姿を見守るものだと」
オーウェンは相変わらず、正しい支配者の在り方に拘っているようです。
「篭の中の鳥が、一転して空に放たれる…」
「……!失礼ですがデイジー殿。『クナース・ワース』という小説を御存じで?」
「ええ。最も好きな物の一つです」
「厭な予感がしますな…」
オーウェンの勘は、戦士の勘。デイジーの勘は、スペリオルメイジとしての勘。
「笑い話にも成りません、天使に殺された世界など」
…すみません、意味が分かりません

良く分からない会話まみれで混乱しつつ、今回はここまで。
次回はハイディとフョードルのお仕事に密着する、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 35

オーグに戻り、ヤンシーは正式にドリスをヴェーネに託そうとしていました。
「私は飽くまで一時的なドリスの保護者。貴女に会えた今と成っては御役御免」と言うヤンシーですが…
「やだ!ゼッタイやだ!と、ドリス。
「私も、分からないわ。役割とかに囚われて、大切な事を見落としている。たとえ貴女がドリスの一時的な保護者で在っても、ドリスにとって貴女は友達
「そうだよ。ヤンシーおネエちゃんはおトモダチ。だからワタシとイッショに居て
「友達…」
「若し貴女がドリスの幸せを願うのなら、もっと一緒に居てあげて。貴女だって、心の底ではドリスと一緒に居たいと望んでいる筈よ?でなければ、貴女はあそこまで自分の身を盾にドリスを守ろうとはしなかった」
ヴェーネは更に、続けます。
「テンリンのモンクは事象の表層に囚われず、常にその深層と本質、真実の姿を重んじる人々だと聞いているわ」
「ええ。死んだ御師匠様にも耳にタコが出来る程聞かされた」
「此処に貴女の道は在るかしら?」
…全く関係無いですが、この台詞で某幻想楽団の「其処にロマンは在るのかしら?」を思い出しました。
「言うまでもないわ。それでドリスの人生が豊かに成るのなら」
「これからも宜しく。ドリスの大切なお友達」
重なるメンチュンの影。そして彼女から逃げ出そうとしていた自分。恐れと、迷いと。そして保護者という役割、理屈、言い訳。
過去を克服出来ていないからこそ、囚われ、惑わされ、理屈に走り、見失う。
メンチュンの影が重なっても良いではないか。それは決して消えぬ過去と記憶なのだから。
覆らぬ世の摂理。光在る所必ず影在り。影を在るべきものと受け入れて、その隣に、此処より新たなドリスとの日々を描こう

…ヴェーネが去った後。
「オジちゃんが死んじゃって、おネエちゃんはとってもカナしいキモチ。でも、それとこれとはチガうの…どこか、トオくに、行っちゃいそう…ヴェーネおネエちゃん…」
「どこか、遠くに…?ドリスを残して…?」
「ココはおネエちゃんのおウチなんだよね…?どうして、そんなにサミしそうなの…?
ドリスはヴェーネの事がとても心配なようです。

ヴェーネは中庭で独り、呟いていました。
ヤンシーは自分の代わりではなく、本当のドリスの家になれるはず。
所詮私には、彼女を満たす事など出来ないのだから。
そう運命付けられているのだから。

一方、ランサードとニクソンは二人で話をしていました
ニクソンは再び会ったのだから、今後も同行しようということを決めたのだそうです。神ではなく、運命の導きだと。
ランサードは「そう言って神を拒む顔も、大分清々しく成って来たなと言いました。
そして、二人を助けてもらったからということで、ランサードもオーグに協力することにしました。

一方、ルートフォード前ではミネルヴァが
「禁書の件はどんな感じ?」
「予想通りの反応ですね。不遇にして死したセラパーソンの子供達を改造して戦士にしたのですから、何を言われたとしても不思議ではないでしょう」と、デイジー。
「じゃあ、遺族会や救世会なんかは…」
「遺族会は大方の予想通り、近々正式に抗議文書を提出する見通しです。逆にカオス救世会は全くの予想外。何一つアクションを見せていません」
エイブラムが出張ってくるかと思われていたのに、何故でしょうか…?
…この事態を収拾するために、モーガンを公開処刑にすることになったそうです。
モーガンはガイアキャンサー化して死にましたが、保管されていたモーガンのDNAデータを使って素体を作成し、偽装公開処刑をするのだとか。
その素体の作成場所は、エンヴィ・ケイオス。作成者は、マルゴ・モンテリマール。
フェスクには常に人の目が向けられているため、偽装であることを知られないようにするためには、違法ではあるもののマルゴさんを頼るしかないのです。
「では、私達は城に戻ります。何か在ったらまた連絡してください。それと、"彼ら"に宜しくと…運命の中心を風の如く駆け抜けた、あの勇敢なる戦士に
そう言って、デイジー達は城に戻っていきました。
ミネルヴァは自分もこの手で運命に関与したい、動いていたいという理由でオーグに残りました。どうせ城に戻っても勉強中の身、政治には関与出来ないのだから、と。

ドナルドは、ユアンの死を自分のせいだと責めていました…。
しかし、ルシファー化促進の薬が無ければ全員助からなかったのも事実です。
仕方の無いことだった、ユアンはちっともドナルドを責めてなかった、と受付嬢のニネットが慰めました。

一方、ヴェーネはオーファさんと会話していました。
「悲しくないの?泣きたくならないの?」と心配するオーファさん。
「許されないから」と、ヴェーネ。
「誰が許さないの?」
「誰でもないわ」
「おかしな話。咎める者など何処にも居ないのに。そんなにも戒めて。真面目とも、責任感とも取れない…」
「此処は運命の渦の中心。善も悪も関係無い。強き者が弱き者を駆逐するだけの場所。故に、弱さは即ち罪なのよ。泣いている暇が在ったら、次なる戦いに赴かねばならない。それが私、セラフィックブルーの責務
「自分の死に対して涙の一つも受けられないなんて、ユアンが可哀想
「ならば私はこう言うわ。貴方の死を無にしない為にも、泣いている暇が在ったら、次の一歩を踏み出す
ビジョンの無い、揺らいだベクトルの決意が、果たして何をもたらすのか…」
「そんな細かいことは如何でも良いのよ。エンデを倒して星を救えば、それでハッピーエンドでしょう?
そこに、レイクが声をかけました。
「大丈夫か?上の空でさ…」
「大丈夫。レイクこそ、平気なの?」
「ああ。元々人付き合いのドライなタイプだからさ。俺なんかよりもヴェーネの方がずっと落ち込んでるんじゃないのか?新リーダーを買って出たり色々動いてるけど、傍目には、な…常に何かに打ち込んでないと正気が保てないんだと、皆心配してるぜ
「そうなの…。なら私の方から言っておかないと…。心配要らないって」
痩せ我慢するなよ
「有難う」
「一つ…訊いて良いか?セラフィックブルー片翼で在るが為に、遅発性ディスピスを発症したって…。片翼という条件は…ヴェーネも全く同じ筈だ。お前は…大丈夫なのか?
ええ。幸運な事に。C.M.G.C.の頃から定期的に健康診断も行っていたわ。こっちに来てからも、ドナルドが同じ様に健康診断を行って呉れている。でも今まで一度だって、その兆候すら認められた事は無いわ
「分かった。でも、もし辛い時は遠慮無く言えよ。出来る事なら何でもする。俺が、あのクソ親父の後釜だ
「ええ、有難う」
…やっぱり、ヴェーネにはレイクが必要ですね。レイクは本当に成長したと思います。

オーグはヴェーネを新リーダーとして、再び動き出しました。
ケインとユアンを失った代わりに、新メンバーとしてヤンシー、ドリス、ニクソン、ランサードの4人を加えて。
…ダルムシュタットに於いて、エンデが仕掛けた武力衝突と幼女虐殺を引き金に発生した謎の領域ベネディクタ・ティアーズ
エンデや黒衣の二人が絡んでいた事から、其処が星の命運に於いて極めて重要な意味を持つで在ろう事は明らかです。
そして、今までモーガンの一件で保留にしていたベネディクタ・ティアーズの調査へと赴くことになりました…。

ついに正式にオーグのメンバーと合流を果たしたヤンシー達に喜びを感じつつ、今回はここまで。
次回はベネディクタ・ティアーズの調査とデイジー達の決断、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 34

地下にある部屋に向かうと…ドリスとヤンシー、そしてモーガンとエンデ君が居ました。
「有難うヤンシー。今までドリスを守って呉れて」と、ヴェーネ。
ユアンはケインの一件で完全にキレてしまっているようで、「ドリスとヤンシーをこっちに渡せ。そして死ねとモーガンに催促します。
モーガンは「どうやら"罠"にかかったようだな…」と言い、それがエンデ君の発案であることを明かしました。
ダルムシュタットの女の子、ケイン…両方とも、酷い殺し方です。しかしエンデ君は「たかが二人殺した位で」と涼しい顔。
とりあえずセラフィックブルーの3人がモーガンのところに来たことになるので、約束通りドリスとヤンシーは解放されました。後は力で捻じ伏せれば良いから、と。
モーガンは「セラフィックブルーの3人さえ自分の手に渡れば世界は私のもの!エンデも私が生きている間は星の延命を約束してくれている!」などと言いました。
しかし「てめえは所詮エンデの捨て駒なんだよ!この小者が!と、ユアン。
負け惜しみを…と言いながら、エンデも何か言って遣れとエンデ君に話を振るモーガンでしたが…。
「悪いけど…。ユアン達の言う通りなんだよね。アンタ、"器"じゃないんだよ。チーズを齧るだけのネズミが、世界を屠る黒獅子の夢を見てたって事さ。役目は終わった。これ以上アンタと付き合ってる理由は無い。そろそろ夢から醒めなよ
あらら、モーガンってば孤立無援で超いい気味ですね。
「そしてボクの手駒として、セラフィックブルーを倒して呉れよ」
怒って抵抗するモーガンですが、こんな小者がエンデ君に勝てるはずもなく…
「ボクの為に、死ね」
無様なモーガン
…で、ガイアキャンサーになってしまいましたとさ。モーガン、ざまぁ。
確かに無様ね。典型的な小悪党の末路。しかも古典的と、ヴェーネ。
「こんな男の所為で政府が揺らぎ、ダルムシュタットの惨劇が起きて…」と、ミネルヴァ。
「あの女の子も、ケインも死んだ。やってらんねえよと、ユアン。
そして、「殺す…殺してやる…皆殺しだァァァァァァッ!!と自棄になるモーガン(だったはずのガイアキャンサー)。

そんなわけで、戦闘開始です。ガイアキャンサー名はバルバラだそうで、戦闘中の名前表示はバルバラ・モーガンになってます。
「弱者を屠る牙」という現在のHPが一番低い人を無条件で即死させる技を使ってくるあたりが、ガイアキャンサーになっても小者だなぁって感じです。
…とにかく、この技のせいで回復役が非常に殺されやすいです。
天属性と破属性が弱点なので、ユアンにリーディングサンダーを連発させます。ニクソンは回復・補助をしながら時々ミリィスタンガン。あとは補助・アイテム要員として素早いフォクシーが居ると良い感じです。
そして、「弱者を屠る牙」の犠牲用にミネルヴァ…この4人の中で一番最大HPが低いので仕方ないんですよ。生きてる時はファーストエイドで回復したりコメットストライクで攻撃したりしてもらいますが、基本的に死ぬの前提です。
天属性がフィールドにあると「グラウンドサンダー」で単体大ダメージ受けることがありますが、ユアンにさえ来なければ立て直しは簡単です。ミネルヴァに当たれば予定通りです、元々死ぬの前提ですから…ごめんね、別にミネルヴァが嫌いなわけじゃないんですよ

戦闘終了後、バルバラ・モーガンは道連れだァ…!もう逃げられんぞ…後ろを見てみろ…」と言いました。
…言われた通りに後ろを見てみると、熱線が…!
「熱線だけではない。エレベーターも作動しなければ、ドアのロックも…私自身がこの施設と同化し、この施設を自らの身体の一部としたからな…!このままエネルギープラントを爆破して、貴様ら全員道連れにして呉れる…!
最後の最後で何と言う余計な事を…!小者は小者らしく、大人しく消えてくれれば良いものを…!
「ふざけんなッ!死ぬなら一人で死にやがれ!…レイクの言う通りです。
脱出する方法は皆無…仮にバルバラ・モーガンの息の根を止めても、死に際にプラントを爆破するでしょう。自分が死ぬなら皆纏めて死ね!だそうです。最悪ですね。
絶望的な状況の中、何故かユアンだけは落ち着き払っていました
「聞いて呉れ。俺に良い考えが有る。セラフィックブルー。それはこの星に於いて極めて特別な存在だ。特にセラフィックブルー本体は、パーソンとセラパーソンとの狭間に生まれた、不安定極まりない存在。安定化を図り、"存在"を保全する必要が在る。故にその両親が存在安定因子として機能している。だが、これは諸刃の剣だ。本体は安定するが、片翼が不安定な状態に陥る
そして、衝撃の事実が告白されます。
「俺は末期の遅発性ディスピスに冒されている。俺はもう、何時ルシファー化してもおかしくない身体なんだよ。今まではドナルドの爺さんが試験的に開発したディスピスの治療薬をずっと服用していて、病状の進行を遅らせる事は出来た。だが、此処までだ。だから俺は今此処で、お前達にこの生命を捧げる。この生命と引き換えに、お前達の未来を繋ぐ
…そして、ユアンは薬を取り出しました。
「この薬は、今まで俺が飲んで来た物とは正反対…副産物として出来上がった、ルシファー化の促進薬だ。レイク。ヴェーネを頼んだぜ
レイクの制止も聞かず、ユアンはその薬を服用し…バルバラ・モーガンと同化しました。
「馬鹿な…!身体が言う事を聞かん…!
「ルシファー化に伴う存在特性変異を利用して、てめえの身体に同化して、主導権を奪ったのさ。さあ行け!今なら外まで逃げられる!
ヴェーネは短い沈黙の後、皆に言いました。
「これが彼の、最期の願い。撤収よ。彼を此処に残して
ヴェーネ達はその場を離れます…その場に残ったのは、レイクだけ。
ルシファー化したユアン
「勝手に母さんを連れ出して。勝手に俺を置き去りにして。勝手にヴェーネを連れ出して。勝手に俺を迎えに来て。それで挙げ句の果てに、今度は勝手に死ぬと来やがった」
そして、レイクは叫びます。
「もう結構だ!付き合い切れねえぜ!そんなに死にたきゃ、勝手に死んじまえ!クソ親父が!
…そう言い残して、レイクもその場を去りました。
「へへっ…」ユアンは、何故か笑っていました。
「な、何が可笑しい…!」と、モーガン。
「可笑しいんじゃない。嬉しいのさ
「馬鹿な!気でも触れたか!今から死のうという時に…!
「いいや。嬉しいもんだぜ。今日は人生最高の日だ。初めてあいつが、俺を親父と呼んでくれた…。レイク、ヴェーネ、シリア。みんなありがとう。俺は、幸せもんだよ
…そして、C.M.G.C.本部は爆破されました。モーガンとユアンと共に…。

「勇敢なる戦士ケインとユアンに、永久の安らぎと栄光在れ…」
魂だけのユアン
「けど、この魂は未だ消えやしない。セラフィックブルーの役割を果たして、この運命に決着を付けるまでは。魂だけに成っちまうけど、もう暫く一緒に居させて貰うぜ
「やっぱり勝手だよ…。あんたは…」
「さあ…私と一緒に…。貴方の翼を…私と共に…
ユアンの魂はヴェーネと共に
こうして、ヴェーネはユアンの魂を宿すことになりました。
セラフィックブルー双翼。未だ終わらぬ運命を、ヴェーネはこの翼と共に征くことになります…。

犠牲は多過ぎました。ケインとユアンだけではなく、C.M.G.C.本部に数名残っていた職員も爆発に巻き込まれたらしく…その中には、カーチスも含まれていました
オーウェンは救助活動中の戦闘で負傷したものの、爆破寸前で部下に助けられ、生き残ったようです。
その頃王都ミネルヴァでは、オーウェンの名の下に集った反モーガンの部隊がフェジテ城への突入を決行。モーガン敗北の報を受けて意気消沈していたこともあり、反逆派を難無く制圧、城の奪還に成功しました。
モーガンの身辺調査をすると、置き土産が見つかりました。それが『禁書』…モーガンが極秘裏に進めていたプロジェクトのコードネーム。ルシファーナイツに関わるものでした。
各個体のコールネームはブラスフェミィ(blasphemy:冒涜)
…フェジテの動乱は、この一連の事件によって大きな禍根―政府の信用失墜―を残しつつ終焉を迎えました。
しかし、エンデとゲオルクの野望や、ベネディクタ・ティアーズは未だ解決していません

セラフィックブルーが死ぬってどういう事なの…と思いつつ、今回はここまで。
次回はドリスに対するヤンシーの決意とヴェーネの痩せ我慢、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 33

一方、アカデミーの学長室
「それは本当なのか?」
「間違い在りません。モーガン・ダグラスからの通達です。ドリスはグラウンドにてパーソンと接触し当国への反乱を企てた重罪人で在る。依って彼女の身柄を拘束、法の下に厳重なる処罰を与えるものとする」
「……成る程…。そういう魂胆か…」
ヴェーネを求めるドリスの心…。ドリスを気遣うヴェーネの心…。しかしそれを釣り糸に天使<セラフィックブルー>を釣り上げようとは…。
「モーガンよ。須らく滅びるが良い。貴様はこの奸計に於いて、期せず大物の外道を釣り上げ…その外道の猛き牙にて、喉を食い千切られるだろう。そう、貴様が世界を屠る牙を気取ると言うのならば…彼女達は、か弱き存在を守る魂の牙なのだ」
そして、学長はドリスの事を思いながら呟きました。
「ドリスよ。如何か無事で。君は絶対に、此処で終わってはいけないのだ…」

一方、捕らわれのドリスとヤンシーの前に、モーガンとエンデ君が現れました
「今部下に拷問器具を運ばせている。貴様らの様に婦女子が囚われていると、もういたぶりたくて仕方無いのだよ。貴様らに分かるか?」と、モーガン。
「分かる訳無いでしょ。この変態
…ヤンシーさん、正論ありがとうございます
「ぬうッ…!変態ッ…!?
言われて当然の事を言われただけで、何動揺してるんですか小者のモーガンさん。
「へっ。言い負けてやんの」エンデ君にまで言われちゃってますよ。
モーガンは動揺しつつも、ドリスから拷問しようとします。すると…
「貴方、ドリスを選んだんじゃなくて、私を避けたのよ。貴方は、私が怖いのよ。貴方は拷問に依る婦女子の悲鳴が心地良いと、自分をサディストだと言った。でもそれは大嘘。弱虫よッ!
「ぐッ…!」
「貴方は自分より力の弱い婦女子を痛め付け、鬱積した感情を晴らしているに過ぎない。只の弱い者苛めよ!私を避けたのは、私を服従させる自信が無いから!私の反撃が怖いから!この小者め!
「お、おのれッ…!言わせておけばッ…!」その態度からして、どう見ても小者です。
ヤンシーの眼力
ヤンシーさんの眼力、半端無いです。
モーガン、悔しさのあまり「グギィィィィーーーー!」などと叫んでました。この鳴き声(?)、そのうちルシファーになりそうな勢いですね。
その直後、モーガンが部下から「ユアン達が此方に近付いている」と聞くと、拷問は中止になりました
エンデ君が不可視の結界を張っているから脱走は不可能、ということでドリス達はモーガンに「一緒に来てもらおうか」と言われ、どこかへ連れて行かれました。
連れて行かれる途中、オーウェンに遭遇しました。オーウェンの部下は精鋭揃いだそうで、先に救助されていたようです。
「もうじきユアン達も来る、諦めて投降しろ。今ならば公開処刑で華々しく散らせて遣る」と、オーウェン。
しかし、モーガン側にはエンデ君が居ます…エンデ君の力で、オーウェンと部下達はあっさりと吹き飛ばされてしまいました
モーガン達が去った、しばらく後にようやく起き上がることが出来たオーウェン達。エンデ君を止めることは不可能でも、逃げ遅れた職員の救助なら出来る…ということで、オーウェン達は救助活動に急ぎました

C.M.G.C.の本部に到着したユアン達は、兵士からエンデ君が大量のモンスターを放った事を聞かされます。
モーガンはドリスとヤンシーを連れて地下のエネルギープラントに立て篭もったそうです。
オーウェン達はまだ数名の逃げ遅れが居ると思われるため、救助に専念し、モーガンはユアン達が引き受けることになりました。
地下のエネルギープラントに行くには、最高レベルのセキュリティが張られていて、普通では入れないそうです。
またカードキーかと思ったら、上層部の人間の網膜パターンが必要とのこと…オーウェンはモーガンによって委員長職を解任されてしまったので、オーウェンでは駄目なのだそうです。
だったら誰に頼めば…?と思っていると、カーチス主任とやらが候補に挙がりました。
兵器開発部門主任、カーチス・ハミルトン…オーウェンにも引けを取らない、勇敢にして誠実な男だと評判なのだそうです。でも、どこかで聞いた事のある名前のような…?
逃げ遅れが居るこの状況なら、まだどこかに残っているかもしれないとのことでした。

南棟と北棟を行ったり来たりしながら1階から3階まで上がっていくと、カーチスさんの居る部屋に到着しました。
ドリス達の救出とモーガンの撃破をしたいから、セキュリティ解除の為に網膜パターンを貸してくれないかと頼みます。
カーチスさんは快く応じてくれました
そして、モーガンが開発中の兵器を勝手に動かして罠を張っているという情報をくれました。
早速モーガンの居る場所に向かおうとすると、カーチスさんは忘れ物をしたから少し待ってくれ」と言いました。大切な写真を探しに行っていたようです。
「折角レオナも来ているのだ。上手く仕上げないとな」…あれ、『レオナ』ってどこかで聞いたような…?
カーチスの大切な写真
ちなみに、カーチスさんの大切な写真はこちら…って、これはハイディの持ってた写真と同じ…?
…ってことは、ハイディの夫はカーチスさんってことなんでしょうか。でも『レオナ』って誰ですか。まさかカーチスさん、浮気してるんですか。
ハイディがラージュ開発に携わってる理由って、カーチスさんが浮気して家庭崩壊起こしちゃったからなんですか。ハイディは娘と息子のためにラージュ使ってC.M.G.C.の面子潰して夫に復讐するつもりとか…もし本当にそうだったらカーチスさん恨みますよ、ハイディを不幸にする奴なんか滅んでしまえ

再度カーチスさんの居た部屋に戻ると、回復&セーブポイントが出現しているので利用します…そのまま戻らずに進んだらもうやめて、とっくに私達の(オートサプリの)ライフはゼロよ!状態になります。
回復とセーブを終えた後は、1階にあるコンピューターまで行ってカーチスさんの網膜パターンを借りて全ての熱線を解除します。これで余計な遠回りをする必要が無くなりました。
その後、地下のエネルギープラント行きエレベーターでもカーチスさんの網膜パターンを借りて使えるようにしてもらいます。
カーチスさんの協力はここまでで良いのですが、「部下がまだ数名残っているのに、私だけ逃げるわけにはいかないと言って、まだ残るつもりのようです。
あれ、実は本当に噂通りの誠実な人…?よく考えるとあの写真にはハイディも写ってるわけですし、『レオナ』は単なる仕事のパートナーであって、浮気相手ではない…?となると、ハイディがフェジテを捨てた理由が結局分からない件について。
奥まで進むと、デカいロボットが登場しました。
「こんなゲテモノ、どうせ重過ぎてマトモに動けやしないさ」と言うレイクに対して、ケインは慎重な姿勢を見せました。
ユアンは「やっぱり分かるか。火器管制はお前の担当だもんな」とケインの判断を評価します。
「アホみたいな重装備してるクセに、機動性にもかなり拘ってる。圧倒的なパワーだけに特化せず、自律型兵器として及第点以上の機動性と正確性も追求…ゲテモノに留まらない完全な実用指向。こういうのをプロの仕事って言うんだろうな」
…と、ケインが分析していると、入り口のドアがロックされてしまいました。カーチスさんが言っていた"罠"のようです。
ちなみに目の前のデカいロボットは、カーチスさんが作った兵器の試作品兵器開発のプロが作った物なわけですから、危険でも仕方ないですよね。

そんなわけで、試作C.M.G.C.クラッシャーとの戦闘です。
機械系の基本通り、水属性に弱いです。しかも、フィールドに火属性がある状態で相手のターンになると「メルトダウン」全滅なので、ランサードのクリアストリームは弱点的にも火属性消し的にも必須だと思います。
他の3人は回復要員(ファーストエイド連発用)にミネルヴァ、補助・回復要員にニクソン、攻撃(水属性変動スフィア装備)・補助要員にユアンで挑みました。
デッドアタックは機械系のお約束「ユニットフルバースト」で全体大ダメージなので、止めを刺す前の相打ち予防は必須です。

戦闘終了後、何だか嫌な予感が…ハウゼンの時の、あの光景が蘇ります。
目の前のマシンの下から出てきた、忌まわしい物体…黒獅子機にてハウゼンを道連れにした爆弾…デスブリンガー
捕まったケイン
ケインが捕まっちゃいました。
「もっと早くに気付くべきだった…こんな珍しい代物、作る人間は限られて来る。カーチスなんかド本命じゃねえか…負けても相手を道連れに出来る兵器、それがカーチスのコンセプトだったのさ…」
ケインは爆弾を外せるか分からないものの、やれるだけやってみると言います。
しかし、いくら火器管制を担当していると言っても、それでプロの"仕事"を破れるかどうか…とりあえず、ケインは他の皆を退避させることにしました。成功した時はドアを叩いて知らせるから、と。
…皆が退避した後。
「何言ってやがる。こんなモノ、俺の腕で外せる訳無いだろ?生粋のプロの仕事なんだぜ?…じゃあな、ユアン。あんたらと過ごした時間、思ったより悪くなかったぜ
ケインは、最初から助かるなんて思っていなかったようです。
「さて、と…俺も今からそっちに行くぜ。もう少しだけ待ってて呉れよ。父さん…母さん…アイシャ…」
そして、激しい爆音
ユアンが急いで戻りましたが、ドアが歪んでいてビクともしません。僅かな隙間から中を覗くと、鋼鉄さえバラバラに吹っ飛んでいる光景…。
あまりにも悲惨なその光景を目にして、ユアンが激昂します。その怒りの矛先は、当然モーガンです。
ニクソンはせめて祈りを捧げましょう、と言いました…信仰を再開したわけではなく、偶像を介して、逝く者に心からの祈りを捧げるのだそうです。

ハウゼンだけでなくケインまで戦線離脱するなんて…と思いつつ、今回はここまで。
次回はドリス達奪還の実現と第三の犠牲者が出る、かも…。

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 32

彼女の道が語られ、今へと繋がる。
そして語られるべき言葉の無い、此処は時の狭間。
しかし私の心は何処か冷めていた。私の隣に居るのは誰なのだろうと。
ドリスなのか。それともメンチュンなのか。
私はドリスを利用しているだけなのか。

身を賭してこの子を守る事で、あの罪を償い、そして自分を赦そうとして…。
私は本当にこの子を守りたいのだろうか。
本当にこの子を思い遣っているのだろうか。

自分が、何処までも腹立たしかった。
心の乱れと迷いがドリスに伝わる事が、如何しようも無く怖かった。
或いはドリスは既にそれを感じ取っていたかも知れず…。
それを彼女の口から告げられる事に、静かに怯えていた。
しかし、今は私だけ。唯一この私のみが、ドリスの支えと成り得る。
此処で私が強く在らねば、何の為に今まで強さを求めて来たというのか。
メンチュンの無念が心を打つ。御師匠様の言葉が蘇る。
為さねばならない。全ての迷いを振り払って。
この胸の、守りたいという心に、自らの全てを委ねて…。我、強き者なり。

一方、オーグ本部入り口では、ニクソンがヴェーネからドリスの過去について聞かされていたようです。
「ドリスにそんな過去が在ったのですか…。可哀想に…」と、ニクソン。
「私はドリスにとって唯一の寄る辺…ともすれば家だった…。事故後の周囲からの謗りも、結局は私が居たからこそ乗り越えて来れた物。けれど2年前に私が居なくなってからは、たった独りでそれに耐えて来た。そして迎えるべくして限界を迎え…凡そ後先など考えず、私を目指して動き出してしまった…」
その後、ドリスに一体どれだけ真っ当で論理的な思考が伴っていたか…。
「多分私の言ったグラウンドというキーワードに執着したのだと思う。王都と三条峰天空穿孔ポートとの間ではそれなりに輸送便が行き来してるから…物資に身を隠すか、或いは自分の姿を消す魔法を使ってポートまで移動。更にそのままグラウンドの三条峰に降りた。そして彷徨っている彼女の異質な気配をヤンシーが察知し、二人は出会いを果たす
「だがそんな不確かな旅路の先でヤンシーという新たな保護者に巡り合うとはな。あいつに言わせれば、こういう具合か。人生万事、塞翁が馬なりと、ランサード。
ランサードは先に戻ると言ってオーグ本部の中に入っていきました。
そして、残されたのはニクソンとヴェーネ…かつてホーイックの事件で訣別したはずの、二人だけ。
「驚きましたか?」と、ニクソン。
当たり前でしょう?まさか待ち人が貴方で…スカイスクレイパーの戦闘までモニター越しに見られていたなんて。でも、良いの?此処はフェジテ。今から関わる人間の多くはセラパーソン
「未だ何とも言えませんがね。しかし今回の件で、私は弱きを守る大人で在ろうと思います。まだ如何様にも身の振れる私の事よりも、闇に沈もうとしているあの二人の事を。まあ、"彼"程とは行かないでしょうが…」
ニクソン、かなり立ち直ってきているみたいですね…この調子で頑張って欲しいです。
「ああ、ユアンの事ね」
「ダルムシュタットの件は何と言いますか、御気の毒としか…そしてエンデの赦し難い事…
「あそこまで意気込んだ彼は、初めて見るわ。エンデに立て続いて今度はモーガン。戦いの最中にて、守るべき弱き者を、格好の的とばかりに歯牙に掛けている」
「ランサードも早く斬りたいと言っていましたし、私だって断じて許せません。増して先刻、その犠牲を目の当たりにしたユアンならば」
ランサードが地味に凄い事を言ってる気が…。
「…そろそろミーティングの時間ね」
「また…。宜しく御願いします」
「此方こそ」
和解出来て良かったですね…この件についても軽く"生乾きの未練"状態な気がしてましたし、傷が"治って"本当に良かったです。

そして、ミーティングが始まりました
「もう一度確認するけれど、ヤンシーも一緒なのね?
「ええ。ドリスを独りには出来ないと、単身で。尤も、本部施設内の処遇として、果たしてドリスと同じ場所に居るか否かは…」
「いいえ、それならば一緒に居るわね。精神的苦痛を与えるならば、その対象と親しい人間を痛め付けるのが最も効率的。孤独ならざるが故の、心を結ぶが故の、人間の脆さ」
こういう事に詳しいヴェーネって…。
「敢えて厭な仮定だが、若しモーガンが本気で三日毎に指を切断するというのなら…取り敢えず向こう一ヶ月、此処に送られて来るのはヤンシーの指だ。或いは追加でもう一ヶ月、足の指が」
ランサード、本当に嫌な仮定しないでほしいものです…。
「でしょうね…絶対に阻止しないと
奴を斬殺してな」
どんだけ斬りたいんですか、この人は。
「ヤンシー…其処までドリスの事を…」
そしてユアンは、デイジーに内政部幹部を潰すことについて大丈夫なのかと確認しました。
「ええ、その点は。先のダルムシュタットへの攻撃でモーガンが放ったルシファー…モーガンがルシファーに不正に手を加えた事は明白。最早彼は国賊にまでその身を堕としました。何故これを討つ事を憚る必要が」
ちなみに現在、オーウェンの部下が反モーガン勢力を集め、モーガン不在の城に攻め入る準備が完了し、ドリス達の救出と同時に動き出す手筈になっているそうです。
此処で城とモーガンを一気に叩ければ、少なくともフェジテ側の混迷は終結すると思われます。
モーガンを潰すことについて、女王陛下及び女王代行役の御墨付きをいただきました。
「何としてもモーガンを討ってください。そしてこれ以上、か弱き存在が食い物にされる事の在らぬよう
「任せときな。これより作戦を開始する。目的は二つ。捕らわれの身で在るドリス、ヤンシー、序にオーウェンの計3名を救出する事。そして、モーガン・ダグラスを撃破する事。行くぜッ!」
…出発前、ユアンはドナルドさんからまた薬を貰ったようです。でも、今回貰った薬は切り札だそうです。一体どんな薬なのでしょうか…?
とにかく、C.M.G.C.本部に向けて出発です。

いよいよドリス達の奪還が実現しそうなところで、今回はここまで。
次回はヤンシーの本気と第二の犠牲者が出る、かも…。

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 31

ドリスから語られる、ドリスの過去
母親はドリスを責めます。ドリスが知恵遅れなせいで出費がかさんでブランド物のバッグも買えない。お前と同い年の近所の子は有名な語学学校に入学することになったのに比べて、お前と来たら…。
「ゴメン…なさい…」ドリスは、ただただ謝る事しか出来ませんでした。
「ああ、もう止めて!聞きたくもない!お前がそんな子供みたいな話し方するから、何時も近所で肩身が狭いのよ!私だけが格下なのよ!お前の所為で!
「ゴメンなさい…生まれて来て、ゴメンなさい…」
「本当よ…!お前が私の人生を全て食い潰して行くのが分かるわ…!いっそお前をこの手で殺して…!
「やめて…!ママ…!やめてーーーェェェェェッ!!!!
ドリスが叫ぶと、母親は向こう側の壁まで吹っ飛ばされてしまいました
「何が…起きたの…?若しかして…ドリスの魔力…?凄い力…天才だわ…。そうよ…!その手を使えば…!ヒヒッ…!ヒーーーッヒヒヒヒヒヒッ!!!!
…その後、ドリスの家にアカデミーの使者がやってきました
ドリスには極めて強い魔力が潜在しており、国内最高峰で在るフェジテ魔法アカデミーに於いてさえ屈指、正に天才の名に相応しい物だと言います。サヴァン症候群の一種として、遅発性ディスピス由来の精神障害の対価として覚醒したのだろうと…。
そして、ドリスをSクラス特待生及び幹部候補としてスカウトしたいと…契約期間内の彼女の生活資金は、返還義務無しの国の助成金に依って保証されるのだと言います。つまり、アカデミーが養子に頂くようなもの…だそうです。
また優秀な人材提供という事で、本人及び御両親に同額の礼金と契約金が、国から支払われる…という説明の後、アカデミーの使者は「スカウトに応じて頂けますか?」と言いました。
「ええ。御互い離れ離れに成るのは寂しいけれど、これでドリスの未来がひらけるのだから。ねえ、ドリス?
…母親、白々しいにも程があります。
「うん…。みんなが、シアワセになれるから」
さらにドリスは、契約金の全てを母親に譲渡すると言いました。
「うん…。カンシャのきもち…。イマまでソダててくれたママに…」
「それでは譲渡を認めます。それにしても、本当に良く出来た素晴らしい御子さんで
「ええ。それはもう。私の誇りですよ

…こうしてアカデミーに行ったものの、アカデミーの生徒の反応は冷たいものでした。
知障のくせに、此処はエリートが来る所なのに、あんなのと一緒にしないで、俺達Aクラスより上って嘘でしょ?…あいつ、シメちゃおうか?
…そんな中、ヴェーネがドリスに声をかけました
「何時も…。独りなのね…」
「だって、みんなワタシのコトきらいだから…」
「貴女は…此処に居て良いのよ。彼らはドリスのような天才とは違う、中途半端なエリート。だから天才であるドリスに嫉妬する…すればする程に自分の負けを刻む事を、知ってか知らずか。だから、気に掛ける事は無い。そんな先行き暗い連中など相手にせず、自分の高みを歩けば良い。ドリスには、明るい未来が在るのだから
「それって、どんなミライ?」
「そうね…。敢えて一言で言うのなら…少なくとも塵には成らずに済む、と」

…ある日、ドリスは3人の生徒からいじめを受けていました
その内容は、ここには書けないほど酷いものでした…。
そして、その結果が以下の通りです。

ドリス・シュテンダルの魔力暴発事故に関する報告書
現場:
 西地区第2号校舎脇の物陰
当事者:
 ・Sクラス学生 ドリス・シュテンダル
 ・Aクラス学生3名
経緯:
 Aクラス学生3名がドリスに対して極めて悪辣な精神的圧力を掛け、これに依りドリスの魔力が暴発した。
結果:
 Aクラス学生3名が即死(完全消滅)
 ドリスに於いては外傷無し。但し精神にダメージを負った為、直ちに掛かり付けのカウンセラーに依るケアを行った。
処分:
 Aクラス学生3名を、重度規則違反及び暴行未遂に依り本人死亡のまま退学処分
 またドリスに関してはアカデミー規約に依って一切の過失は無し。精神が回復次第、通常の生活に復帰する。

「もう大丈夫なのか、ドリス?」学長はドリスを心配しているようでした。
「うん…」
「学長。今回の件は…」
「うむ。このフェジテ魔法アカデミーは国内最高峰、才能溢れる者達の集う場所だ。しかし多くは10代の若人達、その溢れる才能を完全な自身の制御下に置いている者は少ない。故に、時として自分の魔力を制御し切れず、魔力暴発という事故が起こる。だからこそ、我がアカデミーにはこの様な規約が設けられている
魔力暴発を未然に防ぐ為、全ての学生の精神を意図的に圧迫する事を固く禁ずる
またこれに違反して事故が発生した場合、その事故責任は圧迫者に付され、暴発者とアカデミーは一切の責任を負わないものとする。
「調査の結果、今回の件はこの規約に該当する物で在ると認定された。依ってドリス。君に一切の責任は無い。今後も変わらず学業に励んで呉れ給え」
「分かり…ました…」
「如何したの…?何だか元気が無いけれど…」
「やはりまだケアが不十分だったか?ならば無理して復帰する事は無いぞ。傷を癒す事に専念するべきだ」
「そうじゃない…。だってワタシ…ヒトをコロしちゃった…
「ドリス、君は優しい子だ」
「でもドリス、貴女は何も悪くないのよ。彼らは言ってみれば、ダイナマイトに勝手に火の粉を振り掛けて、そして勝手に自爆して死んだだけ。貴女は誰も殺してはいない
「なんか、ウソっぽい…」
「嘘ではないとも。この世には踏み込んではならぬ領域が存在し、其処に踏み込んだ彼らに罰が下された。そして君は偶然に、彼らに罰を与える執行者として選ばれた。それだけの事だ」
「でもコロすコトなんか…」
「良いのよ、ドリス。あんなテロリズムの糞餓鬼が数名死んだ所で、然したる損失ではないわ。貴女は一切の罪を問われず、今後その力の行使を憚る必要も無い。全ては過ぎ去り、終わった事。此処からは気持ちを新たに、今までと何も変わらぬ日々を始めるのよ。分かった?」
「……。分かった…」
「しかしながら今回の件は、既に学内中に知れ渡る所と成ってしまった。何れにせよ、"心無い言葉"でドリスを謗る者は少なからず出て来るだろう。ならばヴェーネ、君はドリスと最も親しい人間だとカウンセラーから聞いているが…」
「ええ、その点は。ドリスは、私が守ります

「おネエちゃん、ここで暮らしてるの?」
「一応はね。平日は寮内の"特別室"に寝泊りして、週末は帰るの」
「おウチ、どこなの?」
「郊外に在るC.M.G.C.居住施設。正確に言えば、家ではないのだけれど」
「それじゃあ、おネエちゃんもおウチが無いの?ワタシとおんなじ…」
「そうね。最初から持っていないか、中途より失うかの相違も在るけれど。私には、帰るべき所なんて、何処にも無い。敢えて一つだけ留保するとすれば、オーグ以外には
「オーグ?」
「C.M.G.C.と犬猿の仲の民間組織。ガイアキャンサーと戦っているの」
「じゃあおネエちゃんは、オーグにはいりたいの?」
「そうじゃないわ。"彼"の元に行きたいのよ。私の前世<パーソン>の魂の残響。美しく温かく、悲しく冷たい、人の情感。私の意志というよりは寧ろ"彼女"の意志なのかも知れないけれど…。私はオーグへ赴きたい。そしてグラウンドに赴いて、姿形の変わり切った"あの子"に会いたい。その気持ちが、今の私の唯一の生存理由
「ふぅん…。ナンだかムズカしいよ…」
ドリスは、帰りたい場所は在る?失ってしまった代わりの、新しいお家にしたい場所は在る?」
「ワタシは…」

ドリスの魔力暴発事故の噂は広まり、アカデミーの生徒の反応は更に厳しいものになっていました。
あの人殺し、知的障害者なんだって…何か眼が合ったら行き成り言い寄られて、そのままブッ殺されんじゃねえか?近付かねえ方が良いって。

「ワタシは…おネエちゃんとイッショに居たい。おネエちゃんが、ワタシのおウチ
「そう…。有難う…。けれどね、ドリス。出来るだけ早く、私以外のお家も見付けてね
「どうして?」
「私は…誰かの寄る辺、家に成れる様な…そんな真っ当な人生を歩める人間じゃないのよ
それからしばらくして、おネエちゃんはアカデミーに来なくなった…
「ヴェーネおネエちゃんが、オーグに…?」
ドリスは学長から、ヴェーネが居住施設からオーグに拉致されたことを聞かされました。
「天使王都アニタの郊外に在るC.M.G.C.居住施設ミネルヴァ。君も一緒に行った事が在るだろう。事件の少し後、モーガン"前"委員長から私に直々の連絡が在った」
※『天使王都アニタ』なのは、まだミネルヴァが女王になる前の話だからです。アニタは先代女王の名前。
「そう…」
「ヴェーネは君の唯一の友人で在ったからな。その意味では非常に残念な結果だ。だが案ずる事は無い。この私は常に君の味方だ。今後の生活で"理不尽な不便"が在った場合は、独りで抱え込まず私に言いなさい。必ずや"善処"しよう
「ありがとう…。でも…。これは、ザンネンなケッカじゃない…だっておネエちゃん、おウチにカエれたんだから。ユアンっていうヒトのところ」
"片翼"と"片翼"が手を取り合った。私個人としては、これが最良だと思う。ところでドリス。君は嘗て契約金を全額母親に譲渡したそうだな?君の御母さんが、この前王都に来ていたらしい。人気ブランドの最新モデルの服に身を包んでな」
…母親、クズ過ぎてどうしようもないですね。
ドリス。君は優し過ぎる。不幸にもそれが人を腐らせ、引き換えに君自身をも壊している。だから私は、君の無限の才能に依らずとも、君を放ってはおけないのだよ。もっと利己的に成りなさい。もっと声を上げなさい。君の思う自らの幸せを、他人に見える形で描いてみなさい。私から君への、ちょっとした課題だ。期限も無ければ、レポートの必要も無いがね」

…それから2年。
ドリスは、相変わらずアカデミーの生徒から冷遇されていました。
さっさと居なくなっちまえ、これで別の場所に行っても多分同じだよな、何処に行っても邪魔者にしか成れない奴、それってもう死ぬしか無くねェ?て言うかさっさと死ねって感じ、生きてる限りウザいんだから。

ある日、ドリスはアカデミーの外で魔法の練習をする女の子に出会いました。
「あなた、アカデミーのガクセイなの?ショトウガクブとか…」
「ううん、違うよ。でもいつかここに入りたいの。うーん…えいっ!」
「ただシュウチュウするだけじゃダメなの。ジブンのチカラをしんじて、そのチカラがわき上がって来るイメージ」
そう言って、ドリスは魔法を発動させました。
「ハジめはよく分からないけど、レンシュウすれば、きっと身に付くから…」
お姉ちゃん、すごーい!私、たっくさん練習して、お姉ちゃんみたいになるね!」
「だめ…。ワタシみたいになっちゃダメ…
そんな時、女の子の母親がやってきました。
「ちょっと、何やってるのよ…!あの人はね、とっても危ない人なのよ。だから二度と近付いちゃ駄目。分かった?」
「そうかなぁ…。ちっともそんな風に見えなかったよ…?何だか、さみしそうだった…
「気の所為よ。そんな感情なんて在る訳無いわ。さあ、先にパパのところい行ってなさい」
「はぁーい。お姉ちゃん、また魔法教えてね!
…女の子が向こうへ行くと、その母親がドリスに厳しく言いました。
知ってるわよ。例の人殺しでしょう?まったく、何でこんな危ないモノが未だに留まってるのか知れたもんじゃないわ。さっさと消えてしまえば、皆安心して生活出来るでしょうに。貴女の母親も可哀想な事。こんな"爆弾"を子供に持ってしまうなんて。兎に角、二度と娘に近寄らないで。そして娘が無事に入学出来た暁には、貴女が既に此処から消えていることを希望するわ。それが当たり前なのよ」
言いたいだけ言って、女の子の母親は立ち去りました。
「ぐすっ…ひぐっ…。ごめんなさい…ゴメンなさい…!おネエちゃん…ワタシ、ドコに行けばいいの…?
…ドリスは泣きながら、ヴェーネとの会話を思い出します。
帰りたい場所は在る?…おネエちゃんとイッショに居たい。おネエちゃんが、ワタシのおウチ。敢えて一つだけ……すれば……以外には。……オーグ……。……グラウンド……姿形の……"あの子"……。
…そして、学長の言葉も。
ドリス。君は優し過ぎる。もっと利己的に成りなさい。もっと声を上げなさい。君の思う自らの幸せを、他人に見える形で描いてみなさい。

逢いたい…。おネエちゃんに、逢いたい…!

そして今に至るという事で、今回はここまで。
次回はドリスに対するヤンシーの考えと、オーグで待っていた二人組との合流、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 30

ヴェーネ達は、気が付くと街から離れた草原に横たわっていました。
ダルムシュタットの成れの果て
遠方に見る、巨大な青いドーム状領域。それがダルムシュタットの成れの果てだという事は、直ぐに分かりました。
そしてあの苛烈な戦闘もまた、嘘の様に収まっていました
大多数の人間がドーム形成に巻き込まれ、残りは逃げ去っていったのでしょう。
爆心地に居たヴェーネ達が助かったのは、黒衣の女性が助けてくれたからだと思われます。
それからしばらく後に、ヴェーネ達はマキシムさん達3人と合流しました。
女の子の母親の行方は分からないそうです。ドーム形成が街の外にまで及んでいたのだとか…娘の帰りを待っていたとしたら、きっと巻き込まれてしまったに違いありません。

一方、エンデ君は謎の空間で謎の人物と会話していました
やって呉れたな。レオナのプランにはあんなイベントは無かった筈だぞ」と、謎の人物…どうやら、予定通りに行かなかったようです。
「仕方無いだろ?ベネディクタが予想以上に抵抗したんだ。あそこで機転を利かせなかったら、きっと失敗に終わってたぜ?と、エンデ君。
「だからと言って、選りにも選ってあの有様か。"当て付け"としか思えんな…謎の人物、物凄く不満そうです。
「そりゃ"被害妄想"ってモンだね。全ては偶然の産物さ。大体さァ、割り切ったんじゃないのかい?
行動理念が公理一般に昇華しただけで、その根源、核は決して移ろわん。風化する事も無い。割り切れる事も無い。寧ろお前の"当て付け"の所為で、また意識の底から浮上して来ている
仲間割れ、なんですかね?

一方、ロアノークの中ではケインが荒れているようでした。
いつも飄々とした態度、何にも執着する事の無い人だったはずなのに、何故…?
荒れるケイン
いつか必ず殺す…!って、物凄く怒ってました。
きっと、女の子を助けられなかった事が悔やんでも悔やみきれないんでしょうね…。

オーグに帰還する途中、C.M.G.C.本部からモーガンによる通信が入りました。
「セラフィックブルーの3名に告ぐ。速やかに私の元に馳せ参じ、私の所有物と成れ。黒獅子10号機でフェジテに攻め入ってきた4名のうち、2名の身柄を確保している。その内、セラパーソンの名前は…ドリス・シュテンダル
ヴェーネはドリスの名前を聞き、動揺しました。ユアンも2年前のヴェーネ奪還で用意した、ヴェーネの知り合いの偽者の元になった少女のことだと知ると、一気に動揺します。
「つまり、ドリスを"人質"に取ってるから、言う事聞けと?」と、ユアン。
モーガンは卑劣な手段も厭わないことを色々と説明していましたが、腹を立てたユアンが強制的に通信を切断しました。
「目的地を変更する。C.M.G.C.本部だ
2年前まで、モーガンはC.M.G.C.の委員長でした。しかしヴェーネ奪還事件の責任問題から、委員長を降ろされました。
委員長時代のモーガンは、ヴェーネの管理教育に対して非常に肯定的だったそうです…ジークベルトの馬鹿げたプランニングは、委員長が物言いを付ければいくらでも改善出来たはずなのに。
実際、モーガンの父であるラルフ前々委員長は割と口を出していたそうです。しかしモーガンは、ジークベルトを奨励していました。
だから、ユアンにとってはモーガンもジークベルトと同罪なのです。
…そうでなくとも、ドリスを人質に利用しているということが許せませんでした
今度はオーグの受付から「本部突入の件で、協力を頼みに来た二人組が居る」という通信が入りました。
ユアンは、その二人組に事情を聞くため、やはり一度オーグに戻ることにしました。

一方、捕まっているヤンシーとドリス
「ごめんなさい…こう成ったの、みんなワタシのせい
「何故…そんな風に思うの?」
「ママが言ってた…おまえなんて、産むんじゃなかった。おまえなんて、居てもジャマなだけ。アカデミーのみんなが言ってた。おまえなんか消えちゃえ。おまえなんか、だれもヒツヨウとしてない。だから、ごめんなさい。ワタシ、おネエちゃんのジャマ
「お願い…。そんな事を言わないで…。ねえ、ドリス?貴女の道を、教えて呉れる?独りきりで歩いて来た、貴女の道…だってこのままじゃあ、貴女はきっと蝕まれ、朽ちてしまう。私には如何しても、貴女を独りにする事が出来ないから」
「うん…。ワタシのミチはね…

ドリスの過去は話せば長くなってしまうので、今回はここまで。
次回はドリスが今まで歩んで来た過酷な道が明らかになる、かも…。

テーマ : フリーゲーム
ジャンル : ゲーム

Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 29

レイク達がダルムシュタットに着いた時、戦いは既に始まっていました。
血肉の雨が降り注ぐ街
ダルムシュタットは、血肉の雨が降り注ぐ街と化していました…。
こんな状況でも逃げ遅れて助けを必要としている人間は必ず居る筈…そう信じて、救助活動を始めます
…が、ミネルヴァは悲惨な光景を目の当たりにして、とても戦える状態ではありませんでした。フォクシーは介抱のためにミネルヴァの傍に残り、他の四人で救助活動をすることになりました。
ヴェーネは「人間なんて所詮、肉袋なんだから」と完全に割り切っていました。その傍らではエルさんがとても嬉しそうに「そうよ…!生命なんてこんなモノ…!斯くも脆くバタバタと死んで逝く…!」などと言っています。
「良く喋るわね。正直、少し煩いわと、ヴェーネ。
しかし、そんな事はお構い無しに、何だか見ようによってはエロい発言連発のエルさん。いつにも増して絶好調ですね、この人。
その話の中で、ヴェーネは融合するべきはお前ではない」と言ったのですが…どういう意味なのでしょうか?
…ヴェーネが我に返ると、ニクソンの元相棒・マキシムさんが現れました
マキシムさんもニクソンと同じく、元バウンティハンターだからでしょう…何とか生き残る事が出来たようですね。それでも自分と従業員だけで手一杯だったようですが。
ユアンが一般市民の救助に来たのだと伝えると、マキシムさんは感謝し、救助活動を任せる代わりにミネルヴァの介抱を引き受けてくれました。フォクシーも付き添います。

一般市民の救助、フェジテ兵に襲われそうになってる女性を助ける直前のフェジテ兵とレイクの会話がとても下品なのは何とかならないんでしょうか。でも、戦争中ってそんなものなんでしょうね。
ここのザコ敵はザコ敵自体が強いと言うよりも、兵士落下・ルシファー落下・飛行船残骸落下のアウターハザードが怖いです。
兵士とルシファーの場合はグシャッ!という効果音と共にフィールド水属性付加+状態異常なのが精神的にキツいです。飛行船残骸落下は単純に全体に大ダメージが来るので厳しいです。
一般市民を5人救助すると、入り口に女性が出現します。話しかけると、「娘がまだ街の中に…!お願いします…!娘を助けてください…!と言います。
メインストリートをスカイスクレイパーの方に走っていく姿を見て、追い駆けようとしたものの、イーヴルが立ち塞がって行けなかったそうです。
しかし、これ以上の長居は危険…どうする?とレイク達が迷っていると、ケインが真っ先に救助に向かおうとしました
「小さい女の子が戦場でたった独り震えてるんだぜ?そんなの、見捨てられるかよ…!
…ケイン、少し前に「オーグはいつから人助けの組織になったんだよ」などと文句を言っていた割には、なかなか良い人じゃないですか。
スカイスクレイパー前に行くと、確かに女の子が立っていました。
「大丈夫か?ケガとかしてないか?」とケインが尋ねると、「うん、大丈夫…。お兄ちゃんたち、私を助けに来てくれたの?」と言いました。
「ああ。お母さんから頼まれたんだ」
お母さん、怒ってた…?一人でどっか行っちゃいけないって、いつも言われてたから…」
「怒ってなんかいるもんか。心配してたぞ。早く無事に帰って来てって。さあ。俺達と一緒にお母さんの所に行こう
「うん」
…こうして母親のところに戻ろうとした時、巨大なルシファーが出現しました。
ケインは女の子に「俺達は今からあのバケモノを退治して来る。危ないから絶対に此処を動くなよ」と言い、ドラゴン型のルシファーの前に出ました。
「奴をブッ倒して、女の子を無事に送り届ける!行くぜッ!」というケインの台詞の直後に、戦闘開始です。
ドラゴン・ブラスフェミィ…天属性が弱点なので、ユアンにクイックとフォースをかけてリーディングサンダー連発させれば結構簡単に倒せます。

戦闘終了後、スカイスクレイパーの屋上で黒衣の少女が「もうやめて…こんな惨劇を生む為に、フェジテを創生したんじゃない…!と呟いていました。
何故分からないのですか、人々よ…その戦火が、数多の生命に留まらず、星の生命すらも焼き焦がすという事を…」と、黒衣の女性。
「幾らガイアがアンタ達を"コンダクター"に選定して抗った所で、身体構成因子の連中がこのザマだ。助かるワケ無いだろ。それどころか寧ろ、自ら滅びの奈落に向かって堕ちていやがる。まあそれ以前にR<エル>の時点で完璧に論外なんだけどさ。そう思わないかい?"星の代弁者"の御二人さん」と、エンデ君。
黒衣の女性、キャサリン・リオ。そして黒衣の少女、ベネディクタ・フェジテ
「現れた矢先に何を言うかと思えば…そんな事は無いわ。私達は彼女を信じていると、キャサリン。
「盲目的だな。天使サマに信仰心でも持っちまったかい?と、エンデ君。
「エンデ…!これはお前が仕組んだ事なのか…!」と、ベネディクタ。
エンデ君は、あっさりと肯定しました。この事態へと誘導するために、水面下で大きな力を動かせる二大勢力に力を貸した。解放戦争の黒幕はエンデ君だった、というわけですね。
しかし、発案者はエンデ君では無いとのこと。さらに、この事態を嬉しそうにしていたエルさんでも無いそうです。エンデ君は発案者の正体を教えてくれませんでした。
「起きないねェ?星の慟哭
「これ以上この子を悲しませないで…!」
そんなキャサリンの言葉を無視して、エンデ君は容赦なく追い討ちをかけます。
60年前に"アンタ達"が創生したフェジテ。だが今この時、その行為がこの事態を招いている。天地の間の全ての諍いの元凶。グラウンドとフェジテを分けたアンタ達。あ~あ。こりゃ責任重大だ
「馬鹿な!貴方が招いた事態なのよ!私達に罪は無い!
重要なのは罪科の在処じゃない。他者の評価だ。なあベネディクタ?お父さんとお母さんは、こんな時、何て言うのかなァ?この出来損ない!
「ひぃッ…!」ベネディクタは、明らかに追い詰められていました。
「違う、ベネディクタ!貴女は愛されるべき存在…!愛を受ける権利を持っている…!」キャサリンは、必死でベネディクタを慰めようとします。
つまらねえ慰めしてんじゃねーよ!テメエが両親から碌に愛を受けてないのは分かってるんだぜ!」
「だとしても…!ハウゼンだけは違った筈よ…!
「ああ?名門フェジテ家の面汚しが!テメエはクズだ!ゴミだ!ウジ虫だ!生まれて来ても邪魔なだけなんだよ!大量の養育費がドブに捨てられんだよ!誰もテメエなんか必要としてねーんだよ!死ね!死ね!死ねェ!…エンデ君、容赦無さ過ぎです。
駄目ぇ!聞いちゃ駄目ぇぇぇッ…!」キャサリンは必死でベネディクタを庇います。
ベネディクタは泣きそうになりながら、ハウゼンの言葉を思い出しました
たとえどんな事が在ろうとも、このハウゼンは貴女の味方ですよ。ですから、もう二度とそんな風に御自分を粗末に扱わないでください。ベネディクタ御嬢様」
そして、「でも…今の私には…キャサリンが居るッ…!と、涙を堪えたベネディクタ。
エンデ君はそんなベネディクタの様子に不満なようです。どうしてもベネディクタの心を徹底的に破壊したいんですね。
「折角の戦火でも、結局此処は"物見やぐら"。迫力が足りないんだよ…そう言って、エンデ君は何か物凄く悪いことを思いついてしまったようです。

一方、レイク達はドラゴン・ブラスフェミィを倒したところでした。急いで女の子を連れて撤収しようとします。
しかし…そこに現れたのは、エンデ君。「メインイベント」を始めるのだと言います。
「罪も無い一般人の、それもこんな小さいガキ。ブッ殺すには最高の素材だぜ…そう言って、エンデ君は女の子を高い場所まで連れて行き、
落下直前の女の子
女の子は泣き叫びますが、エンデ君はそんなことで解放してくれるほど甘い存在ではありませんでした。
「死んじゃえ」
グシャッ!
女の子は地面に落下し、無残な姿になってしまいました。一枚絵が表示されるのですが、これは流石に載せられないです…。
残酷な表情のエンデ
「あ~あ。死んじゃった残酷な表情で呟く、エンデ君。
「うわぁぁぁぁっ!!」最初に女の子を助けに行こうとしていたケインは、絶叫しました。
返り血を浴びたベネディクタ
「い…や…!」女の子の惨状を見、更にその返り血を浴びたベネディクタの精神は、もう限界でした。
「う…あぁぁ……」

引き裂かれたベネディクタの心。
ひび割れた魂に、流された血が、熱く痛く、染み渡る。
そして止め処無く溢れる涙は、この世界に零れ落ちた。
星の慟哭。
生命の根源を蝕む深き悲しみ。
掬っても掬っても、砂の様に崩れ落ちる、星の生命。
ベネディクタ・ティアーズ。
全ての破滅を生み出し、全ての破滅を約束する場所。
此処より全ての生命が死に絶える。
歓喜も笑顔も遥か遠く、終わり無き絶望と嘆きの声だけを残して…。


あまりにも悲惨な事件が起こってしまったので、今回はここまで。
次回はフェジテ側でも別の問題が発生してしまう、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 28

帰還の途中、ミネルヴァは人の言いなりになるイーヴル…もとい、ルシファーについて振り返っていました。
人の言いなりになるルシファー
今までそれらに遭遇したのは三度。そのうち、最初と最後はゲオルクによるものでした。
二番目のレヴェルストークは恐らく、女王反逆の流れでモーガンが仕掛けたもの…でも、同じような性質を持ったイーヴル達をそれぞれの勢力が仕掛けられるなんて、不自然です。
フォクシーは先ほどのジークベルトについて、「完璧にキレてるね」と言いました。
ケイオスの連中の鈍く淀んだ匂いとは違って、まるで淀まず人を冷たく刺す様な匂い…澄んで冴え渡った狂気。自らの狂気を自らの個性や美学に昇華し切って揺るぐ事が無い、狂人の究極のカタチ
最高に始末に負えないタイプさ、ヴェーネが気の毒」
ミネルヴァによると、チーム・アンスバッハに配属された当初は"有能な変わり者"として認識されていたそうです。しかし、時が経つにつれて誰もジークベルトについていけなくなったそうです。
チーム・アンスバッハは元々はC.M.G.C.に居たそうですが、2年前の事件をきっかけに規模を縮小し、フェスクに移管したそうです…ヴェーネが居なくなったのに、縮小するだけで解散しなかったのは何故なんでしょうね?

少し離れた場所で、レイクとユアンが話していました
レイクは俺はヴェーネの事を碌に知らない。それなのに、知った様な口を利いてしまった…ジークベルトもフリッツも、過去のヴェーネを知っているのに。気後れするんだよと言います。
ユアンは「ヴェーネの手首にあるリストカットの痕の経緯を知っているか?」とレイクに尋ねました。ユアンも知らないそうですが、尋ねる事すら出来ないそうです…あの二人なら、知っているだろうけれど。
「でも逆にヴェーネが記憶喪失に成った事、その間に在った事。あの二人は知らないだろ?そして俺も、同じ様に知らない。お前だけが知っている事だと、ユアン。
知っている事とか、知らない事とか。そんなの結局は昔話。"今この時"は如何なんだ?
ジークベルトは、其処を欠いている。経過ばかり見て、今この時を感じ取れていない。だからゲームだと言える。
敢えてゲームで言うのなら、ジークベルトの負け。
ただ、フリッツは一生懸命だった。恐らくヴェーネの一番近くに居る。ヴェーネ自身の気持ちのいくらかは、フリッツに向けられている。
レイクはそんな話を聞いて、複雑な思いを抱くのでした…。

ヴェーネは部屋で独り、過去を思い出していました。
過酷な環境のヴェーネ
過酷な環境で、精神状態は最悪…もうこれ以上、今のままの教育を続行する事は不可能だというジークベルトの部下。
ジークベルトは「救世の道具には人間性など邪魔でしかないのは明らかなのだが…仕方ない、ヴェーネが死んでしまっては私の負けだ。同世代の人間との接触に依る情操教育を試験的に導入してみるか」と言いました。
そこで接触する相手として用意されたのが、ジークベルトの息子であるフリッツでした。
当時12歳のヴェーネと、14歳のフリッツ。2歳離れてはいるものの、冷たさを帯びているヴェーネには丁度良いかもしれない…と。

ヴェーネという名前の由来?決まっているだろう。"男のお前に成り代わる女"という事だ。生まれて来たのが男ならフリッツ、女ならヴェーネ。既に決められていた事だ。本来はお前をゲームにする予定だったのだがな。セラフィックブルー第一片翼の第二次転生生体とは、これ程に興味深く奥深い設定は在るまい」
だから、自分の娘…『ヴェーネ・アンスバッハ』とした。自分好みの容姿を備えた、最高のゲームとして。
「ん…お前か?今の話で分からないのか。もうお前に興味は無い。塵の様に溢れかえる凡人共など、ヴェーネの前ではゲームとして餓鬼の玩具にも劣る。生活に必要な物は何でも呉れてやるから、勝手に生きていろ
何だその顔は。まるで満たされていないようだが。まあ諌めはしまい。大人に成って振り返った時こそ分かるというもの。お前に於いて今確定された幸福。完全な放任と、潤沢且つ自動的な資産。その代わり唯一つ。これだけは遵守してもらおう。何が在ろうとも、このゲームの邪魔だけはするな
「ほう、僅か15歳にしてフェスクにインターンとして配属されるとはな。中々の働きだな。世間では手放しの賞賛に値するだろう。褒める?ああ、構わんとも。大したものだ。流石は私の血を引く者。これで満足か?ならばさっさと行け。目障りだ
数奇な巡り合せだ。これは流石に私も想定していなかった。あの情操教育プログラムが終了し、時同じくお前がフェスクに行ったものが…。まさかこんな形で再会を果たすとは。そして何よりも…お前が私のゲームに参加するとは
…フリッツは、自分に向けられたジークベルトの言葉の数々を思い出していました。
違う…!これはゲームなんかじゃない…!たとえあの時、誰もが同じ気持ちでいたとしても…。僕だけは…!」
と、言ってみたものの…すぐに落ち込んで、続けました。
「それでも…その咎は変わらないのか…。たとえ其処に、どんな気持ちを馳せていたとしても…。ヴェーネ・アンスバッハ…終わり無き咎の鎖にて縛られる存在…そして僕もまた、咎人の一人…
…少し離れた、ヴェーネが必死で「ここには何も無い」と言った部屋の前に、ジークベルトが居ました
不安定にして盤石。そのうねり激しくも、危うき事も無し。運命が規定し、私が導いた、この道行き。それでこそゲームは面白く成る。さあ…楽しませて呉れ…」
そう言って、ジークベルトはその部屋に入っていきました…。

我が愛しきヴェーネよ、ならば私はお前にこの予測を与えよう。
お前はセラフィックブルー。救世の道具。
それ以上でも、それ以下でもなく、そして何より、それ以外の何者でもない。
お前はその運命を棄てられないだろう。
責任や義務などではない、それに対する明確な意志。
お前自身がこの運命を渇望している。
全ては尽く見透かされるだろう。全ては私の予測を超えない物だろう。
何故ならば、お前は私の描いた絵。
生まれ来たヴェーネという白いキャンバスに、私が描いてみせた絵。
その髪の一本すらも、私から逃れる事は出来ない。
所詮は"ヴェーネ"でしかないのだ。
狂おしい程に哀れで愛しい、我が"娘達"よ。


初めての情操教育プログラム
初めての情操教育プログラムの記憶。
ヴェーネはどこまでも無口でしたが、フリッツは一生懸命話しかけました。
「大丈夫よ、ちゃんと聞いてるから。此方こそ宜しく、フリッツ」

一方、オーファさんとエルさんがまた謎の空間で会話していました。
ヴェーネの状態は良いとは言えないものの、着実に進歩していると言うオーファさんでしたが、エルさん曰く、それは見え透いた強がりでした。
「それよりもお前。花は好きかしら?エルさんは唐突に質問しました。
「それなりに好きだという感情は持っていたわ…」と、オーファさん。
「そう…。それは良かった。実はね、もう直ぐ大きな花が咲くのよ。私の仲間が、とても素敵な黒い花を咲かせて呉れる」
「仲間…?貴女に仲間が居ると言うの?仲間なんて居る筈が無いのよ。この"檻"に閉じ込められて、ヴェーネ以外とは接点を持たない貴女には…
「たとえこの存在を檻の中に閉じ込めようとも、人と人との繋がりは消えはしない。"想い"は、檻などと低俗な束縛を須らく超えて、摂理の大海にて親友と高位に結び合う…そんなの、当たり前の事じゃない?」
エルさんは、得意気に話を続けました。
「もうとっくの昔に、"彼"との同調は果たされている。この私という暗き意志の急落の歪み。プロビデンスの特異点に於いて」
「エル…!貴女まさか…!
「フフッ…。ハーッハハハハハッ!
…すみません、相変わらずこの二人は意味が分からないです。

一方、フェジテ城
部下から予定されていたルシファーナイツ部隊は全て準備が完了したという報告を受けたモーガンは、
「これよりグラウンド蹂躙作戦を発動する!先ず手始めに、ゲオルクの本拠地ダルムシュタットを落とす!街を焼き払え!パーソンを殺せ!示せ我らがフェジテの威光を!下等なる下界に粛清を!出撃せよ!」
…その一言で、ついに始まってしまいました。
隣に居たエンデ君が「おめでとう。アンタがこの世界の中心だよと言います。
「お前には感謝しているぞ、エンデ。お前という参謀が居たからこそ、私は此処まで漕ぎ着ける事が出来た」と、モーガン。
利害関係が一致しただけだと言うエンデ。「さあ、後はゲオルクを倒すだけ。ヘマをしない限りは充分に勝てる相手だ。気を引き締めて呉れよ」…ってエンデ君、最初はゲオルク側に居ませんでしたっけ?

一方、ゲオルクの部屋
フェジテガーデンの襲撃はオーグの働きに依って失敗に終わったとの報告を受けたゲオルクですが、
実戦テストがてらに襲ってみたのだが、つくづくユアンは勤勉な事よ」と、割と平気な様子。
そこに、フェジテの政府軍、C.M.G.C.アームズ、ルシファーナイツが一斉に動き出したという情報が入りました。
ゲオルクはそれを、ダルムシュタットで迎え撃つことにしました。
そして、「ハイディとフョードルに連絡を入れておけ」とのことです。
…連絡入れるだけじゃなくて今すぐ呼べよ、あの二人が出て来なきゃ意味無いんだよ糞ジジイが。
迎え撃つ作戦は、敵の言う"害虫駆除"に対して、"天空の浄化"
今こそフェジテに思い知らせるのだ。貴様らこそが、空に巣食う小汚い羽虫共なのだと。
ゲオルクの部屋に居たランゲル曰く、ネオイーヴルはルシファーナイツの後発であり、個体での力量が劣るのは必至だと言います。
それでも出撃可能なネオイーヴルを全て出撃させることにしました。陽動としての役割を果たせるよう、それなりの時間戦いを引き延ばすことを期待する…だそうです。
そして、ゲオルクはヴィルジニーと共にラージュへ行くそうです。この街は消えて無くなるから、と。
…そこに、エンデ君が口出しします。「自信満々だね。でもこうして見ると、モーガンのダメさ加減が良く分かる。アイツはどれだけ力を与えても、結局は眼下の数多の力に怯えてるだけ。到底世界なんか屠れない」…君は一体、どっちの味方なんですか?
ゲオルクは「最後にラージュの鉄槌を以って、フェジテに止めを刺して呉れるわ」と言います。ラージュの鉄槌って、何なんでしょうね?

「それじゃあ御二方。精々盛り上げてくれよ。あの"黒い花"に捧げる、血肉に濡れた惨劇をね」
…あぁ、どっちの味方でもなく、両者をぶつけて楽しんでるだけなんですね。

一方、レイク達が乗っているロアノーク
警報が鳴り響いたと思ったら、モーガンがダルムシュタットへ向けて大規模な攻撃を開始したという情報が入りました。
全速力でダルムシュタットへ向かいます。
二大勢力が相手では、激突は止められません…だから今回の目的は、一般市民の救助です。

ジークベルトだけでもお腹いっぱいなのに今度はモーガンとゲオルクかよ…と思いつつ、今回はここまで。
次回は救助活動中に恐ろしい悲劇が起こってしまう、かも…。

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 27

ロビン秘密工場の入り口には、オーグ本部で留守番のはずのユアンとケインが来ていました
デイジー達の警護はジェラールに任せて来たそうです。
ユアンはミネルヴァに対してハウゼンの事件について気遣った後、ダルムシュタットからイーヴルの大群が放たれてフェジテガーデンを襲撃していることを知らせました。
秘密工場に対して警戒態勢を取っていたせいで、政府の対応が大幅に遅れてしまっているそうです。
ガーデンはフェジテの中枢であり、落とされれば壊滅的な打撃を受けてしまいます。現状で一番役に立てるのは、身軽さが売りの民間組織であるオーグです。

…そんなわけで、フェジテガーデンに向かいます
受付の人によると、かなりの数のルシファー…もといイーヴルが、施設全体に侵攻しているそうです。戦闘能力が格段に高くて警備兵でも太刀打ち出来ないとか。
今の所、親玉らしきイーヴルは北ブロックのフェスクセクションから動く気配は無いそうで…。ちなみに"フェスク"というのは研究部署の略称だそうです。
現在地は南ブロック…正反対の位置です。面倒なところに居座りやがってくれましたね。
また、至るところにロックが掛かっていて、職員が持っているカードキーで開けなければなりません…更に面倒ですね。

…そんなわけで、このフェジテガーデンは本気で面倒なダンジョンです。
北ブロックに向かっても直前のドアにロックが掛かっていて、すぐには北ブロックに行けません。
職員からカードキーを貰いに行っては引き返すことを、3回ほど繰り返す羽目になります。実に面倒です。
カードキーを貰った後は出来るだけ毎回入り口まで引き返し、回復とセーブをします…そうしないと途中でオートサプリが切れて、地獄を見ることになります。

何とか北ブロックまで辿り着くと、地下のほうから「畜生ッ、こっちに来るんじゃねえ…!」という声が聞こえました。
慌てて声が聞こえるほうまで駆けつけると、イーヴルに襲われている職員が居ました。
「最近色々在って依頼なんざ受けてないが、これでも現役のイーヴルスイーパー。お前の相手はそいつじゃない。この俺だッ!と、レイクが叫んで戦闘開始です…まぁ、強制戦闘なだけのザコ戦ですが。
とりあえず職員がレイクに礼を言うと、レイクはこの場所が何なのかを尋ねました。職員曰く、ルシファー廃棄施設だそうです。
奥の方もイーヴルが居ないか点検しておきたいということで、レイク達は職員に同行することになりました。
…中には、一体だけ欠陥嬰児が残っていました。ディスピスを発症し、その末期症状としてルシファー変異症にまで至った子供です。
全身麻酔下での劇薬物プールに依る擬似的安楽薬殺Enoch Method(イーノック法)を施している最中だそうです。…『六年の祝祭者』に殺されたイーノック氏は、こんな形でDLG法に関わっていたんですね。
レイク達は実際に廃棄直前の欠陥嬰児を見て、それぞれ複雑な気持ちになっているようでした。
「まるで…死ぬ為に生まれてくる生命だな。そんなんだったら、初めから生まれて来なきゃ良いと思うんだけど。どーよ、その辺?」と、ケイン。
「そうね…。こう在っては最早、生まれ来る事を安直に幸福などとは言えない筈。実際、"彼ら"もそう感じているみたいだし。そうでしょう?カプセルの所に貼り付けて在る手紙」と、ヴェーネ。
ルシファーに成ってしまった子供に宛てた、親からの最後の手紙。職員が"生まれてきてくれてありがとう"の言葉を眼にしたのは、今までに3通だけだそうです。
親からの最後の手紙
…貼り付けられた手紙の内容は、上記の通りです。
3通以外の手紙には、ほとんどこれと似たような言葉が書かれているんでしょうね。悲しいことです。

こんな物を見てしまった後ですが、レイクとヴェーネは「見慣れているから何も感じない」と言って、すぐに親玉討伐に向かいます。
職員はそんな二人の言葉を聞いて、「自分は仕事だと割り切って、こいつらは最初からバケモノだったんだと言い聞かせているが、まだまだ甘ちゃんだな…」と言いました。
しかしヴェーネは「私のほうが人間の屑なだけ、貴方はむしろ正常」と言います。まぁ、レイクとヴェーネは育った環境のせいで歪んじゃってるだけですからね。
レイクとヴェーネは、悪い意味で共に歩んで行けそうだと話していました。

気を取り直して、親玉が居るであろう奥のほうに進むと…正面にいかにも何かありそうな、ロックが掛かった部屋がありました。
調べてみる必要がありそうだ、と思っていると…
必死なヴェーネ
…何をそんなに必死になっているんですか、ヴェーネさん?
そんな大声で叫んでいたものだから、誰か来ちゃいましたよ。
フリッツ登場
フリッツ・アンスバッハ…フェスクで研究員を務めている人だそうです。
ジークベルト・アンスバッハの息子だそうですが、彼を心底嫌っているそうです。人として何一つ尊敬出来る所が無い、尽く見下げ果てる事ばかり…とのことです。
フリッツはヴェーネの昔からの知り合いだそうで、ヴェーネのことを心配しているようでした。
…で、親玉らしきイーヴルが倉庫で発見されて、そのままロックして閉じ込めてあったそうです。
フリッツが倉庫のロックを解除して、親玉が飛び出して来た所をレイク達が倒すことになりました。
「じゃあ目の前にある部屋の中には何があるんだ?」とレイクが尋ねると、「ただの実験施設ですよ。低周波が出ているので、ヴェーネは奥から出ている低周波に影響されてしまったのでしょう」とのことです。
レイク達は事情を知って、ヴェーネに謝りました。ヴェーネは正気に戻ったらしく、普通に「有難う…」と言って、その場は丸く収まりました。

そんなこんなで、倉庫の前でフリッツに話しかけると親玉・イーヴルナーガとの戦闘開始です。
状態異常まみれにしてくるので、全員にオールグリーンを装備させますが、TPが減りまくるので大変です。
とりあえずレイクとユアンでひたすら固有アビリティ使って攻撃、ミネルヴァとフォクシーは回復しつつ余裕のある時に攻撃して倒しました。
戦闘終了時、全員のTPが一桁だったので結構ギリギリでした…もっと効率の良い戦い方があるのかもしれませんが、勝てば良いんですよ勝てば

ボスを倒したと同時に、イーヴル達はフェジテガーデンから退却して行きました。
帰って行った先はグラウンドにあるゲオルクの牙城、ダルムシュタット…。
…レイクは帰る前に、フリッツに"フェスク"とは何なのかを尋ねました。
フェスクとは、セラパーソンのクローン技術『セラパーソンクローニング』の研究を行うガーデン内専門部署の呼び名だそうです。
フェジテガーデンセラパーソンクローニング研究部門"FEzzite-garden Seraperson-Cloning section"の略称でフェスク(FESC)なのだとか。
ルシファーと化してしまったセラパーソンを救う手段は、現状では存在しません。治療する技術も懸命に研究されてはいますが、更に対策を盤石とする為、セラパーソンクローニングの研究が始まったそうです。
ルシファー変異症が治せない場合の救済策、ということですね。患者のクローンを作成する事で、形式的に患者とその家族を救済するのだとか。
患者のDNAデータから健常な素体を作成し、そこに魂を移すことになるので、症状が進行していても何とかなるそうです。
そればかりかこの時点で、魂にはソウルインフォとしてアンチ・ディスピス・ファクターというディスピスに対する抗体が生成されるため、クローンに移った後での発症率は劇的に低下するという利点もあるそうです。
説明を聞き終えると、ヴェーネは早く帰りましょうと急かしました…が、そこに現れたのはジークベルト

ヴェーネの過去の記憶が蘇ります。6歳の誕生日に猫をプレゼントされたこと。
「また…。ころしちゃうの…」と尋ねるヴェーネ。
「あれは私が如何かしていた。許せと言えた義理でもないだろうが。だから今度こそ。正真正銘のプレゼントだ。ほら…可愛いだろう?
「ネコさん…。わたしはヴェーネ。よろしくね。」
「ヴェーネ。残念な報せが在る。一週間前にあげた猫なんだが、如何やらとても悪い病気を持っていたらしい。一刻も早く処分しないと、モンスター化して人を襲うかも知れないんだ。」
「しょぶん…?」
「このハンマーを使ってな」
グシャッ!
「ねござん…。ねござん…。ひぎゃぁぁぁぁぁー!
「済まないヴェーネ。こうするより他に無かったのだ。せめてお前が此奴と仲良く成ってなければ…。お前が此奴を大切に思ってなければ…。こんな悲しい思いをせずに済んだのだが。いやはや。残念な事だ

「てめえが…!ゲオルクが母さんを縛り付けた様に、ヴェーネを縛り付けた…。笑顔を奪い去った、クソ野郎…!」と、レイク。
ジークベルトは愛娘の帰還だから、ということで現れたそうですが…どう考えても白々しいです。子供を育てるという壮大なゲーム、とか言ってますし。
ジークベルトの迷台詞
Seraphic Blueファンの間では超有名な発言が来ましたよ。何言ってんだコイツ。
そんなジークベルトの発言を聞いて、「ヴェーネはてめえの下らねえゲームに付き合う為に生まれて来たんじゃねえんだよ!」と怒鳴るユアン。
さらに「僕からもお願いします、父さん。貴方が居ると、ヴェーネが辛い思いをすると、フリッツ。
ジークベルトはそれらの発言を大して気にも留めずに、何と言われようが、全てはゲーム。時には馬鹿げたアクシデントが付き纏う。だがヴェーネは私の意図した通りに成育され、そして私の予測した通りに出会いを果たした。そしてこの先、お前は私の予測する通りにセラフィックブルーとしての役目を全うするだろう…」と言いました。
そんなジークベルトに対し、フリッツがもういいでしょう!これ以上言う事なんか…!」と言って、言葉の続きを遮りました。
ようやく去る気になったジークベルトですが、最後にヴェーネは、常に私の掌の上に在り。そして貴様らは噛み締めるだろう…私の完勝と、貴様らの罪科。"真なる不幸"の根源を」と言い残しました。

ジークベルトの狂気の片鱗が見えたところで、今回はここまで。
次回はジークベルトのキチガイ発言特集と二大勢力の不穏な動き、かも…?

テーマ : フリーゲーム
ジャンル : ゲーム

Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 26

お屋敷の中に入ると、メイドさんが「今日は是非とも此処で休んで行ってください」と言ってくれました。
食事まで御馳走になったので、この屋敷の主人にご挨拶を…と思ったら、メイドさん曰く「旦那様は…いらっしゃらないんです。昨年、亡くなられました
話によると、『六年の祝祭者』に殺害されたそうです。屋敷の主人はDLG法立案に深く関わっていたため、いつか自分が殺される日が来るだろうと予見していたそうです。
メイドさんは、屋敷の主人の遺志を風化させないために屋敷に留まり続けているのだとか。
『六年の祝祭者』は必ず殺害予告を出しますが、ここの主人はそれを敢えて政府に伏せたそうです。つまり、何の警備も無いまま『六年の祝祭者』を迎え入れたのです。
DLG法が施行されてから、引き裂かれる親子の泣き叫びや、親を離れて病に蝕まれる子供達、グラウンドへ機械的に廃棄されて行くルシファー…それらを実際に目の当たりにし、屋敷の主人は自らに罪を科して苦しんでいたそうです。
屋敷の主人は『六年の祝祭者』に殺される前、『六年の祝祭者』と話をしたそうです…殺される前に、『六年の祝祭者』の犯行の理由を尋ねたのです。
犯行の理由には、ある女性が関わっているようでした。屋敷の主人は彼女に謝りたいと言いましたが、それは叶わぬことのようです。
そして、『六年の祝祭者』は感謝の証として、屋敷の主人を苦しまぬ様に即死させたのだと言います。
「安らかに還るが良い。彼の悪夢を逃れ、真なる愛と幸福の場所へ
「君達と話が出来て、本当に良かった…」
メイドさんが知る限りでは、『六年の祝祭者』はターゲットを問答無用で粗雑に殺害する者だったそうですが…この屋敷の主人に対しては、互いに言葉を交わしていました
屋敷の主人の亡骸は、寂しそうな笑みを浮かべていたそうです…『六年の祝祭者』は、確かに苦しまぬ様に即死させたのでしょう。
…その後、これを殺人事件として届け、そこで政府は初めてこの件を知りました。
政府は証拠を掴むために事情聴取をしてきましたが、メイドさん達は屋敷の主人と『六年の祝祭者』の語らいについては秘密にしていました。政府の知らない場所で、本音で話をしたかったはずだから…と。

ヤンシー達が寝室に行った後、ランサードだけは部屋に残っていました
そして、メイドさんに「主人と『六年の祝祭者』の話で、主人が誰かの名前を聞いただろう?覚えてないのか、その"彼女の"名前を?と尋ねました。
しかし、メイドさんは当時屋敷の主人のことが心配だったため、細かいことまでは覚えていないそうです。
ランサードは「まさかとは思うが…」と、候補と思われる名前を告げました。
すると、「そうですよ…!確かにその名前でした…!」と言い、メイドさんはその名前を思い出したようです。
しかし何故、ランサードはその名前を知っているのでしょうか?
「強いて言うなら、主人と俺と、背負った物が似ているという事だ。いや、寧ろ…"彼女"との距離を考えるならば、俺の方が重いのかも知れん」
そして、預かっている"もの"を返す。用事はそれだけだ」と言いました。
…ここって、フェジテですよね。『六年の祝祭者』はフェジテで事件を起こしているんですよね。何故グラウンドの住人であるランサードが関係しているのでしょうか…?

一方、夜の湖を独りで眺めるニクソン
「どんな事が在っても"痛み"を守り抜き、迷える時はそれが示す道を辿りなさい。そうする限り、貴方は人で在り続けられる」…かつて、レイクに対して言った言葉を思い出します。
心の痛みを免罪符にする心算は在りませんが…しかしそれを棄てずに居る者を撃つ程、私の道は険しかっただろうか…。
此処の主人の様に甘んじて全てを受け止める者に、私は銃を抜いてみせる様な人間だっただろうか…。
実体無き大勢。生身の個人。大勢の罪に対し個人への復讐を充てるなどと、粗末が過ぎて私刑とすら呼べない。
言うなれば鬼畜の道。裁きの名を借りて、己の渇きを他者の血で潤す。
私は…鬼畜に成ろうとしていたのか…。子供達を捨てた罪に託けてフェジテを憎む事で、自らを潤していたのか…。
ヤンシー達に感謝しなくては。貴女達に逢えたお陰で、幸いにして私は未だ、引き金を引いてはいない。まだ…道は正せる筈…。

一方、寝室で今後の事を考えるヤンシー。
ドリスがこの先どう扱われるかを心配しているようです。オーグに連れて行けるか、アカデミーに戻されてしまうのか…。
先にベッドで寝ているドリスの様子を見に行くと、ドリスは「おネエちゃん…」寝言を言いながら泣いていました
そんなドリスを見て、ヤンシーは「貴女の事は何も知らない。でも…貴女の事を、守りたいと呟きました。

朝になり、メイドさんにお礼を言って、屋敷から出発することにしました。
メイドさんによると、湖畔に沿って歩いていけば出口はそう遠くないそうです。
…メイドさんは最後に、ランサードに対して「若し背負ったものから解放されたなら、宜しければ教えてください。その結末を、旦那様に御伝えしたいと思いますから」と言いました。
ランサードは「分かった。"その罪"の辿り着く結末。彼もきっと知りたがっているだろう。最善を尽くそうと答えました。

少し進むと、南紅覇獣と戦闘になります。
フィールドに土属性があると「モノリスクラッシュ」で単体大ダメージを食らうので、ドリスのセルフクレバー+エアスライサーで攻撃しながら土属性を消去します。
あとはニクソンのガンナーエンハンス+ミリィスタンガンが強力なので、とりあえずドリスとニクソンさえ生きてれば他の二人は片方死んでも何とかなります
正直カウンターアタックが怖いので、ヤンシーとランサードは回復以外することが無いんですよね。カウンターアタックでも土属性になってしまうので…。
今回もデッドアタック「クレイジービート」で全体ダメージ食らうので、止めを刺す前に回復や防御をしないと相打ちになってしまいます。

森を抜けてしばらく歩いた先で、オーウェン達が待ち伏せしていました。
すぐに捕らえられてしまうのか、と思いきや…意外にも、敵とは見なされていないらしいです。「諸君らの眼差し」が理由だそうです。オーウェンには人を見る目があるようですね。
そんなわけで、ヤンシー達はフェジテに来た目的…ドリスを送り届けに来たことを説明しました。
「フェジテ魔法アカデミーのスペリオルメイジ、ドリス・シュテンダル。嘘だと思うなら、この子のバッジを見てみれば?」と、ヤンシー。
しかし、話の途中で部下から何やら報告があったようで、オーウェンはロビン秘密工場が陽動だったことに気付いたみたいです。
とは言え、この状態では距離が遠いし足も遅いという理由で、オーウェン達はそちらには関与しないことに決めました。
ドリスは「ワタシたち、ツカまっちゃうの?また…オシオキされるの…?」と不安そうにします。
しかし、オーウェンは大丈夫だドリス。何も心配する事は無い。目的や事の経緯にも左右されるが、極力我々は君達を善く扱う心算でいる」と言いました。

…そんなわけで、オーウェンはヤンシー達を「任意同行」の形でC.M.G.C.本部に連れて行きました
オーウェンはアカデミーに問い合わせ、確かにドリス・シュテンダルという少女が在籍しているということ、少し前に失踪して行方不明になり捜索願が出されていたことを確認しました。
また、網膜パターンでドリスを確認し、連行した少女が間違いなくドリス本人であることも判明しました。
アカデミーで陰湿な苛めを受けていたことも判明したため、アカデミーへの送還は難しい…何より、ドリス本人も非常に強い拒否を表明しています。
家族に引き取ってもらおうにも、ドリスはアカデミーのスカウトを受けてアカデミーで過ごしていたため、法的な親権者はアカデミーになっているそうです。
…それが示すのは、合法的な保護責任遺棄。ドリスの親は、アカデミーにドリスを押し付けたようですね。
それにしても、オーウェンはドリスに対して妙に優しいです。
それは何故かと言うと…かつて姉夫婦の一人娘、つまり姪がオーウェンを慕ってくれていたものの、多忙なせいで構ってあげられなかったのです。そうしている内に、彼女は死んでしまいました…遅発性ディスピスによって
だからせめて、遅発性ディスピスによると思われる精神障害を持つドリスには、出来るだけ良い扱いをしてあげたい…ということだそうです。
家族以外に引き取ってもらえそうな者は居ないのか…と考えていると、アカデミーでドリスと唯一親しかった人物が候補に挙がりました。
チーム・アンスバッハの教育プログラムとして、ヒーラー能力開発課程を履修していた、ヴェーネ・アンスバッハドリスとは約3年間交流があったそうです。
…その情報は、城に居るモーガンのところにも黒獅子10号機の乗員データとして既に報告されてしまっていました。
オーウェンは事態の深刻さに気付き、大至急ドリスの身柄を移すことを決断します…が、一歩遅かったようです。
モーガンの使者が現れたのです。そして、オーウェンを委員長より解任し、新委員長としてモーガンが再就任すると告げました。
城との回線を開くと、モーガンはドリスについて「自らグラウンドに降り立ち、パーソンを率いてフェジテに攻撃を仕掛けるなどとは。言わずもがな国家反逆。その罪は計り知れず重いだろう」と言いました。
その上で、「セラフィックブルー3名を渡せばドリスの罪の全てを赦そうではないか」…つまり、ドリスを餌にしようというわけですね。最低です。
救世の存在セラフィックブルーを手中にする事で、言わば星を人質にして世界の頂点に立つ…それがモーガンの目的のようです。
「貴様は支配者どころか凡夫ですらない、人間の屑だと、オーウェン。全力で同意します。
しかし、オーウェンもこの暴言により反逆罪ということで捕まってしまうことに…。

そして、モーガンの暴挙が兵士によってヤンシー達にも伝わりました
ふざけないでッ!何でドリスがそんな惨い仕打ちを…!」
「モーガンとはそういう奴だ。強者に服従し、弱者は何処までも痛め付ける。碌な抵抗も出来ない女子供なら、絶好の餌食だ」
「絵に描いた様なクズが居たものだな。天然記念物だ…ランサード、もっと言ってやれ。
「保全する価値は在りませんがね」…ニクソンも良いぞ、もっと言ってやれ。
何とかドリスを助け出したいところですが、既に主要箇所にモーガンの部下が多数配置され、本部はモーガンの手に落ちたも同然だそうです。
この状況でドリスの所まで辿り着き、更に無事に此処を脱出する事は、不可能…下手にモーガンを刺激すれば、それこそドリスにどんな被害が及ぶか知れない。モーガンは小物ゆえに、追い詰められれば何をするか分からないのです。
ヤンシー達にこの事を知らせに来た兵士は、何があってもオーウェンを慕い、モーガンのような小物に従うつもりはないそうです。モーガン、人望無さ過ぎですね…自業自得ですが
オーウェンは既に身柄を拘束されてしまったため、動きが取れるのは数限られたオーウェン派の兵士だけだそうで、この兵士は脱走を装ってヤンシー達を逃がすように指示されたのだとか。
ルートフォードまでの最短ルートの地図まで渡し、オーグに助力を求めることを勧めてくれました
ドリスの事で城は手薄になったため、兵士は急いで兵力を掻き集めて一気に勝負に出ることにしたようです…とは言え、ドリスの身の安全のために、ドリス奪還までは動かないと言います。
オーウェンが「絶対にドリスを助け出せ」と命令したから。
…ヤンシー達はその言葉を信じて、脱走しました。
しかし、その途中でヤンシーは「私、やっぱり戻るわ。オーグには二人で行って。ドリスと一緒に捕まるわと言いました。
ヤンシーの決意
オーグに助けを求める事は、結果的にドリスを助ける事に繋がります…しかし、見知らぬ他人に捕縛され、どんな残酷な仕打ちを受けるか分からない今、ドリスを置いて行く事は出来ないから。
ニクソンは、そんなヤンシーのことを心配しているようでした。「情愛を以って守りたいと言うより、守るという行為へ追い立てられている様な…。或いは悲愴で…或いは自らが救いを求める様な…」と。
それでも、二人はヤンシーを見送り、オーグに向かうのでした…。

ヤンシーの事が心配ではありますが、今回はここまで。
次回はフェジテガーデンでヴェーネの昔からの知り合いに出会う、かも…?

テーマ : フリーゲーム
ジャンル : ゲーム

Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 25

少し時間を遡り…ロビン秘密工場の倉庫のような場所に、ヤンシー達が居ました
ニクソンは、フェジテの部隊が黒獅子8号機に乗り込んだという情報をヤンシー達に伝えます。
場の混乱状態に乗じて、黒獅子機を奪う…ヤンシー達の作戦、開始です。

少し先に進むと、唐突にギア・サプレッサーとの戦闘になります。
機械系の基本に従って水属性が弱点なので、ドリスのセルフクレバー+アイシクル、ランサードのクリアストリームが有効です。
攻撃力が高めの敵なので、ヤンシーとニクソンは回復・補助に徹します…どうせ攻撃に回ったところで大したダメージは与えられません
今回の絶対してはいけないことは、フィールドに火属性がある状態で相手に行動させることです。「メルトダウン」という大技を発動されて、あっさり全滅します。
ちなみにデッドアタックの「ユニットフルバースト」も結構ダメージが大きいので、止めを刺す前に回復や防御をしないと相打ちになってしまいます。

戦闘終了後。
フェジテの襲撃と工場内マシンの暴走により、最早敵も味方も無しの状態であり、既にかなりの数の有志が船に乗って出撃した後でした。
そんなわけで、船を奪うのは予想よりずっと簡単だったのです。
一番手前にあった黒獅子10号機…発進直前に主力火器に不具合が発見されたらしく、急遽乗員が別の船に移動していた物だそうです。
しかし、ヤンシー達にとっては飛んでフェジテに行ければ何の問題もありません。誰も居なくなっていたこの船に乗り込み、すぐに発進させました。
操縦はニクソンがしているようです…マニュアルがあるから、ある程度は操作出来るのだとか。
目的地を指定しようとして、ドリスにオーグの場所を尋ねましたが…オーグが何なのかすら分かっていないので、当然分かるはずもなく。
仕方ないのでアカデミーの場所を尋ねると、「いや。あそこにはモドりたくない」と言うドリス。
しかし、「アカデミーに帰すのではなく、街でオーグの事を聞くだけ。アカデミーには戻らないわ」と、ヤンシー。
ドリスはその言葉を信じて、「アカデミーがあるのは、ココよ。テンシオウト、ミネルヴァっていうの」と教えてくれました。
天使王都ミネルヴァ…。どうやらフェジテの首都のようですね。分かりました。では此処を目的地にしましょうと、ニクソン。
ルートを指定してオートパイロット状態にし、ヤンシー達は少し休むことにしました。

休憩中、ヤンシーはドリスに「何故…ヴェーネの所に行きたいの?」と尋ねます。
「おトモダチだから。」と、ドリス…ヴェーネの他に、友達は居ないのです。
「私は…貴女の友達に成れるかしら?」
「うん。おネエちゃんはおトモダチ。ワタシのコト、イジめないから」
「有難う。何か相談が在る時は、遠慮無く言ってね。貴女の力に、成りたいから」

一方、ニクソンとランサードは操縦席の近くで休憩していました
ニクソンはランサードの持っているロケットに対して、「おや、意外な物をお持ちなのですね」と言います。
ランサードのロケット
ロケットには、女の子の肖像画とメッセージ
ニクソンは「娘さんなのでしょう?クラシックな御趣味ですね」と言いましたが、ランサードは無言…ニクソンは立ち入った事を聞いてしまった、と思って謝ります。
そして、「実は私も同じなのですよ。以前バウンティハンターをしていた頃、稼業にのめり込んで妻と娘に逃げられましてね。いやはや、流れ者が所帯を持っても碌な事に成りません」と言いました。
「まあな…」というランサードに対して、「それで、渡せそうなんですか?そのロケット」と尋ねます。
「如何なんだろうな…。もう長い事、良い機会に恵まれていない。何時かはケリを付けなくてはいけないと、そう思ってはいるのだが…」
「そうですね。生乾きの未練など、所詮は偽りと逃避。開いては塞がりを繰り返すだけの、体の悪い傷でしかないのですから。お互い、傷が"治る"と良いですね

ロビン秘密工場から天使王都ミネルヴァまでの航行は、順調かと思われました…が。
フェジテまでの航行ルート
事態は急転したのでした…。

オーウェンは城を取り戻さなくてはならないのに、ゲオルクからの攻撃警戒の為にアームズまで借り出されたことが不満のようでした。
「ボイコットしては?」と提案する部下に対して、「今はまだ奴に付き従う振りをして、水面下で兵を集めなくては」と言うオーウェン。
一機だけ向かってくる黒獅子機に対して警戒しながらも、妙な話だと思わずには居られませんでした。
「デイジー18・19・20を発進。ストラテジーSで問題の船の包囲準備を。但し此方からの攻撃は行うな。向こうからの攻撃が在った場合のみ反撃を行え」と指示するオーウェン。
また、反撃する場合も不時着を狙い、撃墜は避けること…だそうです。

ヤンシー達は黒獅子機と似た船を見て、動揺します。
ドリスが「デイジーキ。セイフのヒコウセンだよ」と解説すると、ランサードは「黒獅子機の"コピー元"という訳か」と納得しました。
僅かな乱れも無い完璧な隊列。完全に包囲されてしまいました。
しかし、戦いに来たわけではないので大人しく投降すれば良いだけの話です。相手もそう望んでいるだろうから…と、その時。
黒獅子機の余計な機能
オートパイロットオペレーション、エスケープモードを確認。自動回避及び逃走を行います。
…どうやら余計な機能が付いていたようです。逃げても話が拗れるだけだというのに。
しかし、黒獅子機は操作を受け付けてくれません
ヤンシーは突然、「機械なんて叩けば何とか成るわ!」と言って叩き始めました。
「おネエちゃん、ランボウ…」
「まったくだ。」
「さっさと止まりなさいよ!このポンコツ!」
操作系ハードウェアに異常発生。オペレーションを停止します。
「止まった…?」
「ほら見なさい。機械なんて適当に叩けば良いのよ
エマージェンシー、クリティカルレベルを発令します。ライフライン起動、不時着オペレーションを開始。対衝撃バリアの展開を開始します。

…結果、派手な音を立てて不時着してしまいました。

オーウェンは部下の報告を聞き、「包囲突破時の妙に洗練された挙動は、奴らが開発した高性能自動回避システム…そしてその直後からの不規則な挙動は、システムエラーに依る物だったという訳だな」と納得しました。
何から何まで全てオートに任せ切り。訓練も碌に受けていない、素人の運行の典型。
しかし機体に目立った損傷は認められないため、乗員が死亡している可能性は低いとのことでした。
「本来ならば黒獅子の背中になど乗る筈の無い、"素人連中"…彼らには聞きたいことが山程在ると、オーウェン。
ただ…どうやら、不時着した場所は、ちょっと困ったところにあるようです。

一方、ヤンシーは過去の夢を見ていました
イーヴルの群れに襲われ、助けを請うメンチュン。しかし無力なヤンシーには、メンチュンを助けることが出来ませんでした
手当てをしてくれる師匠に対して「自分だけ生き残っていても意味がありません、このまま死なせてください…」と言うヤンシー。
しかし、師匠はそれを許しませんでした。
お前の生命は罪と罰の証ではない。お前は此処に、新たなる戦いの道を踏み出した。その道はお前を"強き"の頂へと導くだろう。呪縛。そして枷。それら幻像を打ち砕き、真の姿、魂の燐光を得よ。それを以ってしてメンチュンの魂に報いるのだ
…そして、ドリスに起こされました。
「良かった。これでみんな起きたね。おネエちゃん、ケガとか無い?」
「ええ…。大丈夫よ、心配しないで」
ランサードは既に外の様子を見てきたらしいですが、厄介な所に降りてしまったようだと言います。ニクソン曰く、「なかなかの絶景」だそうですが。
外に出る直前、ドリスは「ヤンシーおネエちゃん…なんだか、カナしそう…」と呟きました。

ドリス曰く、南紅樹の森…それが、不時着した場所でした。
常に紅い葉を持つ珍しい樹。生息地域はフェジテ南部の群生地、この南紅樹の森、唯一つ。
黒獅子機は当然、もう使えません。この森の出口は一応あるものの、かなり遠いそうです…出口には恐らく、フェジテの皆さんが待機していることでしょう。
しかし、いつまでも森に居るわけにもいきません。そんなわけで、出口を目指します
しばらく森を進んで行くと、湖の島にお屋敷が建っているのが見えます。旅の者だと言えば休ませてくれるかも、ということで立ち寄ることにしました。

何とかフェジテに辿り着いて疲れたので、今回はここまで。
次回は屋敷で『六年の祝祭者』に関する話を聞く事になる、かも…?

テーマ : フリーゲーム
ジャンル : ゲーム

Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 24

黒獅子機に乗り込み、爆弾を探そうとするレイク達…しかし、乗組員に「フェジテの急襲部隊の言う事に貸す耳など持っていない」と言われてしまいます。
そして「爆弾が仕掛けられてるの!」と必死で説得を試みるミネルヴァに対して、爆弾の位置をピンポイントで言い当てたなら信用しなくもない」と言います。
するとハウゼンの爆弾探知機が、爆弾が物凄いスピードで移動していることを知らせました…自ら動いているかのような、速過ぎるスピード。自律型の爆弾のようです。
それでも信用してくれない乗組員…と、その時。黒獅子機が突然揺れました。急いで入ってきた別の乗組員が「甲板に変なバケモノが!爆弾のバケモノだ…!と言います。
爆薬を準備している時に、突然爆弾の一個が勝手に変形して動き出したそうな…流石にここまで来たら、乗組員も信じてくれました。
空の上に居る限り逃げ場は無いので、急いで引き返そうとします…が、この船は操縦不能になってしまったそうです。さっきの揺れが原因のようです。
全ては最初からゲオルクの計画通り。黒獅子機と有志の皆さんは、最初から捨て駒だったのです。
ようやくゲオルクに騙されていたと気付いた皆さんは、レイク達を甲板に案内してくれました。
そこで自律型爆弾デスブリンガーと戦闘になります、が…ミネルヴァの「クィーンズジャッジメント」連発でサクッと勝てます
若干卑怯な気はしますが…正直、ハイディとフョードルとの戦闘で頑張って疲れたので、こんな何の萌えも無い爆弾相手に時間かけるほうがナンセンスなのですよ。

戦闘終了後、爆弾の様子がおかしいと思ったら…ミネルヴァを庇って、ハウゼンが爆弾に捕まってしまいました
この爆弾、敗北を察知すると道連れを作る仕掛けになっているようで…抵抗すると爆発し、周囲の人間も巻き込んでしまうとのことです。
それでは結局、黒獅子機に乗っている人々は全滅してしまいます。そして、ハウゼンの選択は…
私ごと、この爆弾を投棄します。申し訳ありません…この時を以ってフェジテセイヴァーの任を辞する事、如何か御許しください。御別れです。ミネルヴァ様
…そう言い残して、ハウゼンは甲板から爆弾と共に飛び降りました
ミネルヴァは父親が亡くなった時に、ハウゼンが父親代わりになろうと言ってくれた過去を思い出し…そして、慟哭しました
そんな様子を見たフォクシーは「うるさい…。何時までも泣いてんじゃねえよ!死んじまったモノにメソメソとすがり付きやがって!見苦しいんだよ!この小娘がッ!…何て酷いことを、と思ったのも束の間。
レイク達が何か言おうとすると、「無駄口叩いてる暇が有ったら…。あいつに慰めの言葉でも掛けて遣りな」フォクシーは、自分の過去とミネルヴァの現状を重ねていただけなのでした。ミネルヴァの辛さは、一番良く分かっているのでしょう。
…航行システムは復活し、黒獅子機は次々と発着場へ引き返していきます。
しかし…ゲオルクの企みを阻止することは出来ましたが、代償はあまりにも大き過ぎました。
このことにより、有志達の怒りはゲオルクに向けられましたが、この程度であっさりゲオルクが破滅してくれるはずもなく…戦いは、まだ続くのでした

ミネルヴァが独りで無言のまま立っていると、フォクシーが謝りに来ました。
フォクシーは自分が両親を亡くした過去、そしてその時に胸を貸してくれた保安官さんのことを話しました。
そして、ミネルヴァの悲しみも考えずに自分の過去の影に怯えて怒鳴りつけたことを告白し、「これ以上一緒に居ても毒にしか成らない。ケイオスに帰るよと言いました。
しかしミネルヴァは、「ちゃんと謝ってくれたし過去のことも包み隠さず話してくれたのだから、貴女と私はもう他人なんかじゃない」と言って引き止めます。貴女は私の大切な人。別れたくない、失いたくない人だから」と。
そして、ミネルヴァは「一つ…お願いがあるの」と言います。「貴女の胸を、今だけ私に貸して」
フォクシーの胸を借りるミネルヴァ
フォクシーは快く了承し、「アタシが、一緒に居てあげる」と言いました。
初対面の時の二人は最悪の関係だったのに、成長しましたね…。

一方、レイクとヴェーネはロビン秘密工場の入り口に居ました
有志の皆さんはゲオルクに対する怒りを胸に、まだ何か小細工してるかも知れないからと徹底的に調べているようです。
ヴェーネは少し独りで居たいそうなので、レイクは気を遣って席を外しました。
ミネルヴァがフォクシーと仲直りして、悲しみから立ち直ったそうだと聞いたヴェーネは、下らない。人間はそうやって"救済"から遠ざかろうとする…」などと呟きました。序盤の優しいヴェーネさんは、もう居ないんですね…。
そして、ヴェーネは過去を思い出します。5歳の誕生日にプレゼントされた猫のことを…猫と仲良くなって、一週間後にハンマーで猫の顔を叩き潰され、殺されてしまったことを。
「ねござん…。うごがないよぉぉぉ…」「当然だ。死んだのだからな」「やだよぉ…!しんじゃやだよぉ…!」「よく聞け。これは全てお前が悪いんだ。お前が猫に親しみを持ったから、こんな思いをするのだ。猫に限らず全ての存在は何時か必ず死んで消える。…心だ。心が悪いのだ。心が無ければ、お前はそんな思いをしなくて済むんだ。心を閉ざせ。心を捨てろ。道具に成れ

「そしてお前は、救済されるだろう」

一方、ゲオルクの部屋
ゲオルクは失敗したことを特に気にしていないようです。陽動の役割を果たすから、と。警戒態勢は秘密工場に集中しているから、と。
そして、部下の黒服に対して「それよりも、カーチス・ハミルトンに報告を入れておけ」と命令します。
カーチス・ハミルトン…C.M.G.C.のエンジニアであり、自律型爆弾・デスブリンガーを提供した人物だそうです。
黒服は黒獅子10号機だけが行方不明になったことを伝えますが、ゲオルクは構わん、放っておけ。物好きが混乱に乗じて拝借したのだろう」として無視を決め込みました。
それがフェジテで見つかれば、それはそれでフェジテの連中の手を煩わせることになるから好都合…という考えだそうです。
ゲオルクの次の作戦は、「ネオイーヴルを放ち、フェジテガーデンを襲撃する。その作戦のために、チーフ・ドクターを呼んで来いと命令しました。
しかしドクターは、「自分は飽くまで技術屋だから他の奴に頼め。契約では"開発研究"と在った筈だが?」と言います。でも難癖付けられて報酬を減らされたら嫌だからということで、結局従うドクター。
黒服は言いました、「では一緒に来てもらおうか、ドクター・ランゲル…ランゲル、だと!?

久々に登場したランゲルに驚きつつ、今回はここまで。
次回はヤンシー達の黒獅子機強奪作戦開始、かも…?

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★Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 23

ユアンとケインはフェジテの要人(デイジー達)の護衛のために、オーグ本部に残ることになりました。
…しかし、ユアンが残るのには他にも理由がありました。薬を飲んで抑えている病気が、かなり進行してきているようなのです。
ドナルドさんに薬を強く出来ないかと相談した後、ユアンは「レイクとヴェーネは大丈夫なのか?」と言いました。
ドナルドさんは「レイクは大丈夫だが、ヴェーネはお前さんと同じ立場に在る」と言います。若いから大丈夫というものではなく、片翼になってからの経過時間に依存した病気のようです。
ということは、セラフィックブルー特有の病気なのでしょうか…?

レイク達の出発の直前。
デイジーがミネルヴァに、フェジテの血統にのみ伝承される秘術『クィーンズジャッジメント』の解禁を言い渡しました。
代々女王に動乱への備えとして伝承されてきた秘術ではあるものの、今まで行使されたことは無かったそうです…が、解放戦争になってしまった今こそ、行使される時なのです。

ロビン秘密工場には、小島の一見何も無いところから入ります…流石は秘密工場、目印なんか用意してないんですね。
工場内部はセキュリティを解除しながら進んで行きます。結構行ったり来たりすることになるので、ザコ戦を挟みながらだと今どこに居るのか分からなくなりやすいのは方向音痴の私だけでしょうか…?
ザコ敵は全て機械系なので、水属性に弱いです…が、同時に状態異常が一切効きません。今までフォクシーの「フォビドゥンフレグランス」が優秀だったのですが、今回は頼れないのでちょっと辛いです。

工場の奥まで進むと、なんと待っていたのはハイディとフョードル!
ハイディが「妨害が予期されるとは聞いていたけれど…。まさかクィーン・ミネルヴァの御来駕とは」と言うと、ミネルヴァが驚きました。女王だと知っているということは、フェジテの人間に違いないのだから…。
「ハイディ・バーミンガム。元はフェジテのエンジニア、今はロビン開発部門幹部」と、自己紹介するハイディ。
「俺はフョードル・ヴォロネシ。まあセラパーソンじゃないんだが、それでもハイディと同じくロビン開発部門幹部さ」と、同じく自己紹介するフョードル。
しかしミネルヴァはフョードルには見向きもせずフェジテに対する裏切りを行っているハイディを非難します。
それでも私は故郷を売った。クィーン・ミネルヴァに反旗を翻した。そして何より、それを詫びる事も撤回する事も、私は行う意志が無い。ナンセンスよ。この"転機"に立ちながら"種"に固執するなんてと、冷静に答えるハイディ。
ミネルヴァが落ち込む一方で、ハウゼンは怒りました。「貴様ァ…!万死に値するぞ…!」
おお、怖い怖い。ハイディ。少しばかり怒らせ過ぎだぜ?」…フョードル、めっちゃ軽いです。
「今更同じ事よ。求められるのは神をも恐れぬふてぶてしさ。他人事みたいな言い草で。貴方だって同じでしょうに。貴方と私、知る物と見る物に相違は在れど、咎人としては等価なのよと、ハイディ。
「小難しいぜ」…フョードルに全力で同意します。
「まあ良いや。そろそろお仕事と行きますか。足止めで良かったんだよな?と、フョードルは理解することを諦めて本題に移りました。
「倒せれば申し分無し。最低限度、"定刻"までの足止めを行う事」
「了解」
頭脳派の人間が足止めなんか出来るのか?と問うレイクに対し、
「その点は御心配無く。こう見えてフェジテ魔法アカデミーの実戦レベルの資格を持っているから」と言うハイディと、
「俺も火器取扱じゃあ一端の資格を持ってる。ザコ戦闘員よか余程使えるってんで、俺達が足止め役に大抜擢されたのさ。あんた達こそ火傷しないように気を付けるこったと言うフョードル。
「さあ、行くわよ!」…このハイディの一声で、戦闘開始です。
倒すならフョードルから。
戦闘が始まると、ハイディから忠告がありました。フョードルから先に倒してほしいのだそうです。
「其処まで自分が可愛いかよ」と文句を言うフョードルに対して、貴方は基本的にデリケートで窮地に弱い。私が先に倒されて独り残されたら、何をするか分からないと言ってるの。違うかしら?と言うハイディ。フョードル、何も言い返せず。
でもなー、どうしよっかなー。罠かもしれないしなー。だって、ハイディのほうがHP低いし、攻撃力高いしなー。
そんなわけで、ハイディの忠告を無視してひたすらハイディを殴りまくり、何とかハイディを倒すと…フョードルが、「おい!俺一人かよッ!畜生ッ!こうなりゃ自棄だッ!行くぜ最凶兵器ィ!と叫びました。
行くぜ最凶兵器ィ!
な、何ですか、その『最凶兵器』って…物凄く嫌な予感がするのですが…?
γラディエーション発動!最凶兵器の威力
嫌な予感に従ってハードディフェンスしても、全く意味無し。HP減ってなかったハウゼンすら即死であっさりゲームオーバーです。
フョードル、実は物凄く強かったんですね。レイク達を倒したから出世間違い無しですね、やったね!
…なーんてことには、まぁならないんですよね。レイク達が勝たないと話進まないんですよね。
わかりましたよ、フョードルを残すと最凶兵器「γラディエーション」を使ってきて全員即死なんですね?つまり、フョードルを先に倒せば良いんですね?
じゃあハイディの忠告に従ってフョードル先に倒しますよ、フョードルは水属性に弱いらしいので水属性で攻撃しまくりますよ。
メルクリウスフリーズ発動!レベル5魔法の威力
…え?ハイディの「メルクリウスフリーズ」であっさり全滅、だと…!?(※元々パーティのHP減ってましたが、フォクシーが受けたダメージからして全快でも壊滅状態になります)
どっちも強いじゃないですか、どうするんですかコレ。
エンジニアとして優秀な上、戦闘でも優秀とか反則にも程があると思いますよお二人さん?
…わかった、わかりましたよ。「メルクリウスフリーズ」はフィールドの水属性を消費しないと使えないらしいので、水属性を出さずにフョードルから倒せば良いに違いありません。
フョードルを先に倒すと、ハイディは今まで(フィールドに水属性が無い限りは)レベル3魔法しか使ってこなかったのに急にレベル4魔法を使ってくるようになります。
これはこれでキツいのですが、フョードルの「γラディエーション」と比べれば遥かにマシなので耐えるしかないです。
さっきの2回は分かってて意図的に全滅しましたが、本気でやっても2回全滅しました…ハイディとフョードル、強過ぎます
…でも、そんな二人が大好きです。

何とか二人を倒すと、「何だよ…。こんなに強いなんて聞いてないぜと言うフョードル。どう考えてもこっちの台詞です本当にありがとうございました。
しかし最初に言った通り、ハイディとフョードルは飽くまで足止め役「そろそろ引き際ね。時間も稼げたしと言って、ハイディは踵を返します。
何の時間稼ぎかと問うフォクシーに対して、答える義務は無いわ。知りたければ自分達で確かめる事ね」と突き放すハイディ。
それでも「待ちなさい!」と引き止めようとするミネルヴァに対し、ハイディは仕方なくヒントをくれる気になったようです。
「ではヒントを一つだけ。此処に在る飛行船は、全てフェジテ軍の有する"デイジー機"のコピー。その名を"黒獅子機"と言う」
「最悪のセンスだな」と言うレイクに対して、それに関しては同意よとあっさり認めるハイディ。多分、ゲオルクに対する忠誠心なんか無いんでしょうね。
「程無くして十匹の黒獅子は翼を生やし、黒死の翼へと変わる。そしてその内の一匹こそは、天を紅に染め、全てを灰燼と化する破滅の使徒。無限<メビウス>の翼を携えて、彼は天に牙を剥く
…謎の詩的な表現(?)をした後、「それでは御機嫌よう。クィーン・ミネルヴァと、その従者の皆さん」と言って去って行くハイディ。
この発言をヒントに、ヴェーネは黒獅子機のうちどれか一つに爆弾が仕掛けられていることに気付きました…フェジテ軍と交戦したら敵味方関係無く全て吹き飛ばす、恐ろしい方法です。
しかし、既に全ての機体は離陸間近。一つずつ虱潰しに探している暇はありません。1~10号機のどれかを選んで、それが当たりであることに賭けることになります。
…ここで先ほどのハイディがくれたヒントが活きてきます。ちなみに、外すと強制ゲームオーバーで再度ハイディとフョードルに勝たないといけません。厳し過ぎます。

ハイディとフョードルがどこかへ行ってしまったので、今回はここまで。
次回は爆弾の発見と大き過ぎる犠牲、かも…。

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 22

フェジテに向かうロアノークは自分で操作出来ます…解放戦争は始まったはずなのに、何故か堂々とグラウンドに行くことも出来ます。
ココモのイリエナ孤児院を訪ねると、イリエナさんは不在ですがお手伝いさんからリヴァイバーが貰えてお得です。リヴァイバーは非売品ですからね。
…フェジテに到着すると、ミネルヴァとハウゼンとは一旦お別れです。
送り届けたことだし、オーグに戻ろうかな…とフェジテから出る直前、ジェラールに呼び止められました
「ミネルヴァ様は?」と聞かれたので、送り届けたところだと答えると…「遅かったか!」と言われました。なんとモーガンを指導者として、反逆軍が一斉蜂起しちゃったそうです。
デイジーとオーウェンは共存派だからという理由で捕縛、投獄されてしまったそうで…ジェラールは何とか襲撃の手を逃れ、協力を求めるためにここまで来たそうです。
ちなみに一時帰還を求めるデイジーからの連絡は、デイジーを装った偽の連絡だったそうです。
何とかしてミネルヴァを救出するため、ジェラールは非常用の秘密地下通路を通って城に侵入すると言いました。
走り回る兵士達
フェジテ城に侵入すると、兵士が複数走り回ってました…ここは他のダンジョンとは違い、シンボルエンカウントなのです。
奥まで進むと、ミネルヴァ達が捕まっていました。その前に立ち塞がるのは、マハトという守衛隊の隊長城内屈指の豪腕としてハウゼンと双璧を成している人なのだそうな。
しかし、何でも力任せなため、しばしば問題視されているのだとか…つまり、脳筋野郎って解釈でよろしいのでしょうか?
この世を支配するのは力だッ!如何程に御託を並べようとも、最後に勝つのは力だッ!それ故にッ!力を振るえぬ者に支配者の資格は無いッ!だから此処に居る"旧女王"より、支配者の資格を剥奪したまでよ!」
…うん、どうやら解釈は合ってるみたいです。モーガンみたいな小物を、グラウンド蹂躙賛成派だからと言って支配者にしようなんて…脳筋以外の何だと言うのでしょう。

まぁ、当然戦闘になるわけなのですが…とにかく脳筋なので、攻撃力は半端無いです。常にプロテクションをかけて、一撃で死なないようにします。
レイクとユアンはひたすら殴って、フォクシーとヴェーネをプロテクション及び回復役にすれば安定します。余裕があればエンフォースやクイックタイムを使うと、更に楽になります。
マハトのHPが10000を切ると、秘奥義「金剛之構」を使ってきます。物理・魔法防御が凄いことになって、一切攻撃が通じなくなります
じゃあどうやって倒すんだよ!?って話なのですが…
マハトの弱点
さっきまで状態異常耐性は完璧だったのに、毒耐性だけゼロになっているのです…つまり、毒状態にすれば勝手に死んでくれます
…ただ、オールグリーン(自分のターンが回ってくるごとにTPを消費して状態異常回復)持ちなので、相手のTPが切れるまで何度でも毒にする必要があります。面倒です。
ここからは毒撒き係以外はひたすらハードディフェンスします。HPが減ったら回復しますが、プロテクションは切れてもそのままで何とかなります。
相手のTPが切れた後に毒状態にすると、相手は自動的に大ダメージ食らって戦闘終了です。

戦闘終了後、ジェラールから牢屋の鍵を受け取ってフォクシーが牢屋の扉を開けます
「迎えに来たよ、御嬢さん」…って、どこの王子様ですか貴女は
とりあえず城が反逆派に乗っ取られてしまったので、ミネルヴァだけでなくデイジーもオーグ本部に連れて帰ることになりました。
この状態でゲオルクが何か仕掛けてきたら、モーガンがキレて本当にグラウンドを焼き払ってしまうかもしれません…最悪の状況です。
何か対策は…と思っていると、デイジーが「グラウンドの僻地にロビンの秘密工場がある」という情報をくれました。戦闘用の兵器の開発でもしていたのかもしれません。
フェジテ軍の戦艦に似たものも10隻ばかり用意されていたとか…ゲオルク軍の有志達がそこに集結しているから分かった情報のようです。
そんなわけで、その秘密工場に乗り込んで、ゲオルク軍の攻撃を未然に阻止することにしました。

ロビン関連の施設ってことは開発主任二人組が登場するかもしれないので、今回はここまで。
次回は足止め役のボス相手に大苦戦する、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 21

政府の会議室。
デイジーがゲオルクの抹殺計画は失敗、解放戦争の火蓋が切って落とされました。最早我々との激突は時間の問題かと思われます」と言い、今後の方針について話し合おうと…
「これを機としてグラウンドを徹底的に蹂躙し、フェジテの力を示すのです!」…モーガン、やる気あり過ぎ
他の人の発言を聞こうとするデイジーに対して「聞くまでもない!」と言ったり、ジェラールが発言しようとすると「若造の分際で!」的なことを言ったり…モーガン、超自己中です。
その割にデイジーが厳しく発言を控えるように注意すると、すぐ黙ります小物ですね
ジェラールはグラウンドへの如何なる攻撃も反対です。仮に実力行使に出るとしても、それは向こうから攻めて来た際の最低限の防衛手段として」と言いました。
今までルシファーをグラウンドに捨てていたことや、パーソンを下に見ていたことを贖罪する時が来たのだ、と。
デイジーはジェラールの意見を支持し、フェジテは積極的に攻撃しない方針で決定しました…が、ジェラールとオーウェン以外の殆どは不服そうでした。
オーウェンがジェラールの意見を支持したのは、ただ焼き払うだけの支配者など小物であり、そんなものを民は認めないだろうという理由でした。
オーウェンは、モーガンが弱き者に強く、強き者に弱い態度を取っていることについて不満を持っているようです…オーウェンは古風で頑固な感じの人ですが、本当は悪い人ではないのかもしれませんね。

話は変わって、デイジーはジェラールがグラウンドへの攻撃を反対した理由を尋ねました。
ジェラールが地上統治部門で幹部に昇格して間も無くの頃、ジェラールは若くしての異例の昇進ということで驕っていたそうです。当時はモーガン達と同様の考えを持っていたのだ、と。
そんな時、グラウンドでイーヴルに遭遇。結構強力な部類のイーヴルだったようで、部下が「現地のバウンティハンターに任せたほうが…」と言いましたが、ジェラールは「劣等種に委ねろと言うのか?」と拒否しました。
…しかし、結果は惨敗。何とか逃げ延びる事には成功したものの、重いダメージを負い、暫く進んだ所で行き倒れてしまいました、が…幸いにも、近くの村人から介抱をしてもらったことで助かりました
「倒れている間、私の背中からフェザーが出ていただろう?何故騒ぎになっていない?とジェラールが言うと、村人は「慌てていたもので気付きませんでした。それより林檎はお好きですか?村で一番美味しい林檎、是非とも食べてみてください」と言いました。
当時、ホワイトウィングは天使研究に際して懸賞金制度を設けていたそうです。幼天使孤児さえ貴重なのに、成人男性の天使ならどれだけのお金が貰えた事か。ここは見るからに貧しい村であり、そのお金があればどれだけ潤った事か…
ジェラールが「ご馳走様でした」と言うと、村人は「もし良かったら、また食べに来てくださいね」と言ってくれたそうです。
…そこで、ジェラールは気付きました。能力的にはセラパーソンのほうが優れていても、人としての心意気は自分こそが遥かに劣っていたのだ、と…。
翌年、その村を探したら地図から消えていました…イーヴルの大群に滅ぼされてしまったそうです。フェジテが捨てた、イーヴルに。

村の名はバームース。廃村寸前の非常に貧しい村。ニトール・アップルという極上の林檎で対外収入を得るものの、所詮それだけで村を維持出来る訳も無い。
或る日、村に傷付いた天使が運び込まれた。村人は天使が起きぬ間に、戦いの中で失くしたという事にして、幾つかの物証を懐に入れた
そして天使が帰った後、情報をホワイトウィング・ラボラトリーに提供するか否か、賛成派と反対派で村は分裂
田舎社会の諍いは得てして陰湿で、脈絡の無い嫌がらせや苛めなどがエスカレートしていき…そして遂に、死者が出た
反対派ニトール氏を賛成派の人間が殴打して殺害。丸く真っ赤に浮腫んだ死体を林檎の木に吊るしたのだ。
その年二度目の林檎が実り、反対派は激昂。集団ヒステリーも含めた流血の抗争が発生した。
この事件は世間の注目を集めるだろう。天使の情報が明るみに出るのも避けられないだろう。
デイジー達としても可能な限り穏便に事を収めたいと思っていたものの、最早限界だった。
止むを得ず特殊部隊を送り込み、"証拠隠滅"を実行した。
バームース村は、イーヴルに依って滅ぼされた。
…幹部でも限られた者しか知らない、封印された出来事。ミネルヴァも、当事者のジェラールさえも知らない。
ジェラールが覚えているべきなのは、豊かな心溢れる、ニトール・アップルの人々なのだから…。

話は戻って、解放戦争に対する決定により、今まで反感を抱いていた人々が反逆に出ないか心配だ、と言うオーウェン。
この状態で女王不在は不本意ではあるものの、フェジテ内で揉めている場合ではありません…安全のため、ミネルヴァはしばらくオーグに預けたままにすることになりました。
オーウェンは不満そうにするかと思いきや、割とあっさり「仰せの通りに」と従いました。

一方、どこかの倉庫のような場所で何者かが話をしていました
"禁書"がどうとか言ってますが…一体何のことなのでしょうか?
ゲオルクのことを「馬鹿な男だ、私利私欲に目を眩ませての負け戦。向こうでは黒獅子でも、所詮フェジテの前には只の黒猫。思い知らせて呉れるわ」と言っています。
そこに現れるエンデ君。どうやら、セラフィックブルーを"処理"するために謎の男に協力しているようです。

一方、城は反感を抱いている人が多く危険ではあるものの、一応顔見せのために一時帰還することになったミネルヴァ
ユアンはミネルヴァとハウゼンを城まで送り届けに行くことになりました。

知らない方が幸せなことって世の中には数多く存在するものですよねと思いつつ、今回はここまで。
次回は脳筋守衛隊長から女王様を救い出す、かも…?

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★Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 20

…さて、スカイスクレイパーではメンバーは7人の中から4人選んで進むことになります。ニクソンもドリスも居ないので、正直個人的には誰でも良いです。
ザコ敵にはフォビドゥンフレグランスが有効なので、一応フォクシーは確定として…とりあえずメンバーが増えて金欠状態なので、装備は主力メンバーのものだけ揃えます。スタート地点に無料で完全回復してくれる補給係が居るので、レベル上げ&お金稼ぎはしやすいですが。
45階に到着するとリターンツリーでスタート地点に戻れるので、一度戻って回復・装備を整えてから先に進みます。
ゲオルクの部屋に入ると、中には誰も居ませんでした屋上に逃げたらしいです。しかし指揮官としては想定内、直ぐに捕まえられるよう準備は整っているそうです。
そんなわけで、レイク達も屋上に向かうことになりました。
45階以降の敵は固定沸きなので、消耗が激しい場合はこまめに戻って補給係に回復してもらいます。むしろ戦わなくて良いからついてきてください、補給係さん。
ゲオルクのところまで辿り着くと、ゲオルクは何故か無言のまま…おかしいと思ったユアンは、そこで気付きました。ゲオルクだと思っていた人物は、偽者であるということに。
正体はヴィルジニー…どうやら、特殊メイクで変装していたようです。
レイクに対してヴィルジニーが母さんと呼ばないの?御父様はそう呼んでも良いと…」と言いましたが、レイクは「だったら返事だ。今直ぐ死ね。糞ジジイと答えました。
「実の孫からこんな事を言われるなんて、可哀想な御父様と、ヴィルジニー。
ヴィルジニーは現世に在りてゲオルクにのみ仕える、"似非の戦乙女"<ヴァルキリーフェイク>レイク達を倒すことがゲオルクからの命令であり、宿命…だそうです。
ユアンはシリアと同じ姿をしたヴィルジニーとはなるべく戦いたくないそうですが、ヴィルジニー曰くシリアは須らく自分だけの物であるべきとして、御父様はお前とシリアとの思い出が傷つくのを喜んでいるのだそうです。ジジイ性格悪いですね。

まぁ、そんなわけで戦いを避けられるはずもなく、ヴィルジニーと戦闘になります。
今回も開幕早々「ショックウェーブ・Dアサルト」を使ってくるので、運が悪いと術師系のキャラが開幕早々死亡します。
でも、今回一番注意しなければならないのは「ブレイクアクティブ」です。
フィールドに破属性がある状態でヴィルジニーに行動順が回ると撃ってくるのですが、効果は全体麻痺ずっとヴィルジニーのターンになってしまうので、破属性はこまめに消します
破属性を消す方法って限られてるので、結構面倒なんですけどね…でも消さなきゃほぼ全滅確定です。
…正直、麻痺耐性上げまくってわざと「ブレイクアクティブ」を撃たせるのが一番楽ではあるのですが、それだと緊張感ゼロで面白くないです。

戦闘終了後、ゲオルクの居場所を教えてもらおうとユアンが尋ねると…。
なんと、この戦いは屋上の監視映像を利用して、決起集会に集まったパーソンの人々に見られていたそうです。
LIVE中継
こんな感じで、LIVE中継してたそうな…完全に嵌められましたね
決起集会のニクソン達
決起集会に集まった人々の中には、ヤンシー達とニクソンも居ました。
ドリスは中継映像の中にヴェーネが居ると言い、ヤンシーを驚かせました。何故選りにもよって、フェジテの襲撃部隊にヴェーネが居るのか…と。
ゲオルクの演説
そして、ゲオルクの白々しい演説が披露されるのでした。
決起集会は大成功、解放戦争が始まってしまいます…つまり作戦は失敗、撤収です。

一方、ユヴェスの展望広場ではフョードルがフェジテを眺めていました…が、出発の時間ということで、ハイディが呼びに来ました
フョードルは「俺だけの決起集会」をしていたと言います。ハイディは「何を言うかと思えば、青臭い。とても素面とは思えないわね相変わらずの毒舌です。
それでも「俺はパーソンでもセラパーソンに負けてないことを証明したいんだよ。あんたはラージュ開発の第一主任だが、俺はそれに追随して第二主任。他のセラパーソンを押さえ込んでな」と語るフョードル。
ラージュの出番が来れば、示すことが出来るそうです…パーソンの底力を。俺はセラパーソンになんか劣っていない、と。
フョードルの野望
ここで見覚えのある台詞が出てきました。フョードルはハイディをライバル視しているようですね。
…フョードルが出発の準備のため広場を離れると、ハイディは言いました。
「呆れた話だわ。これだけの事に関わっておきながら、胸に抱く事がそれだけとは。貴方には勿体無い企画よ。只影に逃げ惑うだけのジュヴナイルさん
来た!ついに来たよ!!ジュヴナイルさん!!!

一方、決起集会の中でニクソンとヤンシー達が話をしていました
ヴェーネを見知っているニクソンと、ヴェーネを探しているヤンシー達。
ニクソンがヤンシー達に何故ここに居るのかと尋ねます。まさかヴェーネがあんな風に現れるなんて、予測出来るわけありませんからね。
ヤンシー達が事情を話すと、ニクソンも一緒に行くと言いました。「神様のお導きってヤツか?」と言われたニクソンは、「神…ですか…」と言った後、
神の存在については保留…
これも、見覚えのある台詞ですね。ニクソンが牧師らしくない発言をしたのは、ホーイックの事件があったからなのでした。
「よろしくね、おじちゃん」「宜しく、ドリス」と挨拶をした後で。
ランサードがニクソンに対して、"おじちゃん"呼ばわりされたことを気にしないのかと尋ねました。ニクソンは慣れているから平気だと言います。
そして、ニクソンは十年前の失踪の理由を尋ねます。「強いて言うなら…迷いだな」と答えるランサード…結局、良く分かりません。

スカイスクレイパーの屋上に立つ、黒衣の二人組
戦争が…始まる…。大いなる布石は転じ、大いなる災禍へと…。私の導きが、誤っていたのか…。私は所詮…"面汚し"なのか…と、黒衣の少女。
「いいえベネディクタ。貴女は間違っていない。元凶は、この星の転機に、黒き意志を抱く者達。生命の泉に、黒き雫で凶災の波紋を立たせる者達。それに若し貴女に誤りが在るとするならば、それは即ち私の誤り。悲しみも寂しさも、ずっと二人で分け合って来た。貴女が私を受け止めて。私が貴女を受け止めて。だから、独りに成ろうとしないで。共に在るべき私は、何時だって此処に居るから。と、黒衣の女性。
黒衣の少女は「キャサリン…有難う…」と言いました。

何故、争うのですか。互いの、何と何が違うというのですか。何の差異も無いのに、何故努めて差異を作るのですか。
そんなにその人が嫌いですか。そんなに自分が愛しいですか。そんなに世界が醜いですか。
御願いです。もう彼女を悲しませないでください。ほんの少しで良いのです。どうかこの子に、愛をください。
涙を、流させないでください。


一方、エンデ君と謎の影が謎の空間で話をしていました
「さながら、と言った所か?」
「まあ、そんなとこかな」
「これでゲオルクは動き出した。"奴"の方は大丈夫か?役者は全員動かなければ、舞台という物は成り立たないものだ」
「余裕余裕。アイツは完全に夢の中さ。黒獅子が世界を屠るという、それはそれは壮大で居心地の良い、リアルな夢」
「ならば現実は、差し詰めチーズを齧るネズミと言った所か…」
「そいつは良いや。ピッタリだよ」
「己の器を弁えないばかりに、黒き花に捧ぐ贄とされるのだから…いずれ絶望しか訪れぬ身の上ならば、身を粉に勤しみ楽しんでおけ。愚かなる人の夢見る、儚き未来の曙光とやらを

エンデ君と謎の人物は相変わらず意味が分からないなぁと思いつつ、今回はここまで。
次回は優しい思い出の裏に封じられし血塗られた真実を目の当たりにする、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 19

フェジテに於いてグラウンドが既知で在る一方、グラウンドに於いてはフェジテが未知で在った事から、殊にその困惑の度合いは大きかった。
正に青天の霹靂。突如として天空に出現したフェジテに、グラウンド全土が揺れる。
そんな中、パーソンで唯一フェジテとの接点を持っていたゲオルク・ローズバーグは、見計らった様に全てを告白する声明を出した
成功の原点たる新薬開発の真相、グループが誇る最新鋭の技術の出所、地上開発特別拠点パーソンとしての自分の立場。
フェジテに依るグラウンドの絶対的支配体制と、"彼ら"のパーソンに対する家畜としての認識。
そして彼が密かにフェジテの人材を引き抜き、フェジテの技術を自らの"牙"に転化、今この時点で彼がフェジテに逆襲を遂げるに足る力を持ち、何よりそれを実行する意志が在る事。
グラウンドに於いて最も有力且つ"世界"を知る人物ゲオルク・ローズバーグ。異変に揺れる人々は、彼の言葉に酔い、そして彼が指導者で在る事を容認する。
その上でゲオルクはグラウンド全土に呼び掛けた。フェジテの支配を打ち破る事を。有志が集い蜂起して、彼と共に戦う事を。
解放戦争。
別たれし天と地の諍いが、幕を開ける。
運命の歯車は激しく軋み、その甲高い音は、或いは似ていた。
痛みと悲しみ、慟哭に打ち震え、今にも死んでしまいそうな、何者かの悲鳴に。
…熱い第三章の幕開けだったので、原文のまま載せました。
ニクソンは教会の中で「あの事件を機に、皆は主の不在を悟った…。今高き天に在るのはフェジテ。子供達を捨てた者達の暮らす場所。天は最早…主の坐す所ではなくなった…」と呟いていました。
そして、ニクソンは空虚な信仰の場所を捨てる決意をしました。
「神など、存在しないのですよ。さようなら」
教会跡に佇むニクソン
…教会は、ニクソンの手によって燃やされました。総てを捨てなくては、歩き出せないから。
ニクソンは解放戦争に参加するため、決起集会に向かう決意をしました…あの空に浮かぶ巨大な影に、有るだけの銃弾<なげき>を撃ち込むために。

ダルムシュタットに向かう船に乗りながら、ニクソンは考えます。
ホワイトウィングに行くために船に乗った頃は何も知らず、幸せだったのかもしれません…。
私は本当にフェジテが憎いのでしょうか…。
マルゴという方は、子供達を助ける為にホーイックに捨てていた…。其処には子供達の幸せに向ける、切なる願いが込められていた…。
ヴェーネやユアンだって、決してセラパーソンとして奢った所は無かった…。
しかし私は銃に依って彼らを拒み、絶縁した。そして、この船に乗っている。
やがて起こる解放戦争。フェジテとの戦いに参加する為に。
私は…何をしているのでしょうね…。只単にフェジテという頃合の相手を見付けて、遣り場の無い怒りと悲しみをぶつけようと…。
フェジテで在る事。セラパーソンで在る事。
只それだけを口実に、個人の感情を戦乱に紛れさせ、事の本質から逃げ出して…。
顔向け、出来ませんよ…。
それでも…。私はこの場所に来た…。それでも…。私は此処から引き返そうとしない…。
幾らでも引き返せるというのに、唯一点を見据えている。天空の大陸を突き刺す、あの摩天楼を。
そして…私は堕ちて行く…。

一方、テンリンではヤンシーが解放戦争に参加すると言い出しました。それに対して、ランサードは耳を疑いました。
しかし、ヤンシーの本当の目的は戦いではなく、ドリスを故郷に送り届ける事でした…ゲオルクの飛行船を、強奪する事
強引過ぎる手段ではありましたが、ランサードもドリスを故郷に送り届けたい気持ちは同じでした。
「目的地はフェジテ魔法アカデミーか?」と言ったランサードに対して、ドリスは間髪入れずに「あそこキラい!おネエちゃんがいい!」と言いました。
ドリスはアカデミーに居場所を見出せず、ヴェーネを求めたと推測するヤンシー。
そこで、以前ドリスが話していた『オーグ』に送り届けようと決めました…ただ、ドリスは『オーグ』が何なのかまでは知らないと言います。まぁ現地の人に聞けば分かるでしょう、と楽観的なヤンシー。

ランサードはヤンシーに、何故ドリスにそこまで肩入れするのかと尋ねました。
「普通なら、送り届けるにしても戦争の終結を待つだろう?」と言うランサードに対し、「何時終わるか分からないものを待ってられない。ドリスは"家"を求めている。ヴェーネと共に在る空間を」と言うヤンシー。
…でも、肩入れしているのはランサードも同じでした。ランサードは似たような少女を知っていて、恐らく彼女は今も帰れないままで居るだろうと言いました。
或いは、迎えに来て呉れるのを、ずっと待っているのかも知れない。静かに寝息を立てながら…と。

さて、そんなわけでヤンシー達もダルムシュタットに向かいます
テンリンからダルムシュタットまで徒歩で行くことになるので、結構遠いです…が、敵が弱いのでそんなに苦労しなくて済みます。
ダルムシュタットに着くと、すぐに宿に向かいます…明日は街の散策をすることにしたヤンシーとドリス。ランサードは決起集会の前に気楽なもんだ、と呆れているようです。
ヤンシーとドリスが部屋に入った後、ランサードは廊下で独り、立っていました。すると…
ランサードとニクソンの遭遇
ニクソンと遭遇しました。
ランサードが「決起集会の参加者の割に、牧師みたいな格好だな」と言うと、「ええ、この前までは」と答えるニクソン。
ニクソンをホーイックの牧師だと悟ったランサードは、「気の毒な事だ。月並みだが、気を確かに持って呉れ」と励ましました。
ニクソンは立ち去る間際、この男性が誰かに似ていることに気付きました。ランサード・シャイアン失踪から十年。順当に老けていれば丁度あんな感じでしょうか…と。
ランサードはニクソンが立ち去った後、『アイシャ』という名前を口にしました…それがテンリンで話していた「今も帰れないままで居る少女」なのでしょうか?

ニクソンは、マキシムさんのバーに居ました。
マキシムさんは「教会を焼き払ったそうだな」と言います…流石は情報屋、聞きつけるのが早いですね。
ニクソンは「あの出来事によって、祈りは何も救えない無力の証で在るのだと気付かされた」と言います。だから訣別したのだ、と。
…ニクソンはマキシムさんに注文します。「メリルとミリィ」を…って、それ別れた奥さんと娘の名前だったような…?
マキシムさんは「御注文通りのチューニングだ」と言って、『メリルデリンジャー』『ミリィスタンガン』を渡してくれました…以後、戦闘で使えるようになります。
妻<メリル>と娘<ミリィ>と共に、孤独でない戦場に赴くってか?未練がましい事しやがって」と、マキシムさん。
「逃げられて何年経つ?あの頃は馬鹿だったからな…所帯持ちの分際でバウンティハンター稼業にのめり込んで、絵に描いた様に逃げられた」
「貴方が結婚に反対した時、素直に従っていれば良かったですね」「馬鹿言え。お前がメリルに押し切られたんだろうが」ニクソン、愛されてたんですね。
「本当は誰に銃を向けるべきなのか、昔のように教えてくださいと言うニクソンに対して、「向こうにはパイプが無いからな、自分で何とかしろと言うマキシムさん。
そして、マキシムさんは「ちょっと待ってろ」と言って、何かを取り出しました…『古びたバイブル』。以後、『ガンナー・ヴァーサタイル』『バイブルレジスタンス』が戦闘で使えるようになります。
ニクソンは教会を焼き払った時、一緒にバイブルも焼いてしまったそうですが…マキシムさんがくれたバイブルは持ち主の身を守る不思議な力が秘められた、特別なものだそうです。ただし、その力は牧師にしか引き出せないと言います。
「今の私をまだ牧師だと?」とニクソンは言いますが、マキシムさんは「お前にとっちゃ役に立つ筈だ。道に迷うからこそ、身を守る力が必要だろう?」と言います。
マキシムさんは最後に、「子供達に見せて遣れよ、生き方の手本って奴をさ。道に迷った時は、如何いう風にして先に進むのか。皆、お前の背中を見てるんだぜ」と言います…何だかんだで、この二人は良い関係ですね。

一方、オーグの会議室
ゲオルクの解放戦争について、何処までも白々しい…奴の狙いは"世界全土"の掌握だろう、フェジテに勝ったら有志を即切り捨てるつもりに違いない、と話しています。
天空境界の消滅もゲオルクの仕業でした。ラウレンティアにガイアキャンサーを取り付かせたのは、天空境界に直接的な病変を起こすためだったんですね。
ここまでの流れは、全てゲオルクにとって"順調に"進んだ結果のようです。
内政部には途中でゲオルクを切り捨てるべきとの声もあったそうですが、大多数はパーソンを見下していたため、「ゲオルク程度、いつでも潰せる」と思って結局そのままだったようです。
しかし、流石に今となってはそうも言ってられません。内政部はゲオルクを地上開発計画から正式に排除し、同時に最重要危険人物に認定しました。そして、解放戦争の勃発を未然に阻止することを決定。
抹殺作戦が、程無くして開始される予定だそうです。
…この作戦は政府とオーグが協力して決行するそうです。フェジテ対グラウンドという状況になった以上、フェジテ同士でいがみ合ってる場合じゃないってことですね。
ダールディンの東の天空穿孔ポートからスカイスクレイパーに直接乗り込むそうです…天空境界は消えましたが、転送ルートとしては今でも意味があるそうです。
この方法を使えば、スカイスクレイパーの内部に直接突入し、パーソンの知らない内にゲオルクを抹殺することが出来ます。
抹殺したら後は適当にデマを流す。そしてフェジテから然るべき人物を追って派遣し、両者の関係を取り持つ。努めて穏便に。
今回の作戦にはミネルヴァとハウゼンも加わるそうです。特使任務の一環、また術師としての実地訓練、女王としての現場体験として、デイジーから許可が下りた…と言うか、ミネルヴァが無理言って通した感じらしいです。

そんなわけで、天空穿孔ポートにやってきました。
既に先発隊が突入し、状況確認と進攻ルート確保を行っているそうです。作戦の詳細は向こうに着いてから、指揮官に聞けとのことです。
スカイスクレイパーの構造
スカイスクレイパーに到着すると、早速指揮官から作戦について聞かされます。現在居るのは地下フロア。
35階~45階までは特に厳重な警備が施されているそうです。そんなわけで、35階から上には自力で頑張って行ってね!とのことです。
ゲオルクは現在、45階に"押し込められている"そうです…が、ユアン曰く「自分の成功を確信して、ワインでも楽しんでる頃だ。今は俺達と遊んで遣ってる位の気持ちだろう」だそうです。

ついにゲオルクと直接対決になりそうなところで、今回はここまで。
次回は決起集会の実行と、また開発主任二人組が登場する、かも…?

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★Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 18

ミネルヴァが部屋の中に居ると、ハウゼンが「オーウェンが先日のカオス救世会本部の件(政府がエイブラムに接触したのが無駄になったこと)で怒って、オーグに向かっている」と慌てて知らせに来ました。
急いでオーグのリーダーであるユアンに報告しに行きます。
ユアンは「部隊指揮がオーウェンだと!?最悪じゃないか!皆を集めてくれ!」と言い、皆で会議室に集合しました。
オーウェン達C.M.G.C.アームズの目的は、セラフィックブルーの身柄確保。2年前の事件に利子を付けて返せ…つまり、ヴェーネだけでなくユアンとレイクも対象に入るだろう、ということでした。
最初は交渉してくるかもしれませんが、決裂した場合は国家反逆の容疑を掛け、実力行使に出てくるだろう…というのがユアンの予想です。
オーウェンは古風で堅く忍耐強いが、一度キレたら手が付けられない。"沈黙の火薬庫"と呼ばれている人なのだそうです。良かれと思ってやったことが、完全に裏目に出てしまったようですね…。

オーウェンが到着すると、最初はユアンだけで話をしていました…が、予想通り交渉は決裂です。
そこにミネルヴァがやってきました。「オーウェン。この争いは余りにも不毛です。セラフィックブルーを救世の道具として"所有する"意識を改め…目的を共にするオーグと手を組んで、ガイアキャンサーと立ち向かわなくてはなりませんと説得します。
しかし支配意識の強いオーウェンは、民間組織なんかと組めるか!という態度を崩しません。
ミネルヴァは言います。「今すぐ撤退しなさい。女王命令です
権力者に弱いはずのオーウェンですが、返事は聞けません。オーグを反逆組織と認定したため、オーグは規律に基づき排斥されるべし。ミネルヴァ様の命令とは言え…何卒、お許しを
…ミネルヴァは、ユアンに謝ります。「ごめんなさい、役に立てなくて…」
あと一時間だけ猶予を与えよう。その間に貴様を含めたセラフィックブルー全員を此方に引き渡せ。それが為されなかった場合は、実力行使に依ってその身柄を確保する。また同時にオーグに与した者を反逆者として捕縛、抵抗した場合は容赦無い攻撃を加えるこの街を血の海にしないよう、賢い判断を下す事だ
ユアンは一つだけ、オーウェンに提案しました。
「攻撃開始までにルートフォードを出た奴は、今後オーグに与しない条件で、見逃される」
会議室に戻ったユアンは、このことをメンバー全員に話し、「今直ぐ、ルートフォードを出ろ」と言いました。オーグの敵はガイアキャンサーであり、こんな人間同士の争いで傷つくなんて馬鹿げているから、と。

残ったメンバーはユアン、レイク、ヴェーネ、ケイン、フォクシー、ミネルヴァ、ハウゼン…結局、いつものメンバーです。
ドナルドさん達はロアノークに退避したそうです。
ケインは「孤児院を家出して転がり込んだんだ、他に行く場所なんて在りゃしないだろ。折角だから最後まで付き合うぜ」
フォクシーは「ケイオスじゃあ、こういう場面で逃げた奴はチキンとして死ぬまで侮辱される。メンタルな集団リンチを延々と喰らいまくって殺されるのさ。世界で最悪な死に方の一つだよ」
ミネルヴァとハウゼンは、デイジーにより特使任務の終了と身柄保護契約の撤回が通達されたそうで、オーウェンの下に向かうことになりました
ミネルヴァは別れ際に「城に戻ったら、言われた通りメイキャッパーを変えるわね」と言いました。身分を隠して旅をしていて女王だとバレなかった理由が、城ではメイキャッパーがゴテゴテの厚化粧をさせていたから…って話のことですね。
ミネルヴァとハウゼンが去った後、ヴェーネは「私だけ向こうに引き渡すことで、何とかならないかしら」と言いました。しかし、ユアンは即却下しました。

オーウェンの下に向かったミネルヴァとハウゼンでしたが、ミネルヴァは「やっぱり自分の気持ちに嘘は吐けない…!」と言って、皆のところへ走って戻って行ってしまいました
ハウゼンもミネルヴァを連れ戻すため、追いかけます。
オーグに残った皆は、迎撃態勢を整えていました…無駄な抵抗だろうということは、明らかではあるのですが。

そんな時、突然の地震。物凄く長いです、全然止まる気配がありません。
しばらくして何とか収まりましたが、普通の地震ではなさそうです…ルートフォードの外に居たオーウェンは、「念の為政府観測所に問い合わせてみるか…」と言いました。
問い合わせてみると、本当に大変な事態になっているようでした。
「女王代行役デイジーの名の下に、国家緊急事態宣言が出された!作戦は中止!総員速やかに撤収し、次の指示を待て!」

一方オーグに居るレイク達は、状況が分からず不安なまま…そんな時、ミネルヴァとハウゼンが戻ってきました。
「さっきのは只の地震ではない…消滅したのよ。天空境界が
天空境界の消滅
境界海が消えて、グラウンドが丸見えです。

フェジテガーデンに居るフリッツは、この事態を受けて「運命が迷走を始めた。何処に行き着くのか、もう誰にも分からない。そんな気がする」と言いました。
ココモに居るイリエナさん達は、「空に…。陸地が浮かんでますね…」「そうだねぇ…」「天使の住んでる国とか…」「そうかもねぇ…。レイク…」と話していました。
ホーイックに居るニクソンは、「あれが…。天空大陸フェジテ…。子供達の…故郷…と呟きながら、空を眺めていました。
ホワイトウィングに居るトロイさんは、「あ~あ。こりゃ研究中断だな。しっかし仰々しいタネ明かしだ。研究者には応えるぜ。暫く仕事に成んないだろうな」と呟きました。
ダルムシュタットに居るマキシムさんは、「空の彼方に大陸…?冗談じゃないぜ…。俺の情報筋も、未だ完璧じゃなかったか…。コイツはアレだな。早く向こうの知り合いを作らねえと」と言いました。
テンリンに居るヤンシー達は戸惑っていましたが、ドリスが「あれ…フェジテ…。ワタシ、あそこから来たの」と説明しました。ある意味、ドリスは『三条峰の天女』なのかもしれません。

そして…ユヴェスの展望広場には、ハイディとフョードルの姿が。
何故こんな"流行らないデートスポット"に居るのでしょうか、この二人は。
フョードルはフェジテを見て「壮観だな。アレがあんたのクニかい?」と感想を述べていましたが、ハイディはフェジテではなく、ペンダントの写真を見ていました
ハイディの家族写真
フョードルが「リオ暦の48年末…。つーと大体11年ちょっと前か。結構古い写真なんだな」と言うと、ハイディは「あら、年増女への厭味かしら?」と言いました。
「そりゃ被害妄想ってモンだ。今でも充分に美人だと言っておくと、フョードル。年齢が離れている割に、ハイディに対して結構軽い感じで喋るんですね…冗談っぽく言ってますが、美人だというのは本音なんですよね?
でも家族持ちの裏切り者ってのは、正直言って感心しないぜ。その家族を残して来た故郷に対して、今自分が何をしているのか…。分からない訳でもないだろ?」と続けます。意外と気遣いの出来るフョードル、良いですね。
それに対してハイディは、「随分と立ち入ったことを訊くのね。レディとして尊重されていないみたいと言います。
「そんなんじゃない。唯、俺は興味が有るんだよ。ゲオルクに付くセラパーソンってのに」と、フョードル。
「その程度の金に眼の眩む安い女だと、見損ないたければ見損なえば良いわ」と言った上で、ハイディは見覚えのある台詞を口にします。
重いものを背負うハイディ
"それ"の重み故に。
「デカい借金か何か…?」と問うフョードルに対して、家族の為よ。独り身の青二才には分からないでしょうけど」と答えるハイディ。出ました、青二才発言。でも、ジュヴナイルさん発言はもう少し先みたいですね。
「やっぱりキツいぜ。あんたの部下が不憫だと言うフョードルに、「でしょうね」と答えるハイディ…自覚があっても優しくしないハイディさん、ドSですね。だがそれが良い。

多くの人々が天空境界消滅に戸惑う中、ゲオルクだけは超盛り上がってました。
ゲオルクは『決起集会』の手配をするそうです。

終末の胎動を告げる、黒く冷たい、滅びの花。
敢えて名前を付けるのなら、ボクはこう呼ぼう。

ベネディクタ・ティアーズ。

一方、謎の空間に居るオーファさんとエルさん。
エルさんは天空境界が消えた事が嬉しいようです。
オーファさんはそれを不安に思いながらも、ヴェーネ達なら何とかしてくれると信じていました。

黒衣の二人組は空のような空間に居ました。
「感じる…。空と大地に馳せる、数々の黒き思念の翼…。繋留を解かれし今こそ、それらは舞おうとしている…。時にこの空から、蒼を奪い去って…」と、黒衣の少女。
「お願いです…。その運命だけは…。私達が望んだのは、そんな事ではないのですから…。忘れないでください。そして守ってあげてください。天も地も、総てを等しく包み込んで呉れる、この大空の遥かなる蒼さを…」と、黒衣の女性。

羽が、散って行く…。
純白の希望と、漆黒の悲しみを…。
儚く静かに、紡ぎながら…。


物語が大きな転機を迎えたところで、今回はここまで。
次回はいよいよ第三章・解放戦争編開始、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 17

こちらは、政府の会議室
『六年の祝祭者』についての会議で、メモの内容が勝利宣言に近いことについて、焦りを感じているようです。
女王代行役・デイジー
女王代行役、デイジーさん。ミネルヴァが信頼している教育係の人ですね。
C.M.G.C.委員長・オーウェン
こちらはカオス救世会に強制捜査を入れるべきだと強気な態度のC.M.G.C.委員長、オーウェンさん
オーウェンは政府の威厳を守らなければという考え方のようです。
地上統治部門幹部・モーガン
こちらは遺族会の反応を恐れる慎重派のような発言をする地上統治部門幹部、モーガンさん
モーガンは世論を敵に回したくないという考え方のようです。
地上統治部門幹部・ジェラール
膠着状態を打破するためには必要だとして、オーウェンの意見に賛成する地上統治部門幹部、ジェラールさん
デイジーの決定は、カオス救世会の捜査。任意の事情聴取で様子を見るという方針となりました。
救世会本部に使者を送るということになり、会議は終了しました。

一方レイク達はカオス救世会に向けて出発しました。
ミネルヴァがデイジーに連絡しなきゃ、と言って連絡すると…政府側も既に使者を送ってしまったのだそうです。これはちょっと、鉢合わせで問題が起こりそうですね。

カオス救世会本部に行くと、ガードマンに門前払い…されかけているところで、エイブラム会長が出てきました。
インタビューはカオス救世会の思想を聞いてくれたら受けても良い、とのことです。
エイブラムにより、『悔恨の部屋』という場所に通されました。己の罪を悔い、カオスへの憧れを育む部屋なのだそうです。

この世は牢獄。生まれたら最後、死への畏怖を植え付けられ、如何とも逃れ難い牢獄。この世界は、仕組まれた牢獄。人生とは、楽園を追放されたその罪に対する懲役。
生は投獄。死は解放。故に人は、死を恐れる。恐れるように仕向けられた。容易く死して、楽園に戻ってこないように。
死こそ絶対の救い。ならば牢獄ごと壊してしまおう。この世界という牢獄を壊し、楽園<カオス>に還ろう。それこそは救世。
今もし自分が闇の中に在るならば。手を伸ばし、其処に在る扉を開け。見える絶対の恐怖の向こうに、真なる救済と癒し。
そして貴殿らは、救われるだろう。総てが還るべき、カオスの園にて。


…言われなくたって、分かってる。何度だって手を伸ばした。
好きで生まれた訳じゃない。好きで生きてる訳じゃない。今だって、その憧れは、消えていない。
私は私で在り続ける。使い捨ての、救済の道具。使い終われば、唯の塵。
棄てられる為に、私は生まれた。棄てられる為に、私は生きてる。
でも今はまだ、死ぬ事さえ許されずに。塵に成るまで、生かされる。
約束された結末。去り行く全ての意味。万象を超えし真実と回帰の園に、私はこの意志を繋ぐ。
ああ、私が死ねるのは、何時の日なんだろう。

…ヴェーネはカオス救世会の思想に、非常に似たものを持っているようですね。

とにかく思想を聞いたので、早速インタビューに答えてもらおう…と思ったら、突然地震のようなものが。
そして、ガイアキャンサー反応が…インタビューは中断、急いで現場に向かいます。
…現場はどうやら近くの洞窟の中。しかし、エイブラムは自分の私有地だから絶対に入るな!と言います。
しばらくすると、ガイアキャンサーが出てきました…エンデ君が呼び出すSクラスではなく、Bクラスのガイアキャンサーだそうです。
ユアンとケインの固有アビリティで弱点を突けるので、回復さえ怠らなければ楽勝です。
戦闘終了後、エイブラムはお礼の一言も無し…どころか、突然「帰れ!帰れ!帰れ!今直ぐ消えろーーーッ!!」と叫びました。
とても話が聞けるような状態ではありません…話の聞かされ損ではありましたが、引き下がるしかありませんでした。
あの洞窟の中に、何か見られたらマズイものでもあったのでしょうか…?
少し遅れて政府の使者がエイブラムのもとを訪れましたが、相変わらず話が出来る状態ではなく…結局、政府の使者もエイブラムに話を聞くことは出来ませんでした。

それから、しばらくして…ようやく落ち着いたエイブラムは、秘書に「モーガンに催促を入れておいてくれ」と頼みました。
…あれ?モーガンって政府の会議に居た幹部のことなんじゃ…?

オーグのあるルートフォード、人通りの少ない場所で、ヴェーネとフォクシーが話をしていました
ヴェーネはフォクシーに相談があると言います。
「ドラッグ…手に入らない?」
フォクシーは断りました。"カタギ"にはドラッグを廻さない主義なのだ、と。廻しても良いのは、既に見下げ果てたクズ野郎だけなのだ、と。
「この話は忘れてやるから、さっさと忘れちまいな。ユアンやレイクに告げ口なんてしないから」
…そう言って、フォクシーは立ち去りました。
残されたヴェーネは、この感情は一時的なものではなく、ドラッグはただの応急処置に過ぎないと分かった上で言っているのだと呟き、「フフフッ…」と笑いながら去っていきました。

何だかヴェーネが物凄く怖いので、今回はここまで。
次回は大事件をきっかけとして開発主任二人組が久々の登場、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 16

さて、改めてオーグでの会議が始まりました
今回は犬猿の仲であるC.M.G.C.と協力する任務のようです。ミネルヴァの教育係であり女王代行役であるデイジーが設けてくれた場だそうです。
生死混在のダールディン…自殺の名所として有名なマリバンドホープという場所がある街に、イーノックという学者が住んでいて、その人がDLG法に深く関わったとして連続殺人犯『六年の祝祭者』に狙われているそうです。
政府は殺害予告を受けて、イーノックの護衛に当たることにしました。オーグは政府に協力的であるとアピールするため、オーグから人員派遣をするそうです。
派遣メンバーはレイク、ケイン、フォクシーの3名だそうです。ミネルヴァは一応女王ですし、ユアンとヴェーネは向こうに面が割れてるから参加見合わせ…とのこと。
何故フォクシーが…?と思ったら、フォクシーは昨日正式にオーグのメンバーになったそうです。
レイクも一応セラフィックブルーではありますが、ユアンとヴェーネのように面が割れてないため、一介のメンバーとしてしか見られないから大丈夫なのだとか。

レイクは会議が終わってから、ミネルヴァに『六年の祝祭者』とは何なのかを教えてもらいに行きました。
フェジテを騒がせている連続殺人犯…6年前に現れ、以降現在までに11名の人間を次々と殺害しているそうです。被害者の共通点は、全てDLG法立案に深く関わった人物であること。
DLG法というのは、ルシファーをグラウンドに捨てる手順についての法律でしたね。
『六年の祝祭者』は必ず犯行を予告し、犯行後には何らかのメモを残して行くそうです。その中で自らを『六年の祝祭者』と名乗る…目立ちたがり屋なのでしょうか?
何故『六年の祝祭者』と名乗っているのかは、誰も知らないそうです。

それではDLG法に関わった人物が狙われる理由とは、何なのでしょうか?
…自分の子供がルシファーになってしまった親、遺族たちにとっては、現行のDLG法は最悪なものなのだそうです。
ディスピスが発症してしまった子供は、病院と似たような収容施設に行くことになります。隔離…にはなってしまいますが、死を前提とした緩和ケアがベースなので、牢屋的なものではないそうです。
以前は、ディスピスの発症は健康診断を担当した医師が届け出る手順を取っていました。しかし、ある時ウィッグタウンという街で健康診断を担当した医師の息子がディスピスを発症…自分の子供が施設送りになるのを避けるため、結果を捏造して報告してしまいました。
…結果、息子は非常に強力なルシファーとなり、両親を含む多くの犠牲者が出る大惨事になってしまいました。これがリオ暦44年に起きた『ウィッグタウン事件』だそうです。
同じ過ちを繰り返さないために、DLG法は改正されました。その内容が、以下の通りです。
DLG法の改正
この法律改正により、ディスピスと診断された者は如何なる家族の声も無視して収容所に送られることになりました。
ルシファー変異症を起こさないままに完治した人だけが、家に戻ることを許されるのだそうです…しかし、完治するのは約3割。残りの7割は二度と戻れず安楽死かグラウンドに廃棄。
家族にとっては、最悪です…そこでリオ暦48年に、遺族達による民間団体『DLG法遺族会』が設立されました。共に励まし合ったり、DLG法改正を政府に求めたりするのが目的だそうです。
『六年の祝祭者』はDLG法に関わった人物ばかりを殺害している…つまり、DLG法に恨みを持っている可能性が高いわけで、そうなるとこの遺族会の人間が怪しいわけですね。
しかし、遺族会以上に怪しい団体が居るそうです…それが『カオス救世会』
彼らは生そのものを苦しみとし、世界の終末(カオス)を唯一の救いとして待望している…『カオス救世論』の信者なのだそうです。遺族会の中でも特に厭世的な一部の人間達が分化して作ったのだとか。
政府は危険思想集団としてマークしているそうです。危ない宗教団体みたいな感じなんでしょうね。
しかし世論は政府よりもDLG法"被害者"の味方であるため、政府は疑わしくても手を出すことが出来ない状態なのだそうです。
…とにかく、今回の任務はC.M.G.C.と歩み寄るための貴重な席だから、嫌な態度取られても問題を起こさないようにね。とミネルヴァに釘を刺されて、話は終了しました。

それでは、ロアノークに乗って任務に向かいましょう。ユアンとヴェーネに見送られて、レイクとフォクシーとケインの3人は出発しました。
ダールディンに到着し、イーノック邸を訪れると、見張りの人間が「今は班長が居ないから、しばらくマリバンドホープでも見て時間潰しでもして来てくれ」と言いました。
自殺の名所からの眺め
良い景色ですねぇ…自殺の名所ですが。
3人で景色を眺めながら話をしていると、ケインは以前にもこの場所に来たことがあるということが分かりました。
7年ほど前に、一家心中で。
元々四人家族だったケイン。妹がルシファーになってしまったことで、両親は絶望してDLG法遺族会に入ったのだそうです…でも、駄目でした。
一家心中のために此処に来た、その夜…ケインが寝ている間に、両親は身を投げてしまい、ケインだけが残されてしまったのだそうです。
…だから、ケインとしては今回の任務は乗り気ではありません。ケインもDLG法の被害者の一人なのですから。
「生きてればその内良い事が在る」。随分と市民権を得た言葉だ。いつ在るのか、むしろ在るかどうかも分からないのに。あの自殺は両親を救ったんだ、俺だって絶望している二人を見ているのは辛かったから。
ケインがこのように述べた後、そろそろ戻っても良い頃だろうということでイーノック邸に戻ることになりました。
見張りに聞くと、班長はちょうど来たところだそうです。早速中に入ってご挨拶をしました。
『六年の祝祭者』は本日2700時、つまり日付が変わった深夜3時に犯行を予告しているそうです。よって、この前後3時間が重点警備の時間帯だそうです。
レイク達は24時から2時間交代で、翌朝6時まで重点警備をするそうです。客間を休憩室として使わせてもらえることになったため、呼び出しが掛かるまでそこで待機することになりました。
ケインだけは班長の作業の手伝いをすることになり、とりあえずレイクとフォクシーは先に待機することになりました。
しばらく待っていると、ケインが来ました。荷物運びを手伝ってきたそうです。
豪華な休憩室
ケインは休憩室の豪華さに驚いているようです。オーグって普段そんなに待遇悪いんですかね?

一方、ユアンはオーグの中庭でドナルドと話をしていました
どうやらユアンは薬を飲んでいるそうですが、最近量が増えたのだとか…ユアン、病気なんでしょうか?
ドナルドは強がるユアンを見て、過去を思い出しました。
キャサリンと、マルゴと、ドナルドの会話…辺境の地に向かうキャサリンに対し、マルゴさんとドナルドは絶対に同行すると言って聞かない、そんな会話を。
そんな昔の思い出に浸っていると、ハウゼンが現れました。
ドナルドは「キャサリンのことを覚えているか」と尋ね、ハウゼンは「忘れるものか」と答えました。
そこに、黒衣の二人組が現れました。「久し振りね。まだまだ健在のよう。安心したわ」と。そして、ドナルドは言いました。
「会いたかったぞ。ベネディクタ、キャサリン

そして、24時。イーノック邸の重点警備が始まりました。
24時~26時はフォクシーが担当、26時からはケインが担当していましたが…26時55分、ケインが何かの物音に気付いたそうです。
しかし、近くに居た別の見張りは何も聞こえないと言います。あんたの耳に問題があるんじゃないか?という見張りに対して、ケインは「俺はロアノークで火器整備を任されてる。機械整備には微妙な違いを聞き分ける耳が必要不可欠だ。俺は耳が良いんだよ」と主張しました。
自分の耳の良さを信じるケインは、少し様子を見てくると言い、少し歩いたところで…誰かを見つけた、と思ったら煙幕が!

オーグの会議室で、事件のまとめ
イーノック氏の死亡推定時刻は午前0時前後だそうです…あれ、午前3時なんじゃなかったんですか?
犯人は班長に変装していたそうで、犯行の翌朝になって少し離れた雑木林の中で本物の班長が見つかったのだとか…。
犯人は午前0時頃に班長としてイーノック氏に接触し殺害後、午前3時の騒ぎで逃走、何も知らない見張りがイーノック氏の遺体を発見…レイク達が最初にイーノック邸を訪れた時に班長が不在でしたが、その時に班長と犯人が入れ替わっていたと推測されます。
ここで、責任の所在が問題になってきます。本物の班長がクビなのは確定ですが…オーグの派遣メンバーが軽率な行動に出て騒ぎを起こし、犯人の逃走を容易にした。政府側はそう言って、責任を押し付けてきました
ケインは「一応犯人を見つけたんだから、むしろ手柄なんじゃないのか…」と愚痴ります。
でも、犯人ってずっと班長に変装してたんじゃないの?と言う疑問が。
…しかし、『六年の祝祭者』は殺害方法や行動に一貫性が無いそうで、単独犯ではなく複数…毎回交代で担当しているそうです。
そして今回残されたメモには、このように書かれていました。
「次にて最後。祝祭は大成せん。汝須らくこの六年、その時の意味を知れ。」
…次で最後、ということは。現行犯逮捕ではラストチャンスということに…どころか、正体が掴めていない以上、実質逮捕自体のラストチャンスです。
政府は当然焦ります。このまま逃がすわけにはいきません。
そこで、調べたいと思う場所は…『カオス救世会本部』。でも、世論を考えると政府は迂闊に手出し出来ません…というわけで、オーグがその役を肩代わりして名誉挽回しようじゃないですか。
カオス救世会本部に押しかけて会長エイブラムに面会、法的物証を準備する意味で『六年の祝祭者』に関するインタビューを試みる。
そしてそれをネタに政府に恩を売り、イーノック氏の件の汚名を返上、取り敢えずの関係修復を試みる
今回はユアンとヴェーネも来てくれるそうです。ミネルヴァとハウゼンはオーグのメンバーではなく、飽くまでゲストなので待機です。

フェジテの政府って本当に嫌な感じだなぁと思いつつ、今回はここまで。
次回はカオス救世会の思想を聞かされることになる、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 15

グラウンド南部地方、異国的小京テンリンの北にある三条峰には、遥か昔、三条の光と共に天女が舞い降りたという伝説がありました。
特に最近では、山頂付近で謎の発光現象が度重なって目撃されており、地元住民はこれを吉兆とも凶兆とも捉えているそうです。
…そして今、この三条峰に、小さな運命の歪みが舞い降りようとしていました。

テンリンに住む女性であるヤンシーは、7年前にイーヴルに襲撃された時に失った親友メンチュン・ターロンのお墓参りに行くところでした。
あの時、私にもっと力が有れば…と後悔するヤンシー。
お墓には『黒き翼に奪われし儚き生命 白き翼の天使と成りて 永遠の安らぎを得ん事を』と刻まれていました。
ヤンシーは、メンチュンのために強くなろうと修行しているようです。お墓参りを終えて、来た道を戻ろうとすると…
ヤンシーの直感
三条峰のほうから、何かを感じたようです。
一晩寝ても、早くに目が覚めて、その気配が気になって仕方がありません。陽が昇ってから、様子を見に行くことにしました。

三条峰をたった一人で登っていくヤンシー。正直、一人旅は物凄く辛いです…TPは惜しまず、1ターンにつき確実に1体撃破することを心がけます。
それなりに登ってきたところで、女の子の悲鳴が聞こえてきました。
慌てて女の子に駆け寄り、「どうしたの、大丈夫!?」と気遣うヤンシー。
「あ、あれ…うしろ…」と言う女の子。振り向くと…
八岐登場
なんかヤバそうなのが居ました。
急いで逃げると、手近にある洞窟以外は退路無し…どこかに通じていることを信じて、洞窟の中に逃げ込みました。
ドリスの自己紹介
女の子に名前を聞くと…なんと、彼女はドリスだったのです!(まぁ、ヤンシーにとっては完全に初対面ですが)
ヤンシーは「とりあえず洞窟の奥のほうを見てくるから、ここで待ってて」と言って、奥に向かおうとしましたが…奥から、誰かが出てきました。
ランサード登場
どうやら、この人も大蛇から逃げてきたようです。
そして、この先は行き止まりだそうです。やっちゃいましたね。大蛇は見かけによらず、策士のようです…獲物を追いかけなくても、獲物は自らこの洞窟に逃げて、追い詰められるのだから。
この男性は元バウンティハンターだそうです。引退してから10年ほど経つそうですが…名前は、ランサード・シャイアンあれ、どこかで聞いた覚えのある名前ですね?
…しかし、今は男性の正体についてのんびり考えていられる状況ではありません。
とりあえずモンクと元バウンティハンターの二人なら、何とか大蛇を倒せるかもしれないということで、ドリスを洞窟の中で待機させて表に出ようとしたのですが…
「ワタシもタタカう。おネエちゃんとイッショなら、ダイジョウブ」
そして、ドリスは二人にフェジテ魔法アカデミーのバッジを見せました。『フェジテ魔法アカデミー 特Aクラス、ドリス・シュテンダル』と書かれています。
特級術士<スペリオルメイジ>証。エリート中のエリート、ということらしいです。
結局、その実力を信じて三人で戦うことになりました。…良かった、一人旅からいきなり三人に増えてくれましたよ。
何とか外のバケモノを三人で倒すと、ヤンシーはドリスがこの場所に居る理由を尋ねました。
ドリスは「おネエちゃんに会いに来たの。ヴェーネおネエちゃん」と言います。この山に居るわけではなく、グラウンドのどこかに居るのだとも。
しかし、ヤンシーとランサードには『グラウンド』の意味が分かりません。とは言え、このままドリスを放置するわけにもいかないので、ヤンシーの家に連れて帰ることにしました。ランサードもドリスの身元の特定を手伝ってくれるそうです。
手掛かりは『フェジテ魔法アカデミー』…しかし、ランサードの知識ではベネディクタ・フェジテに因んだ記念学校だろう、という予測が限界でした。
とは言え、ドリスに根掘り葉掘り聞くわけにもいきません…恐らく彼女は、精神に障害を持っているから。そんなことをするのは可哀想です。
こんな状況にも関わらず、何故かドリスは嬉しそうでした。何故嬉しそうなのかと尋ねると、おネエちゃんが二人に増えたから。ヴェーネおネエちゃんと、ヤンシーおネエちゃん。だから、ウレしい」…ヤンシーは、どうにかしてヴェーネに会わせてあげたいと思いました。

一方、オーグの中庭に独り佇むヴェーネはドリスのことを思い出していました
2年前の事件をきっかけに、別れも告げずにフェジテ魔法アカデミーから離れてしまった…あれからドリスはどうしているのだろうか、と。
通りかかったミネルヴァに相談して、ドリスの現在のアカデミーでの様子を調べることが出来ないかと聞きましたが…アカデミーの個人情報保護は徹底しているらしく、難しいそうです。
そして、ヴェーネは『5年前の事件』について知っているかとも尋ねました。ミネルヴァが知っていると答えると、誰にも言わないでと念を押しました…一体何の話なのでしょうか?
ヴェーネが去った後、ハウゼンがやってきました。ミネルヴァは「ここのメンバーのケイン・クルスク…どこかで聞いたことのある名前だと思うんだけど」と言います。
しかし、ハウゼンには心当たりが無いそうで…気のせいかもしれないわね、と言って特に気にしないことにしました。

ドリス登場の喜びに浸りたいので、今回はここまで。
次回はオーグのメンバーが連続殺人犯と遭遇する、かも…?

テーマ : フリーゲーム
ジャンル : ゲーム

Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 14

シリア・ローズバーグは、ゲオルク・ローズバーグの一人娘
…ということは、レイクはゲオルクの孫ということになります。しかし、ゲオルクは何故孫の命を狙うような真似をするのでしょうか?
それは、ゲオルクにとって忌まわしい過去の産物だからゲオルクが憎んでいるのは、ユアンの血脈

フェジテ内政部には、『地上統治部門』グラウンドの統治と開発を行う部署があります。パーソンを少数特別に選定し、それを媒介して開発を行っていました。
そして32年前のリオ暦28年、テストケースとしてパーソンへの新薬臨床試験が計画され…『トランキルG』を販売することになったのが、トゥルクにあったゲオルクの薬局でした。
テストケースは成功し、ゲオルクはローズバーグ製薬を起業します。これ以降も数回に渡り、ゲオルクの名を借りて新薬臨床実験が行われました
そうするうちに、ゲオルクは富と名声と権力を手に入れ、グラウンド全土への影響力を持つようになり…内政部はゲオルクを地上統治特別拠点パーソンとして正式に認定。工業等の分野に関してもフェジテの技術を卸すようになりました。
それがローズバーググループという、内政部のグラウンド事業所。工業会社ロビンが凄いのも、フェジテの技術を卸してもらっていたからなんですね。
…出生の秘密で重要になってくるのは、ゲオルクがパーソンでありながらフェジテ内政部の要人だということです。

ユアンは任務に忠実な人間でしたが、任務のためなら手段を選ばない節がありました…パーソンの女性に対する笑顔もプレゼントも、打算的なもの。手詰まりだと感じたら切り捨てる。星の生命を救うためには、相手の心を踏み躙ったってお構い無し
ある時、ユアンは気付きました…自分達の行動を客観的に捉え、今までなんと恐ろしいことをやってきていたのか、と。
そして非人道的で馬鹿げた計画の数々を中止するよう、上層部に訴えましたたかが新米エージェントの分際で。当然、上層部は却下。しかも、反逆の嫌疑でユアンの強制帰国を決定しました。
しかし、ユアンは従いませんでした…それどころか、シリアを誘拐したのです。
フェジテの要人ゲオルクの娘シリアを誘拐して人質に取り、何が何でも自分の要求を通そうとしたのです。
元々のゲオルクは、金遣いに問題の多い妻と早々に離婚した後、シリアと二人で薬局を営み、地域ぐるみの豊かな人間関係を持っていました
しかし、フェジテの干渉により、地上に於いては全知全能に近い力に魅入られてしまったのです。シリアに対する独占欲も強くなり、シリアは自分の思い通りに動いて然るべき"モノ"として見るようになりました。
だからこそ、シリアは精神的に不自由な日々を送っていましたユアンに誘拐されたことはシリアにとって、ゲオルクから解放されるという意味を持っていました。
世間知らずの箱入り娘であり、ゲオルクに関する心的外傷を負ったシリアは、ユアンをこの上無く慕った…それはユアンにとって誤算でした
ユアンはそんなシリアの異様な境遇に触れ、シリアを守るべき存在だと確信しました。
一方シリア誘拐事件を受けて、内政部はユアンを第一級反逆者として即時抹殺することを決定ゲオルクも黒死のレオを使い、個人的にシリア奪還とユアン抹殺を画策しました。
二つの追っ手から逃れるための逃避行。二人の手は、何時しか固く結ばれていました。
ラヴェンナ湖でのひととき
逃避行の途中、二人はラヴェンナ湖に立ち寄ります。
シリアは「もし赤ちゃんが出来てたら、名前はどうしよう?」と言いました。それに対してユアンは「女の子なら、このラヴェンナ湖に因んでラヴェンナってのは?」と答えます。男の子の場合は、レイク
良い名前ね、と言うシリア。そして、このままこんな日々を過ごしていけるかしら…と言うシリアに対して、ユアンは湖で誓いました。この日々を守っていく、と。
…そして、シリアはレイクを身篭りました任務を放棄して只管にシリアを思った、その触れ合いによって。
追撃は日に日に厳しいものとなり、ユアンはシリアの安全のために一旦シリアを家に帰すことを決断しました。妊婦であるシリアには、逃避の日々は身体の負担が大き過ぎたのです。
ゲオルクのもとに帰すことも危険ではありましたが、一応シリアの実の父親です。身重の娘を酷く扱うなんてことはしないだろう、との判断でした…ゲオルクだって悪魔ではないのだから、と。
しかし…悪魔の方が、まだ良かった
ゲオルクのもとに帰ったシリアの前で、ゲオルクはユアンを罵倒します…殺してやる!と。
シリアが「やめてください、何故そんなことを…!」と言うと、ゲオルクはとんでもない一言を言い放ちました。
「メス豚め!早くその無様な姿を消せ!さもなくば…その膨れた腹を蹴り潰して呉れる!
…シリアが「御父様…」と言うと、ゲオルクは更に追い討ちをかけました。
何が御父様だ…。余所の男の餓鬼を身篭り、無様に腹を膨らませた、この醜いメス豚が…貴様は最早シリアではない。今直ぐに出て行け。その重い身体を精々引き摺って、親子共々野垂れ死ぬが良いわ。それとも、何か?その腹を蹴り飛ばして、流産させてやろうか?
「い…ヤ…!いやーーーァァァッ!!!!
結局ゲオルクが愛していたのはシリア自身ではなく、己が内に構築したシリアという名の幻想。身篭ったシリアなど、ゲオルクには考えられないものだったのです。
ゲオルクはシリアを勘当し、家から追い出しました。しかし、箱入り娘だったシリアは、処世術など持ち合わせているはずもなく。
…だから、シリアは唯一帰れる場所、懐かしい街トゥルクに向かうしかありませんでした。しかし、そこに行き着く手前、ココモの町外れで出産の時を迎えることになってしまったのです。
そして、生涯で最後の笑顔をレイクに遺し、亡くなりました
最後の笑顔
こんにちは、はじめまして。
そしてごめんなさい、さようなら。
こんなお母さんを、どうか許して。


追っ手から逃れる日々のユアン。それでもシリアが家から追い出されたと知り、何とかシリアを探し出しました…ココモの町外れで。
「シリア…何で、こんな事に…」
「それよりも見て…。可愛いでしょう…?」
「ああ…お前に良く似た、可愛い子だよ…」
「そんな事無いわ…貴方の方が似てる…」
「済まない…俺があんな事さえしなければ…」
「何で…?こうしてレイクが生まれて来たのに…。私は…貴方と出会えて良かった…。本当に…幸せだった…。生まれ変わったら…また逢えるかしら…?
この生命は消えても、この魂は消えないから。何時かまた、三人で…。
「ああ…絶対に…!」
「クスッ…良かった…」
力尽きたシリア
「シリアーーーァァァッ!!!!」
ユアンの慟哭

ユアンは雨の中で独り、呟きます。
この戦いに生命を削る事で、俺の罪は償えているのか?悪いな…。こうする事位しか、思い付かないんだよ。俺は、クズだから…あんな惨い死に方をさせちまった…最低の…クズ野郎だから…」

シリアの最期を看取ったユアンは、レイクをイリエナさんに託しました。
そしてシリアを埋葬し、追っ手に捕まらないよう足早にその場を去りました。在るだけの気持ちを込めた、簡素で手短な木の十字架だけを残して
ユアンも本当は、もっときちんと埋葬したかったはず…けれど、シリアの密葬には意味がありました。シリアの行方を完全に掴めなくするための意味が。そして、レイクの行方も掴めなくするための意味が。
ゲオルクやC.M.G.C.からレイクの存在を隠匿する。だから、簡素な墓は決して手抜きではなく、寧ろベストな選択でした。その後、ユアンが訪れないことも。
内政部はセラフィックブルー誕生、もといシリアの妊娠を知った時点で抹殺から身柄確保に切り替え…ゲオルクに対して、黒死のレオを差し向けていることについて即刻手を引くように命令しました。
そして、ほとぼりがさめた7年前、ユアンは総てを無にしてしまわぬよう、オーグを結成しました。
シリアの魂の行方を知ったのはそれから2年後。ドナルドをオーグに招き入れた時でした…ドナルドが教えたのです、ドナルドはC.M.G.C.の人間だったから。
シリアの死を知り、ドナルドは自分の過ちを痛感しました。たとえセラフィックブルーが誕生しようとも、心の内は希望どころか見渡す限りの絶望ではないか。自分の掲げた大義が、これ程に人々を傷付け、闇の底に突き落としてしまったのだと。
…セクションSBは、シリアの魂をセカンドカーネルとするセラパーソンを誕生させる事で、セラフィックブルー第1片翼の保全を図りました。

そして、22年前。ヴェーネが生まれました。しかし…それは、セラフィックブルーを"救世の道具"としか見ない者が犯した罪の始まりでもありました。
彼らはヴェーネを使命だけに忠実な人間にするため、極力人間らしさを持たせないようにして育てました。
手始めに、素体にシリアの魂を繋げられて誕生。詰まり、両親が居ないのです…それは余計で、トラブルを招き得るファクターだから。
そしてヴェーネを管理教育する為の専門チーム、『チーム・アンスバッハ』が作られました。
そのチーフ、ジークベルト・アンスバッハの方針は徹底していました。外界との接触を絶たれ、様々な教育を施され、救世の道具としてその生涯の全てを捧げろと。それは、洗脳でした。
レイクはそれを聞いて「母さんの時と全く状況が変わっていない、そんなのアリかよ!!」と叫びました。
ドナルドがユアンにヴェーネの状況を教えた時、ユアンも全く同じ反応をしたそうです…そして、ユアンはヴェーネを引き渡すように要求し、却下され…また"誘拐"したのです。それが、2年前の出来事。
ヴェーネは17歳の時からは高い教養と能力の育成の為に学校に通っていたそうです。王都のフェジテ魔法アカデミーに。だから社会生活で致命的支障を来たすような状態ではありませんでした。
それでも、オーグに連れて来た当初、ヴェーネの人間性には相当な欠如が認められました。今はオーグの皆が親身に接することにより、徐々に回復しているそうです。
レイクは「もし俺に出来ることがあったら、遠慮なく言ってくれよな…こんな俺でも少しは何かの役に立つだろうから…」と言いました。

最後に、ヴェーネは本題を切り出しました。
ヴェーネがトゥルクの森に現れたのは、本当はレイクを迎えに行く為だった、と。
単身だったのは、レイクと二人きりの時間を作ろうというユアンの心遣いでした…引き裂かれた母と子の、その魂の再会に水を差すまいと。
しかし、エンデの急襲により、完全に裏目に出てしまいました。ヴェーネ単独ではセラフィックトランスを発動するしかなく…記憶喪失になった、ということでした。
ラウレンティアでソウルストリームに落とされたレイクは、ソウルストリーム上昇流に乗ってそのままフェジテに到達。天空境界を通過出来たのは、レイクがパーソンとセラパーソンのハーフ…ガイアプロビデンスの特異点であり、天空境界の拒絶対象に該当しない存在だったからだそうです。
そしてイカルイでミネルヴァ達と出会い同行、此処に至った…というわけでした。
ヴェーネのほうは予定までに戻らないことを心配して追ってきたユアン達に助けられ、此処に帰還したのでした。
オーグは、セラフィックブルー本体であるレイクを必要としています。そして、セラフィックブルーの3人が共に在る事は、シリアの魂の願いでもありました。
「運命を共にして呉れるかしら、レイク?」
「俺は…」

…場面は切り替わり、広場で独り雨に打たれるユアンのもとに近付くレイク。
「やっぱり…忘れられないか…」
「ああ…雨が降る度に、あの日の記憶が蘇って来る。あれから何十年経とうとも、決して変わらない」
雨の中の親子
「…一緒に戦うことにした」
「能く決めて呉れた。有難う
「勘違いするな。あんたを赦した訳じゃない
「赦して貰おうだなんて、そんな厚かましい事…」
母さんが望んだ形だから。そしてヴェーネと運命を共にしたいから…」
"シリアの魂"と…でもそれは、ヴェーネ自身を否定することになる。しかしヴェーネはそれでも構わないと言いました。
レイクには、シリアの魂に寄り添う権利がある。ヴェーネにも、それを差し出す意志がある。
…でも、レイクは釈然としないと言います。ヴェーネは自分を"モノ"として見ているようで。前より…グラウンドを旅した時より、冷たく感じたことも。
レイクとユアンが話しているうちに、雨は止みました…曇ったまま、青空は出ていないけれど。

壮絶な過去話を経て僅かな希望を見出せたところで、今回はここまで。
次回は天才魔法少女がグラウンドに舞い降りる、かも…?

テーマ : フリーゲーム
ジャンル : ゲーム

プロフィール

メリィ

Author:メリィ
ぷよ魔導のシェゾとウィッチ、東方の水橋パルスィが大好きです。
Seraphic Blueでは、牧師さんと魔法少女と開発主任二人組が大好きです。

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私の嫁は魔法使い
私が尊敬する二次創作漫画描き、りょ様のブログです。
DQ3の勇者&魔法使い二人旅や、世界樹の迷宮3の旅日記がメインです。
漫画は『ぽへぇ』というサイトのほうに掲載されています。


読書感想文なんて読書感想文じゃねえ
りょ様経由で知り合った、ナルさんのブログです。
ゲームの感想がメインのようで、現在はDQ3の旅日記を更新中です。


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