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Seraphic Blue-俺の天使は笑わない-

「Seraphic Blue旅日記が完結したら、フョハイ小説書く
何時だったか、私はそんな事を宣言しました。
死亡フラグだと思った方も居るでしょう。
しかし私はプレイ日記を完結させ、小説も完成させました。
…フョハイと言いつつ、恋愛要素は薄いです。
「Seraphic Blueをフョードル視点でノベライズしてみた」的な感じです。

「俺の天使は笑わない」/「メリィ」の小説 [pixiv](※別ウィンドウで開きます)

結果、29,000字弱という長さになりました…コレ、誰が読むの?
眠れない夜の御供として活用してください。読んでる途中で眠れると思います。

内容の解説(あとがき?)的なモノは『続きを読む』からどうぞ。

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Seraphic Blue-素敵なBGM紹介-

全82回のプレイ日記を読めば、物語の大体の流れは理解出来るかも知れません。
しかし、Seraphic Blueの魅力は物語の内容だけでは無いのです。
戦闘システムの面白さや、BGMの秀逸さ…これらを含めて評価されるべきだと思うのです。
そんなわけで、前者は流石に実際プレイしていただくしか無いと思うのですが、後者なら私が特に気に入っている曲だけでも紹介しておこうかと思って今回の記事を作成しました。

曲そのものをブログに置く訳には行かないので、とりあえずプレイする時間が無い方もSeraphic BlueをダウンロードしてMusicフォルダに入っている曲を聴いてみてください。私が紹介した分だけ聴くなら、そんなに時間は掛からないと思います。

曲の詳しい紹介は『続きを読む』から御覧ください。

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- まとめ

先日、全82回で完結したSeraphic Blueのプレイ日記
せっかくだから読み返してみようかなぁと思っても、この長編を一気に読み返すのは流石に厳しいですよね。
そんなわけで、プレイ日記の主人公(フョードル)とヒロイン(ハイディ)に関する記事だけをまとめてみました。
レオナ様については、登場回以外の重要な回も含みました。
…完全に自分用ですが、何か?
★=神回、☆=お気に入り回(※私の独断と偏見)

【フョードル・ハイディ関連まとめ】
第5回 第18回 第20回 ☆第23回 ★第37回 第43回 第44回
★第45回 第46回 第47回 ☆第48回 第49回 ☆第51回 第53回
第61回 第62回 第72回 第73回 ☆第79回 第82回

【レオナ様関連まとめ】
第54回 第57回 第59回 第60回
第63回 ☆第66回(※アイシャへの手紙)
★第67回 第68回 第69回 第70回
☆第74回 ☆第75回 ★第76回 第78回

【キャストデータまとめ】
1回目 2回目 3回目 4回目

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★Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 82

目の前に現れたのは、黒衣の二人組。
間近に迫るのは、死天使の誕生
死天使の卵は形成段階
エルが"憑代の姫君"と呼ばれていた理由がずっと気に成っていた…目の前の死天使の卵は、その形成段階。
「ケイン達が掲げた、生命の否定と無への意志。それらは決して彼らに限った事ではないわ」と、ベネディクタ。
今回は偶々彼らが行動に出ただけ。その意志自体は、常にこの世界に漂っている。
エンヴィ・ケイオスやマリバンドホープなどは、その最たる証明と事例。
ケイン達は、その無へ回帰する"道"の先駆者に成ってみせたのです。生命を否定しつつも死の恐怖に縛り付けられ、或いは現世に何らかの未練や執着を持つ…。そんな無への道へ歩き出せない"同志"に対して送ったメッセージ…と、キャサリン。
星が蝕まれている今が好機。今手を伸ばせば、無を掴む事が出来るのだと。
でも、それだけでは足りない。まだ必要なものが在る。個々では所詮無力なそれら意志を取り纏め、一個の大いなる無への意志、総意や胎動とする存在。無への扉を開き、総てを無に誘う、終末の象徴
憑代の姫君<エル>。
「そう、それがエルの真価と役割。ケイン達の最後の保険。有を拒絶し無を渇望する意志を自らに憑依させ、それを実現する存在
世界を救う天使<セラフィックブルー>を、それが為す救い<有>を拒絶する、もう一人の天使。
死天使リフューズ・セラフィックブルー。
「そう…。あれはエルであり…」
「ケイン、ジョシュア、レオナであり…」
「この世界の、数多の無への意志…」
「そして…私…
死天使の力は、最早ベネディクタ達でも推し量れない物と化しているそうです。この運命に於ける全ての災禍を取り込んで…。
死天使の卵の外殻、死天使を守護する防衛機能を持った物体があるため、4人で死天使の卵を打ち破り、その後待機した残りの4人でエルを倒す事になります。
詰まり、普段ずっと控えの人でも活躍する事になるわけですね

「今こそ、長き運命に決着を付ける時」
これが最後の戦いです。準備は宜しいですか?」
本当にラストバトルなので念押しで再度言われますが、それにYESと答えると後戻り出来ません
死天使の卵を倒す4人と、エルを倒す4人をそれぞれ選びます。
エルを倒すうちの一人はヴェーネで固定です
ヴェーネのとある技を使わないとエルには勝てないので、普段ベンチウォーマーなヴェーネですが今回は頑張ってもらいましょう。
エルが…私を呼んでいる…。滅せるものなら、滅してみろと…」
「感じる…。死天使の胎動…
「そして…何者も知れぬ運命の決着を…
これで、全てが終わる…。レイク…。ユアン…。シリア…。ヴェーネ…。私に力を…!総てを、青空に還す為に…!

幼虫のように見える死天使の卵
これが死天使の卵です…卵と言うか、幼虫みたいに見えますが。
長引くとステータスが上昇して勝ち目が無くなるので、速攻で潰します
TP切れを起こす心配はまず無いので、誰かが光属性を出してミネルヴァのフェイタルガーディアンで全員全有利状態にした後、破属性中心で各自の最強攻撃してれば何とかなります。
石化対策さえしていれば何の問題も無いです。

エルの挑発セラフィックブルーとしての決意
ヴェーネとエルの対峙

死天使の卵を倒すと上記の会話が表示され、そのままエル戦に移ります。
リフューズ・セラフィックブルー第1段階
…これがリフューズ・セラフィックブルーです。
タイトル画面の天使を正面から見たら、多分こんな感じだと思いますが…あの邪悪な感じのエル様とは雰囲気違い過ぎるような?
そんなことを思いつつ、とりあえず頑張ってHPを削っていきます…ある程度削ると、
本気を出すエルリフューズ・セラフィックブルー第2段階
これがエル様の本気…!
ちゃんといつもの紫で邪悪なエル様の見た目になりました。

こうなるととんでもなく強いです、アイテムを惜しみなく使って回復しなきゃ勝てません
攻撃はひたすらヤンシーとドリスのコンビ技をメインに…不惑我道・天女新星からのフィーメイルノヴァ
ヤンシーの不惑我道・天女新星ドリスのフィーメイルノヴァ
技の発動のたびにこの一枚絵が表示されるのですが、何度見たか分かりません
あと、エル様はヴェーネのエンジェリックエンゲージをかけておかないと全滅確定な技まで使ってきます…全体に99999ダメージって、味方のHPは頑張っても4桁で打ち止めなのですが
死んでは復活するのを繰り返しながら、何とかダメージを与えていくと…
救済のカタストロフィ宣言リフューズ・セラフィックブルー第3段階
死刑宣告来ました。背景の色が変わりました。
ここでヴェーネにとある技を使ってもらえば勝ち確定なのですが、使わなければ強制敗北です。
それでも私はこの双翼を選ぶ…!そして物語は閉じられる
とある技を使うと、こうなってエル様に大ダメージ。戦闘終了です。

こうしてエル様を倒したので、世界は救われました。良かったですね。
これにてSeraphic Blue完結です、ご愛読ありがとうございました。

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 81

エル。それは私の影。
足元から伸びる、長く長く大きな影が、何時しかその足元を切り離し、一個の存在として歩き始めた者
エルの意味は
拒絶因子、リフューズ・セラフィックブルー本来の私の第二人格。
嘗てのプロトタイプでは私のストレス発散の代行者の役割を果たし、その後私のマイナス感情の集積場、或いはセラフィックブルーとして望ましからざる私の本心―使命の放棄なる拒絶願望―の"主体"として、詰まる所私がセラフィックブルーとして潔癖で在る為に、罪着せの汚れ役として利用した人格
そしてその段階で私は初めて彼女に名前を与えた。その存在意義から、エルという名を
しかしエルは私に刃向かった。"ヴェーネ"とは抜け殻。不適合な中身を棄てた存在。"エル"とはその不適合な中身。出生や使命を、疎み、厭い、拒絶する私の本心。
寧ろ"エル"こそが真実で、"ヴェーネ"は虚偽。故に真実たるエルこそ、寧ろ主体に相応しい…だから彼女は主体に成ろうとした
胸の内に、濃密且つ深遠な負の意志を宿して。
葛藤は、私のマイナス感情を糧として力を増すエルにより、為す術無く劣勢に追い遣られる一方だった。
そんな時に、私<オリジナルヴェーネ>の死と、セラパーソンクローニング
オリジナル個体に残留した魂の欠片<オリジナルヴェーネ>は、エルという人格を一手に引き受け、自身の内部に幽閉したエルを封じる為、そして私がその後の人生に於いてエルを滅せるだけの心を獲得する事を期待して。
しかしエルは止まらなかった。私と彼女との因果までは断つ事が出来ず、私のマイナス感情が因果を経由してエルに力を与えていたのだ
リフューズ・セラフィックブルー。
ガイアプロビデンスに於いて極めて重要な因子で在るセラフィックブルーの、その拒絶因子エル。
彼女は集積した負の力を以ってガイアプロビデンスに干渉と浸潤を行い、遂には人格という形而上の存在より進化を遂げ、拒絶思念体という形而下の存在を獲得した
それはガイアプロビデンスを浸潤する病理として、本質的にガイアキャンサーに近似され得る存在だった。
そして、エルは実際にエンデとの接触までも果たしていた
幽閉された身でありながら、互いの病理としての意志を手繰り合った結果としての、この世界で最も黒く病んだ逢瀬。
エルが求める物。私の拒絶思念体、私の負の意志の集積、私の本心が求める物
厭世、生への忌諱。有への絶望、無への意志。
然るに世界の終末。有の牢を脱し、無の園への大いなる旅路。

かくしてエルとエンデ、そしてケイン達は共鳴し、同じ目的に向かって行動を開始した。
だがエルは、先の私とオリジナルヴェーネとの融合の際、存在回帰波動に巻き込まれて消滅する筈だった
そう、あの時エンデが横槍を入れさえしなければ。
結局その所為で、エルは紙一重で生き残ってしまった
エルは、遂にオリジナルヴェーネという牢獄より世界に解き放たれてしまったのだ。
エルの力は、本来ならば然程強くはなく、危険ではあってもエンデには程遠かった。私もそれを知って、何処かで高を括っていた。
だが彼女にはポテンシャルが有った。最悪の場合エンデをも超える、この運命に於いて致命的若しくは絶望的なファクターに成るだけの。
エンデが当時力の弱かった彼女とまともに取り合ったのも、それを見越しての事。
そして、それは現実と成ってしまった。その後の"展開"と"状況"に依って。
エルは私の負の感情で形成された拒絶思念体。原則として私のカウンターパートとして定義される存在。
それ故に、私がプラスの進化を遂げるのに伴い、エルもまたカウンターパートとしてマイナスの進化を遂げる事に成る。
若し私がセラフィックブルー第一片翼で留まっていれば、エルも"その程度"に留まっていた。
だが実際は、私はセラフィックブルー・セルフと成り、エルはエンデを超える最大の脅威と化した
ケイン達は語らなかったが、恐らくこれも彼らの計画の内だった筈
モーガンとゲオルクという、手駒の人選。モーガンはユアンに私怨を抱き、ゲオルクもユアンとレイクの存在を忌み嫌い、他を置いて真っ先に歯牙に掛けた事だろうから。
そうして二人が死ねば必然的に私がセラフィックブルー・セルフと成り、エルの力が極限まで高まるという寸法。そう、彼らが彼女に求める"役割"を果たせるだけの。
そして、それは現実の物と成ってしまった。
全ては悉く悪い方へと進み、遂に終着点に辿り着いた。
私とエルは、この終末の地にて対峙する。
ケイン達が、何故彼女を最後の保険として温存していたのか。其処に期待する"役割"とは何なのか。彼女が何を為そうとしているのか。或いは何を為す事が出来るのか。
薄々感付いてはいた。彼女が"憑代の姫君"と呼ばれていた事。
彼女が"星を救う存在"のカウンターパート、言うなれば"終末の象徴"で在るという事


眼前の終末を、その翼に変えて。
今こそ、"それ"は孵るだろう。

"有"の存続を拒絶する者
総てを"無"に帰する者
死天使リフューズ・セラフィックブルー
或いは真意に於き この名にて彼女を呼ぼう
ヴェーネ・アンスバッハ


ヴェーネが抜け殻でエル様が本心ならそうなりますよねと思いつつ、今回はここまで。
次回はいよいよエル様との最終決戦、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 80

決戦を前にした、ヴェーネとエルの会話。
エルとの最後の対話
「全ては何かを犠牲にしての大義名分。そうせざるを得なかっただけ。全て彼らの所為よ。私に責任は無い。それとも詫びろと言っているの?その身の上を」
あの世で私に詫び続けろヴェーネ・アンスバッハー!的な感じですかね?
誰がそんな責任問題など。私はお前の様に、この心で"有"を厭うている訳ではないわ。ましてお前に復讐の牙を剥く事も。単にこの存在の真意と本質として…至ってポジティブな欲求として、この世界を無に帰さんとする。寧ろ…それよりも私が欲するのは…」
ヴェーネ。お前との融合。お前が、私に"回帰"する事での。
「そんなに私と一つに成りたい?」
「勿論、お前を待ち焦がれる訳ではないわ。しかし本来あるべき姿ではある。それにお前との最後の戦い。如何に私が充実して真実でも。如何にお前が空疎な抜け殻でも。私が敗北する可能性は、決してゼロとは呼べない。ならば…」
「ケインとの話を聞いてなかったの?」
「お前はあの場面<ケース>に於いて、強気で尚且つ精神的上位だった。彼の境遇も存分に凄絶だったけれど、お前の22年物の冷血には及ばなかったという事。そう…。其処はお前の舞台だった」
この私を見て見ぬ振りし、頑としてヴェーネを貫ける虚構の舞台
此処は…果たして如何かしら?お前は此処に於いて、お前であり続けられるか…。否…根本的にその行為自体が意味を為さない…。此処に居るのは、私と、お前だけ。光でも影でもなく、お前と私は等しく在る
お前の心は私の心。私の心はお前の心。
この領域の総て。それ自体が、"ヴェーネ"の心。

「分かっているのよ。お前は義務として星を救おうとしている。"お前自身"は少しも乗り気ではないが…。シリアに始まり、ユアン、レイク、そしてオーファ。それらの犠牲が在る手前…。それらが他人と切って捨てる事の出来ない、近しい存在で在るが故に…」
今更その役目を放棄する事は、許されない。
「そう…。詰まる所…。お前は、仕方無いから、嫌々、渋々。全ての想いを重荷に背負って。この世界を救う。違うかしら?
「ええ…そうよ…。その通りよ…。どうせ私は救世の道具。星が救われれば、もう用無しの塵<クズ>。正直言って、私自身としてはこんな世界、滅んでも知った事じゃないのよ
ジークベルトに依って救世の道具としての生き方を身に染み込まされ、それ以外の生き方など知らない。
それでなくても沢山の人々が星を救う為、時にその生命まで棄てて力を尽くして来た。
この翼に重く圧し掛かる、人々の想い。
真っ当な人間ならば力に換えられるのに、私にとっては重圧でしかない、それら。

でもそれらは、私個人が気乗りしないからと言って棄てられる程安易なものではない。
「だから、私は星を救う。希望ではなく、義務や仕事として
「では聞くけれどヴェーネ。星を救ったら、その後は如何成るのかしら?
ハッピーエンドよ。世界は救われた」
「そう…」
「不服?」
「別に。大変な身の上ね
「ええ、大変よ」
「生まれて来なければ良かったと?」
「そうかもね。こんな運命背負わされる位なら、生まれて来なければ良かった。とんだ迷惑
「ならばヴェーネ。お前に今一度尋ねる。この最後の戦いを互いに放棄して、そして一緒に世界を滅ぼさない?使命やら想いやらに拘らず。もっとクール、もっとドライに考えて。所詮は死ぬ為に生まれる生命なのだから。この好機に総てを終わらせたら?
この世界を。不毛で馬鹿げた生命の営みを。
「考えるべき事は他にも在るわ。お前は使命だ何だと躍起だけれど…。そうしてお前が生命をも削って星を救った所で、それがお前に何を与える?例えばミネルヴァが女王の名の下、お前の功績を世に知らしめたとしようかしら。リアクションはたかが知れてる
あ、そう。御苦労様。それで貴女、結局誰なの?世界は救われたんだから。貴女は用無し。もう貴女は必要とされてないの。使い古しのクズ。
いや、流石にそこまで酷い扱いはされないんじゃないかなぁと思うのですが…でも、感謝するのは最初の内だけで、時が経てば忘れられてしまうかもしれませんね。
「お前の嫌う生命の営みは存続する。そしてお前は総てを失う。馬鹿馬鹿しいと思わない?
別に良いわよ。私だって"彼ら"の為にやってる訳ではないわ。レイク達の想いが昇華され、ドリス達や面識有る人々が助かれば、それで充分。"その他大勢"の連中なんか、只のオマケよ
救世の天使様の安定感、半端無いですね(悪い意味で)。
「フフッ…。薄情な天使様…」
滑稽な物言い。そんな他人連中にまで心を込めて遣る程、私は御人好しじゃないわ。彼らとて、欲しているのは救世という結果であって、私の心ではない訳だし。心なんか込めなくても、世界は救えるのよ。それに私が薄情だとしても、憑代の姫君よりは幾分マシだと思っているけれど」
「フフッ…。それは確かに…」
「さあ、もう語る事など無いわ。見せなさい、真の姿を。お前が呼ぶ、終末の翼を…!
「もう少しお前と語り合うのも悪くはないと思っていたけれど…。まあ良いわ。そんなにも拒み、そんなにも望むのならば…。見せてあげる…。終末をもたらす者の姿…」
お前の…!本当の姿を…!

エル様のカリスマ半端無いなぁと思いつつ、今回はここまで。
次回はエルに対するヴェーネの思い、かも…?

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★Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 79

フェジテ城では、ジークベルトの日記の解析の続きが完了したようです。
今度はリオ暦56年…セラパーソンクローニング後の記録のようです。

5月12日、やはりエルは消滅したのだろうか。何者かと対話する事が在るが、相手は残留した魂の欠片、オリジナルヴェーネと考えてほぼ間違いは無いだろう。
12月30日、毎月末、オリジナルヴェーネの状況確認の為に、定期で広義生命反応測定を行っている。毎回同じ結果を返して来た、単調な物。しかし、今回の測定結果で、彼女の内部に包まれる形で、もう一つ別の存在が確認された
ジークベルトの直感
エルは私の予想を遥かに超えた形で生きていた。クローニングを境に消滅したと思っていたが、オリジナルヴェーネが自身の内部に幽閉したのだヴェーネと悪い親友エルを引き剥がす為に。
更に、エルは広義生命反応を発した…本来人格という実体を持たぬ理論だけの存在が、広義生命反応を発する事は無い。つまり、エルはエル自身として独立独歩を始めたのだ
ヴェーネ、オリジナルヴェーネ、そしてエル…3人の娘に囲まれたこの至福、最早秘め事として誰にも渡すまい。測定結果を捏造しておく…生命反応1体、オリジナルヴェーネを確認と。
58年8月22日、ヴェーネがユアンに連れて行かれ、チームはセクションSBからフェスクへと移管、職務はオリジナルヴェーネの管理他数点に縮小し、暇は大幅に増えた。其処で、やる事が複雑で膨大な時間を要する、生命反応解析に手を出す事にした。
解き明かしてみよう…エルの正体、個としてヴェーネより独立し形而下に降臨した彼女の、その秘められた存在の意味という物を。
59年3月2日、思う様に結果が出ない。結果は前例の無い異様な物ばかりで、サンプルと照合してみても合致しない。一体彼女は何者だと言うのか。
3月29日、エルは私の予想を遥かに超えた所に在った。予想外のサンプルに対する酷似を見せたのだ…サンプル名、ガイアキャンサー。そのものではないが、かなり近い生命で在る事が示された。
リフューズ・セラフィックブルーで在るエルが、ガイアキャンサーに近似されるという事実。其処から私は、エルの存在を以下の様に推察する。


…と、そこで衝撃が!
アイシャの空が、加速度的に拡大しているのでした…真相を知った所で、全ては遅過ぎたようです。
デイジーはジェラールに対し、ガーデンに緊急避難命令を頼みました。オーウェンには予め各地へ派遣した部隊の展開を…民衆のパニックを食い止めるように。そして…。
「これより全国民…。フェジテとグラウンドの全ての人々に…。終末の時を、予告します

辺境の村ビエラでは、不安そうにする子供達をハウゼンが宥めていました。「彼女達なら、きっと止めて呉れる」、と。
別の場所では、マキシムさんが空を見上げて「ようニクソン?コイツが見えるか?みんな行き場を失くしてイライラしてるからな。青空バーと洒落込んで一儲けだと呟きます。
獲物を追って追って追い駆けて。挙げ句の果ては空の彼方。何だか随分と大変みたいだが、それは俺も同じだぜ。無事だった酒樽探して運んで来るのにどれだけ苦労したか。
「まあそう言う訳だ。相棒の新たな船出。沈没させる様な真似すんなよな。勿論、お前のボトルは残ってるぜ…つまり、無事に帰って来いという事ですね。
ランゲルは港に立ち、「記憶を失くしたヴェーネを連れて来た時、確かお前は言っていたな。天使様にダンスのステップを教えて貰うと。ありゃあ、いかんな。ダンスも満足にリード出来ない男なぞ」
あれから色々な事が在った。結構な時が経った。あらゆる"もの"が、変わってしまった。
「レイク。お前は如何だ?少しはステップでも覚えたか?だったら、そろそろリードして遣れよ。今もお前の傍に居るであろう、その天使<ひと>をな
マルゴさんは店の前に立ち、「どんな時も、やっぱり永遠じゃなかったね。何時までも続くと思ってた若い日々も、今じゃもう遠い昔。気が付けば棺桶に片足突っ込んで、とうとうこの日を迎えちまった」
今も覚えてるよ。あの頃、冗談半分で笑い話にしてた事。"そんな何十年も先の事を言われても、危機感なんて持てない"ってね。まあ、時の流れはこの世で最も残酷なものの一つだったって事さ
「キャサリン。ベネディクタ。最後の大仕事は、やっぱりあんた達じゃないとね。きっちり仕上げて華々しく飾りな。随分と遅れて来た、二人の引退を
オーグの中庭では、オーグのメンバーが集まっていました。ヴェーネ達の帰りを信じて。「ユアンさん…レイク…。みんなを…守ってあげて…」
あの二人が付いている…この運命の中心に身を置き続けた者。私の行く道で、常に私の先を歩いておった、あの二人だよ」
ドナルドの言う"あの二人"というのは、キャサリンとベネディクタの事なんですかね。

今もハイディを想い続けるフョードル
そして、アイシャの空にブルーウィングを停めて独り言を呟くフョードル
これだけは全文掲載したかったので、編集で無理やり一枚の画像に収めました…それにしても、この独り言の大半がハイディを想う内容なのが素晴らしいですね。フョードルはやっぱり精神的イケメンでした。
「結末はきっちり見届ける」って表現が良いですよね、勝っても負けても通じますし…。

イリエナ孤児院の前でもビエラ同様、子供達が不安そうにしていました…そこに、イリエナさんが。まだ寝てないといけない状態なのですが…。
「こんな傷。あの空の向こうでレイクやヴェーネちゃんが必死に頑張ってるってのに。私だけ寝てなんかいられるかい。…あの翼なら、きっと青空さえ蘇る
デイジー達は、アイシャの空の侵食速度が早まっている事を感じていました。
終末の予告をした所で仕方がないのでは、と言うオーウェンに対して、デイジーは知る権利と義務があると反論しました。ヴェーネ達の戦いを、闇に葬られた裏方仕事に貶めない為にも
…終末の予告と共に、まだ一片の希望の翼が存在しているとも伝えるのです。
そして、今までヴェーネに沢山のものを背負わせて来たけれど、彼女には幸せに成る権利が有るのだと考えていました。
フェジテガーデンに居るフリッツは、避難命令が出ているのにガーデンに残るつもりのようでした…空に一番近い場所だから。ヴェーネを置いて行けない、と。
そして、呼びに来た同僚も残ると言い出しました…逃げたくないのだと。逃げて世界が救われたとして、待っているのは後味の悪い人生だから。個人的には、この同僚も割と精神的イケメンだと思います。
…ただ、フリッツは世界が救われても救われなくても、死ぬ心算らしいです。ヴェーネが救われるような事は、一緒に生命を否定してあげる事以外出来ないから…と
えっ、何?じゃあ世界が救われたらヴェーネとフリッツが「始まりを否定せよ!」とか言っちゃうんですか?…いや、それは個人的には興味無いので勘弁してください。と言うか、ヴェーネは一人で死なせてあげてください…多分、ヴェーネは死んだらレイクと一緒に居たいんじゃないかと思います。
「"生きよう"とは、言えないのか…?」
「そんな資格、僕には無いよ…。ヴェーネだって…求めていない…ヴェーネが求めているのは、"終わり"…。死は、ヴェーネを救って呉れるんだよ…

…うん、でも別にフリッツが一緒に死ぬ必要は無いですよね?と思いつつ、今回はここまで。
次回は決戦を目前にしたヴェーネとエルの会話、かも…?

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 78

翼、青空、空翔る心。そんな物、私は欲しくない。
只、何もかも終わりにしたいだけ。
行こう、最後の戦いへ。
終わらせよう、この運命を。
そして還ろう。
遥か遠い、私だけの青空へ。


…レオナ様を倒し、魂たちの揺籃に着いたヴェーネ達
ボス級の強さを誇るザコ敵に苦しめられながら、何とか先に進むと…
生命の海
この星の生命の中核である、生命の海に到着しました。
そこに現れたケインは、「海は好きかい?」と尋ねます。ケインは大嫌いだそうです。
「でしょうね。如何して貴方達が好き好むだろうか。生命の源。曰く総ての元凶たる海を
良く分かってるじゃねえか。その調子だと、言いたい事は殆ど母さんが言っちまったみたいだな」
「ええ。全てを聞いた。そして貴方達を理解した
「そいつは嬉しいねェ。で?答えを聞かせて貰おうか?母さんの最後の質問だ、最後まで俺達の敵であるか?それとも俺達に付いて、世界を滅ぼすか?」
貴方達を倒して星を救う。答えるまでもない事よ」
「へえ?その理由は?」
私はこの双翼に沢山の人々の想いを背負っている。それらを此処で棄てる事は出来ない」
「成る程、流石は救世主様。何とも御立派な事だが…。この期に及んで、まだそんな事言うかね。あんたが一番良く分かってる筈だ。今更無駄な抵抗だってのが。こっち側にはエルが居るんだぜ?
透けてんだよ。あんたの本音。今までの"過程の上"ならいざ知らず。この時、この場所、運命の終着点で。もう避ける事は出来ない。あんたとエルの意味は交代する。
エルこそ真実。あんたは偽り。違うかい?ヴェーネ・アンスバッハさんよ。
「自分で選びな」
「……?」
「暴かれるか。自白するか」
「フッ…。貴方には失望したわ…。そんな悪趣味な人だったなんて」
「エンデの喉をブチ抜いたあんたも充分に悪趣味だぜ?それに"コレ"は必要な事だ。"影"と"本体"は繋がってるべきなんだからよ
確かに、あの時の一枚絵は普通にグロでしたね…画像載せるのを断念したレベルで
「レオナの言葉を借りるわ。冥土の土産の"真実"なんて、そんなの無駄でしょう?
「けっ…。何て天使<おんな>だよ、あんたは…。消え逝く奴に語る事など無いってか?真実が欲しければ私を倒してみろってか?自己保身のクセに、能くも其処まで…
何とでも言いなさい。エルが示す私の真実を暴かれる事は忌まわしく…。しかし私から全てを語るなど、それこそは絶対に許されぬ事」
「だから俺を倒す」
両方の意味でね。セラフィックブルーとして。そしてヴェーネ・アンスバッハとして」
へっ…。上等だぜ…。其処まで言われたんじゃあ、こっちもマジでやるしかねえだろ」
「そういう事。余計<ウェット>な情など無用なものよ。必要なのはドライな思考
「だろうな。それじゃあ始めるとするか!ドライに行こうぜ!ドライによ!
…ドライに行こうぜと言いつつ、テンション高くないですか?

そんなわけで、ディザスティア・ケインとの戦闘開始です。
ディザスティア・ケイン
流石に6枚もあると、翼なのか何なのか良く分からないですね。
ケインはフィールドに水属性があると「ファイナルフリージア」という強力な魔法を使ってきます。ハイディもフョードルと一緒に出てきた時は水属性があると(当時では)ほぼ全滅確定な「メルクリウスフリーズ」を使ってきましたよね。
あと「タービュランス」という風属性の攻撃もしてくるのですが、ジョシュアも「タービュランス・クラッチ」という似たような風属性の攻撃をしてきたんですよね。
これって、やっぱりジョシュアとレオナの魂がケインの中に在るから…ですよね、きっと。
だって、元々のケインって火属性と破属性しか使えなかったんですよ…水属性も風属性も無縁、どころか水属性に至っては弱点だったんですよ。
…せっかくアイシャを宿して、ジョシュアとレオナの魂もケインの中に在って、歪んだ形ではあるものの家族四人が一つになれたのに。それでも、ケインを倒して星を救わなければいけないなんて…酷い話です。
ちなみに珍しくヴェーネが戦闘に参加しているのは、ガラテアの為です。

「ちくしょう…。前々から思ってはいたさ…。あんたは敵に回すと厄介な女だ…
「ケイン…。一応は仲間だった"よしみ"。少ないけれど。全てでもないけれど。私から貴方に、贈る言葉を
「聞かせて呉れ…」
この終末の空で、私は貴方達を知った。この運命の下で、私は貴方達を排除した。そしてこの胸の内で、私は答えを出した。貴方達に賛成よ
ですよねー、今まで散々レオナ様と似たような発言してましたもの。
「そうか…」
「変な感じがしていた。主観的な事ではあるけど、貴方達には…。モーガン、ゲオルク、エンデとかの、今までの相手の様な敵意を感じなかった。勝利しても満たされる事は無く、何処か空虚な感覚を禁じ得なかった
権力狂いでも無ければ、元々そういう存在だったわけでも無い…最初はまともな人間だったはずなのに、狂わされてしまった。そういう意味では、ヴェーネもケイン達も同じなんですよね。
「だったら…"そういう事"じゃねえかい?心の底では、このイカれた信念を共有出来る、貴重な仲間。しかしこの運命の上では、絶対に相容れる事の無い敵同士。やれやれ…。クソな運命<じんせい>だったな…」
ケインは自分の信念がイカれてるって分かってるんですね。
レオナ様も消える直前に「私達の行いは、勝ち組の歓声を黙殺し蹂躙するものに他ならない。ならばその過程に於いて、何の情け容赦も請う心算など」って言ってましたし、きっと分かってたんだと思います。
ジョシュアだって多くを語らなかっただけで、分かっていたのではないでしょうか…。
…分かっていても、アイシャを失った10年前からずっと背負ってきた悲しみや絶望は、そんな信念を持たなければ耐えられない程に重かったのでしょう。
「そうね。せめて最後くらいは、一緒にこの生命を呪いましょう。そうする事で、少しでも手を取り合えるのならば」
…生命の営みを守る側の人間がこんな事言っちゃうような世界に、未来なんて在るのでしょうか?
「悪くねえな。けどよ…"俺達"は未だ負けてないぜ。"こういう事態"は覚悟してたからな。父さんが"最後の保険"を用意して呉れてる
「分かっているわ。エルの胎動…息遣いを感じる…
「そういう事。最後の一人<アンカー>にバトンが渡った。俺達の総てを以って終末をもたらす、憑代の姫君…。最後まで相容れなかった、あんたの幻<カウンターパート>…。そして、"ねがい"…。見せて呉れるか?ヴェーネ・アンスバッハが、何方を選ぶか…。じゃあな。一足先に消えとくぜ」
あんたに逢えて、良かったよ。
この最期の一言が、不幸中の幸いな気がしてなりません…。
「そう…。こんな勝利なんか虚しいだけ…。生きる事が、斯くも虚しく寂寥に包まれて…。生命の営み…?躍起に成って守る意味を…。私は、感じない。だとしても…!エル…!お前は、私の手で滅する…!

もう意地張らずにエルと一緒に世界を滅ぼして道具扱いした奴等に復讐すれば良いよと思いつつ、今回はここまで。
次回は終末の時を目前にした人々が抱くそれぞれの思い、かも…。

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 77

フェジテ城では、"我が愛娘の記録"の解析が進んでいました。
ジークベルトの記録に関する第一期報告書…注目箇所の抜粋集。
記録内の年月はかなり偏っているそうです。人手が圧倒的に足りず、古い物から総当り中だそうな。
しかし、50年と55年辺りが着目すべき時期のようです…12歳時のリストカットと、17歳時のセラパーソンクローニング
ヴェーネに大きな変化が生じる契機としては、この2つが最有力です。

ジークベルトの日記
しかし独り言と思われていた物は、内容からして独り言ではない可能性が高くなった。
50年1月17日、ヴェーネが私の部下に対して初めて反抗。育成方針の再検討が必要。
3月18日、独り言が著しく減少。反抗性と引き換えだと仮定すると、好ましい事と手放しに言えたものでもない。
4月22日、反抗期と思っていたが、何かが不自然。反抗行為の発動に一貫性が認められない。ヴェーネ本来の沈静状態とのギャップが著しい。何かしらの凶悪な意志を感じる。
5月28日、ヴェーネの部屋のぬいぐるみが引き裂かれ、詰め物が部屋中に散乱。反抗情動に依る可能性が高い。発見時のヴェーネは沈降状態…何を聞いても黙したまま、答えは返って来ない。
7月10日、時折突発的に暴れ出すように成った。現行の環境下に於けるストレスが原因か。環境改善を行うべきだという意見が、初めて部下から上がった。
8月10日、ヴェーネがリストカット。両手首に各々3本の赤い横線。凶器は工作に使っていたカッターナイフ。傷は幸いにも浅く、縫合するには及ばなかったが、問題はその行為に及んだ事実。取り敢えず刃物に近付かせる事は厳禁だ。
8月30日、刃物から遠ざけたが、今度は自ら壁に頭を打ち付けた。幸い軽い打撲傷で済んだ。24時間体制でヴェーネを監視しなければ。
9月18日、またヴェーネが暴れ出した。これで5回目。拘束されねば自壊するなど、そんな馬鹿な話が何処に在る。彼女はセラフィックブルー。救世の道具。
9月25日、これで6度目。ヴェーネを忠実にして純然たる救世の道具に仕立てようとした私の試みは、誤りだったのか。重い使命を背負った存在が真っ当な人格を持った所で、碌な結果を生み出さない事は明らかなのだが。明日、ヴェーネの精神鑑定を依頼する。
10月6日、二重人格の疑いが在る事が判明。平素の沈静したヴェーネと興奮時のヴェーネとでギャップが在り過ぎると感じていたが、両者が別人格で在るならば、納得が行く。詳細な鑑定結果を待つ事にしよう。
ジークベルトの日記その2
10月28日、今日のヴェーネの監視体制は緩かった。彼女は部屋を無理矢理脱走、部下が取り押さえるも激しく抵抗して更に逃走。その最中にテーブルに置いてあった果物ナイフを奪い、手首を切った。手加減など存在しない。深く刻印された真一文字。しかし、迅速な処置に依って、ヴェーネは無事だった。仕方なく環境改善の進言を聞き入れ、対人コミュニケーションに依る情操教育を提案した。精神鑑定の結果は「二重人格の疑いが濃厚、観察及びケアを要する」
10月29日、今までの自傷行為は二重人格の片割れが行っていたのではないか…何れにせよ情操教育の成果に期待しよう。フリッツからOKの返事を貰った。
51年5月1日、情操教育を開始して半年。別人格の暴走はほぼ無くなり、精神鑑定でも二重人格の傾向は殆ど見られないという結果が来た。そして、ヴェーネに情動性が生まれた…本来はそれを回避したかったのだが。精神鑑定の結果通知書によると、別人格は"見受けられない"だけで、"消えた"事を意味しない。医者のジョークは得てして悪趣味だ。
11月30日、フリッツとの情操教育を終了。これ以上は蛇足。生命に直接の危険が及ばないだけの最低限の人間性を既に獲得しているのだから。
52年2月10日、ヴェーネの雰囲気が暗い。以前は無感情状態だったが、マイナス感情が表出している気がする。本人に尋ねても何も答えようとはしない。その表情は、またしても暗い…だから私は拒んだのだ。ヴェーネに人の心を持たせる事を。
53年2月15日、あれ以来暫く平穏な日々が続いたが、またも独り言を話すように成った。嘗てと同じ、何者かとの対話形式。あの時のヴェーネの別人格なのだろうか。
11月9日、"独り言"が始まって大分経つ。しかし暴れ出す事は無く、状況は平坦なまま今に至っていた。会話内容の記録をしようとすると固く口を閉ざすため、今まで偶然会話の端々を耳にする事でしか情報を得られなかった…だが今日、遂に"話し相手"の名前を聞いた
ジークベルトの日記その3
11月10日、エルという名前について考えた。ヴェーネが何らかの根拠に基き彼女に与えたはずの名前。何か秘された意味が在る。私が好む或る地方言語では、"R"を単体で読む際に"アール"ではなく"エル"と読む…私の影響を受けていたとするならば、ヴェーネは何らかの意味で「R」という名を与えた事に成る。
54年2月24日、遂に堪り兼ねてヴェーネに直接聞いてしまった。「御前に教えてやる筋合いは無い」…それはエルの返事だった。予想だにしないリアクションと冷たい視線に、私の背筋は凍り付いた。ならば尚更、後に引く事は出来ない。
5月17日、私は此処に一つの答えを得た。エルは、ヴェーネの悪い親友だったのだ。好ましからざる、或いは手荒でも在る手段に依ってヴェーネの"健常"を維持していたのだ。しかし、フリッツとの接触を期にして、エルの存在意義は変わって行く。以前の彼女はエルで在ってエルではない。言わばプロトタイプエル。当時はエルという名前を与えていなかった。
プロトタイプエルヴェーネの内部に鬱積した感情を発散する代行者としての第二人格。情動性の欠如からストレスを発散出来なかったヴェーネは本能領域で生命確保行動を実行、プロトタイプエルを作り出した。それが反抗期と思われた物の正体。
情操教育後、彼女の役割は無くなった。しかし消える事無く、ヴェーネの精神の深層にて存続し続けて今に至る。ヴェーネが用済みの彼女を別の目的で再利用する為、自分の意志で残しておいたとも言える…この時より、現在の純然たるエルと成った。
ヴェーネは人の心を獲得し、日々己の運命を噛み締めては失望し、憎み、疎んでいた…だから暗かったのだ。マイナス感情はヴェーネの中に鬱積し、やがてそれは一つの決定的な願望を生み出す。
「セラフィックブルーの使命を放棄したい」
その運命の拒絶。しかしヴェーネは教育に依り、セラフィックブルーで在る事以外の自己認識や自己実現の方法を持っていない。故にその願望は許されざる物、実現はおろか抱く事も在ってはならない禁忌。
だからエルを使った。その禁忌の拒絶願望を全てエルに押し付ける事で、自分はセラフィックブルーとして潔癖、悪いのは、汚らわしいのはエルだと言い張った。
そしてエル"R"という名が与えられる。
"Refuse"の頭文字。意味は"拒絶"。それこそがエルの存在意義。
ヴェーネがセラフィックブルーで在る為の、汚れ役―ヒール―。
リフューズ・セラフィックブルー。

しかし、エルはヴェーネのマイナス感情を溜め込み力を付け、自分が主人格に成る事を望み、ヴェーネとの葛藤を開始…エルこそがヴェーネの本心であり、本心が主体と成る事は、極自然な事
葛藤は今も続いているが、私とて傍観者ではない。若しこれでエルが主導権を握ろうものならば、私の計画は全て台無し、挙げ句世界までも滅ぼすという事態に成るのだから。
だがしかし、ゲームとしてこれ程に面白い物は無い。何故ならばエルはヴェーネに勝てないからだ
エルを作り出してまで居座ろうとした場所を、如何してエルに空け渡す事が在ろうか。
ならば私は楽しませてもらおう。御前達が如何様な道を歩き、如何様な結末を迎えるのか。


現段階で判明しているのは此処まで。
ヴェーネの第二人格、精神内の存在でしかないエルが何故、ヴェーネと別個の存在としてオリジナルヴェーネの内部に幽閉されていたのか…恐らく其処に、全ての答えが…。
ジークベルトの部屋にあった本、クナース・ワース。"件の場面"のページばかりが汚れていました。
世界を救う気は有ったようですが、どこまで予期していたのか…。彼が見ていたのは塀の中、脱獄が起きない様にするという事だけ。それが刑務所の仕事<ゲーム>だから。
結局彼は、自分を愉しませる事しかしなかった。
デイジーはオーウェン達に対し、引き続き調査を進めるように言いました。
…運命が差し向けた訳でもなく。運命の中で生まれた訳でもなく。それは、人災だった。

一方、フェジテガーデンに居るフリッツ
アイシャの空を眺めながら、最後の戦いに臨むヴェーネの事を考えていました。
そして、時々ジークベルトのやり方が、本当はそれがヴェーネにとって最も救いの在る道だったのかも知れないとも考えていました。
こんな結末を辿るくらいなら、いっそ道具に徹して人間の心など持たない方が良かったと…。
今更そんな心を持った所で、それは彼女に痛みと嘆きしか与えはしない。自分の誕生に後悔して、自分を産んだ者を只管に呪い続ける。こんな事なら生まれて来なければ良かったと。
生まれて来ない事の次に救いとなるのは、心を棄て、人間を辞める事それを非難する権利は、何人にも無い筈。
…自分は中途半端な手心を掛けては、ヴェーネの首を真綿で締め上げている。生かす事も出来ず。殺す事も出来ず。
戦い終わり、星を救って戻って来た救世の天使…そんな彼女に捧げる、気の利き過ぎた、労いの言葉。
「こんな紙切れ一枚で、ヴェーネを出迎えろって言うのか…!」

君は何もかもを背負わされ、飛べもしない翼で、あの閉ざされた空へ赴いた。
それ位は分かっている。君は別にそれを望んでいる訳じゃないから。
只単に、背負わされた義務として。
だから僕は、若しその時が来たならばと、この心に誓いを立てている。
そんな風にして生き長らえるこの世界に、僕は何の意味も、何の資格も持たないから。
唯一つ、僕が贈る事の出来る一番の真心を、同じ空の下で、君に伝えたい。
ごめん、ヴェーネ。あの時、君に生きて欲しいと願った事を、如何か赦して欲しい。
若しそれで君が幸せに成れるなら、君がそれを心から求めたなら、僕は迷わず君と共に在ろう。
誰だって、独りは、寂しいだろうから。
一緒に、死のう。


ヴェーネ・アンスバッハ 健康診断結果報告書
・進行性カーネル剥離症に関して
 徐々にアクセス強度が低下して…おそらく未完成のクローニング技術に依る…再クローニングは不可能であると推測…推定余命3年、23歳までに死亡

日記長過ぎ・フリッツ重過ぎで疲れたので、今回はここまで。
次回はいよいよケインとの戦い、かも…。

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☆Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 76

とりあえず、前回でレオナ様の考え方は大体分かりました。
「それが貴方達の信念だと言うのね…。決して交わらぬ、二律背反の根底…
「そう、善悪やら白黒で別たれる事の無い、これは相容れ難い各々の"個性"の相違と衝突。誰も私達を責める事は出来ない。現実として、私達と貴女達が共存し得ないという運命が横たわるのみ。この世界のデッドラインで互いに争い、何れかが潰える事しか…」
でも、貴女はそれで良いの?アイシャとの思い出は美しい筈。しかしその信念を貫く事は、その思い出さえも自らの手で否定するという事。それで良いの?」
「何度も言わせないで。思い出に意味は無いのよ
この空の下に生まれて何を得た?何を見付けた?何を残した?
思い出が云々などとは、所詮は生き残った側の自己整理と自己完結。
アイシャはどんなに苦しんだ?どんなに悲しんだ?如何すれば彼女を救えた?
答えは一つ。産まなければ良かった。

「それじゃあ、思い出は…!」
レオナの素顔
レオナ様が初めて感情的に…もう、泣くしかありません…。
「……。そろそろ…時間のようね
「そんな…!」
「奇特な女王様。私が消える事が残念なの?
「だって…。貴女達は本当は優しい人達だから…。優しさ故にアイシャを思い遣って…。その苦しみや悲しみを自分の事の様に思って…。そして悲しみに心を狂わせ、非情な世界と現実とを許す事が出来ない…。そうなんでしょう?結局は悲しいだけなんでしょう?どんなに理屈を並べていても、心の奥底では今も泣き続けているんでしょう?だったら…。その悲しみを私達にも…。たとえ道が排反であろうとも、その悲しみを知る事くらいは出来る筈よ…」
そうです、ジョシュアもレオナ様も本当は優しい人なんです…アイシャの事件が無ければ、きっと誰よりも幸せな家族だったに違いないんです…。
知って如何する訳?まさか悲しみを共有する事で、排反の道を統合する事が出来るなんて言わないわよね?」
「それが叶えば、素晴らしい事だとは思っている」
「馬鹿馬鹿しい」
おいアンタ。アタシらをナメてんの?御涙頂戴の身の上話なんかしてさ。それでミネルヴァが情けを掛ければその言い草」
フォクシーによる悪口
フォクシー、後で屋上な。
レオナ様は別に、御涙頂戴したくて語ったわけじゃないんです。負けたら真意を語ると約束して、負けてしまったから語ってるだけなんです。レオナ様は最初に『貴方達が其処にどんな見解を持とうとも、それは私達の知らぬ事』って言いましたよね。
馬鹿馬鹿しいと言ったのも、ここまで来てしまったら今更どうにもならないって分かってるからだと思います。
「フォクシー。今更何を言っても無駄よ。最早、彼女達には滅びしか見えていない。アイシャの影という闇の深遠。その最果てに鼓動していた世界の真実。そして答える救いの在処。故に胸を張って、そして力強く、"それ"を目指すだろう
良く御分かりで。流石は"救世の天使様"。或いは"彼女の原本"とでも言おうかしら?」
「……。フォクシーの意見を、一部支持するわ」
ヴェーネによる悪口
ヴェーネ、後でフォクシーと一緒に過去に戻ろうか。
知ってますか、今のレベルだと適当な装備でレオナ様に挑んだら素早さが足りずにレオナ様の「ミーティアストライク」→オファニムの「ヴォイドファイナリティ」のコンボで何も出来ずに全滅するんですよ。
御行儀の悪い。エンデもエンデなら、貴女も貴女ね。それとも貴女が無意識に彼女を追い駆けているのかしら。"中身"を追い駆ける"抜け殻"なんて、ナンセンスで無様な事
「言ってなさい。私はミネルヴァみたいに温情は掛けないわよ
分かっているわ。私達は使命の下に惑い無く、この世界を滅する。しかしその所業は、如何なる信念を伴おうと、この世界に幸福を見る者にとっては迷惑千万。言うなれば、幸せに成り損ねた人生の"負け組"一家の癇癪
「負け組だなんて…」
別に良いのよ。無理して温情を掛けずとも。或いは貴女個人として心底よりそう思おうとも、それは世のコンセンサスに昇華され得ない」
負け犬は引っ込んでろ。死にたくばお前らだけで死んでしまえ。分かるわ。私も貴女達と同じ、負け組だから」
分かるんだったら"救世の道具"として生きるのをやめて、レオナ様側に付いちゃえば良いのに…ヴェーネの何が嫌かって、考え方はレオナ様と近い癖に『嫌々ながら』星を救おうとしているってところですよ。何故レオナ様がそんな奴に倒されなければならないのでしょうか…。
そう…。それが幸福なる者達の声。致命的な不幸が他者に行った事に心底安堵し、日々を楽しく過ごす勝ち組の歓声。そして私達の行いは、それらを黙殺し蹂躙するものに他ならない。ならばその過程に於いて、何の情け容赦も請う心算など。寧ろ…そう…」
私達を滅したければ。滅する事が出来るのならば。滅してみなさい。
生への意志を込めて。私達の境遇や感情の全てを、叩き潰す心算で。

そんな事、したくないです…。レオナ様の居ない世界なんて嫌です…。
きっと、フョードルだってそう思ってますよ…。
「言われなくても。所詮相容れず排反と成る信念ならば、後は力を以って争うだけ。信念に於ける正義と悪ではなく、行為と結果に於けるそれら。勝てば正義。負ければ悪。そんなのはケダモノのルールだと、何時かのレイクは言っていたのだけれど」
否定はしない。争点は原初と根本のレベル。現世<せかい>と虚空<そら>の狭間。全ての理念と概念を超える、有と無との極限の決戦なのだから。さあ…私達と貴方達…。何れが正義で、何れが悪と成るのかしらね…
「負けないわ…。絶対に…」
私も、ケインを信じている…。或いは…。エルが仕上げて呉れると…」
こんな事言われたら、ケインを応援するしか無いじゃないですか…。
最後に、一つ質問して良いかしら…?答えは、ケインにでも聞かせてあげて…」
貴女は何方に付くの?ヴェーネ・アンスバッハ。飛べない翼の、天使様。
そう言い残して、レオナ様は消えてしまいました…。
一瞬だけ、涙を流している一枚絵が表示されるのですが…あれは一瞬だけ表示される事に意味があると思うので、気になる方は是非自分でプレイして確認してください。

私にとってのハッピーエンドが完全に失われたところで、今回はここまで。
次回は…次回なんて、あるんですかね…?

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☆Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 75

レオナ様の真の目的である"子供達への愛と贈り物"とは何なのでしょうか?
「分からないわね。何故其処で子供達が出て来るのか
アイシャを想うレオナ
そして尚、悪夢は終わらず。
グラウンドに棄てられたアイシャは、忌まわしき災厄<ディザスティア>へと変貌した

半年にも渡る、嬲り殺しの目に遭った。何百という炎に肌を焼かれ。何百という刃に肉を切られ。何百という悲鳴と涙を発し。そして死んだ。パーソン共は、その傷だらけの身体を踏み付けて歓喜に舞い踊っていた
その日、アイシャは6歳に成った
「お誕生日会は、とても盛大だった。みんなが御祝いして呉れた。沢山の肉料理が振舞われたわ。何の肉だと思う…
盛大なお誕生日会は、誕生日を祝っていたわけではありません…。肉料理だって、アイシャ自身の…。
あの子に、あんな幼子に、どれだけの苦痛が背負わされたのだろう。
この子は、こんな苦痛を背負って死ぬ為に生まれたのか?
嬲り殺され食べられる為に生まれたのか?

アイシャが背負わされた苦痛を肩代わりしたくても、それは叶わぬ事。私達はあの子を少しも癒す事が出来ず、あの子は小さい身体に全ての辛苦を背負った。アイシャの冥福を、大人しく祈る事など出来ようか。この身を焼く悲嘆の炎を、消し留める事が出来ようか
だから私達は呪った。アイシャの死に関わったあらゆる"もの"を。
ディスピス。DLG法。パーソン共。そして、私とジョシュア。

「貴女とジョシュアが、何故…?」
アイシャの親だからよ。私達がアイシャという子供を作ってしまった事。それこそが元凶。若し私達がアイシャを産まなければ、彼女の苦しみの全ては回避され、彼女は救われた。それでこの世に生を受ける事が無くなろうとも、あの悲愴な末路に比べれば。そう。だから私達は結論したのよ。あらゆる悲しみや苦しみから救われる真の救済。それを為す真の愛"生まれて来ない"事と、"生み出さない"事を」
故に言った。
そして願わくば、この愛が此処に在らざる子供達に届かん事を。

生命を誕生させない事で、全ての悲しみや苦しみから、守り救う事が出来る。未来永劫に渡る、"無"に於いての安寧の眠りを与える事が出来る。それが私達の思う、愛と贈り物。此処に在らず、未だ生まれず、無と共に在る子供達への…。愛と贈り物」
"有"は悪夢です。"有"に憧れてはいけません。
"無"の素晴らしきを知りなさい。"無"と共に在りなさい。
其処にこそ、真にして絶対なる愛と救いが満ちているのですから。

「生まれて来ない事で、確かにそういったものは回避出来るわ。でもその反面で、色んな喜びや幸せは、生まれて来なければ得る事が出来ない筈よ?
お願いです。そんな悲しい事を言わないでください。我が子が悲壮な死を遂げた、その悲しみに身も心も焼かれているとしても…。終末を渇望する事だけは…」
「……。分かってないわね。貴女達ならば少しは相手に成るかと思ったけれど、やはり月並みな愚者だったか。失望ね
「何故です…」
熱弁は有難く頂戴するわ。それが貴女達の熱意だという事も分かる。けれど全ては既に聞いた事なのよ。遺族会に居た頃に。アイシャを産まない方が幸せだったと嘆くと、呆れる程に画一化された答えが返って来た」
幸せや喜びは、生まれて来てこそ。
何が何でも誕生を信じ意味を持たせようとする、紋切型の幸福論。

生まれる事と生きる事。それらは素晴らしくて美しい。
異論は認めない。そんな奴は、人でなしの罪人。

それは最早イデオロギーさえも超越した、人類の絶対的責務。或いは、人類を"有"に縛り付ける鎖。予め用意された公理の如くして、皆が盲信し、馬鹿の一つ覚えに吹聴してみせる。無論、"彼ら"とてディスピスで子供を失った、言わば同胞<はらから>に違いは無い。しかし、彼らは骨抜きだった
現世での救いと癒し、傷の舐め合いを求め、思考を放棄しイデオロギーに迎合。やがて取り込まれ申し子へと転じた存在。その声に、聞く価値は無い。
何故ならば彼らは主体者を放棄し、イデオロギーの随行者に成り下がったのだから

「その発言は、如何なる人間<マイク>を介しようと、本質的にはイデオロギーという唯一人の発言者に依って為されているのだから。私達が最も忌み嫌う"奴"の発する言葉など、如何して聞く必要が在るだろうか
まったく…。世界で最初にこの思想を流布した人間は、神をも騙し得る最高のペテン師ね。
レオナ様にとっては、ミネルヴァ達もイデオロギーの随行者でしかないのです。
不幸をマイナス、幸福をプラス、"何も無い事"をゼロとしようかしら。貴女達は今、幸福<プラス>を持ち出し、生命とその誕生の意義を説いた。そう、だからこそ何も分かっていない。私達が真に求めている所を」
求めているのは、"プラスである事"ではなく、"マイナスでない事"
ゼロという特異にして極端な存在。"マイナスでない事"には、"プラスである事"の他に、"ゼロである事"も含まれている。そしてこの中に於いてゼロはプラスよりも圧倒的な優位性を持つ
何故ならば、世界を無<ゼロ>に帰する事で、或いは生命を生み出さず無<ゼロ>に留める事で、絶対的且つ普遍的に保証されるから
比してプラスは何の目処も立たない。或いは現世の流転の中でマイナスに転じる事が無差別で日常的に起きる。そのマイナスとは、例えばアイシャであり、例えばディスピスで死んで逝った子供達とか。牧師さんの子供達だって」
それは盤石なるゼロとは一転して、おぞましいまでのハイリスク。
故に私達は、此処に在らざる子供達への愛と贈り物として…。
ゼロと言う名のぬいぐるみをプレゼントする。

誕生と生の意義にまつわるイデオロギー。奴を主体とし。人々をその随行者とし。人々は己が意志に依りて、しかし実はイデオロギー内に予め用意された公理を無思慮に引用する。生まれる事と生きる事。それらは素晴らしくて美しい。そして人々は、その生命の美学に胸を満たし、新たなる生命を育む
無に於いて永遠の安寧に在った子供達を、自分達の都合で"有"というハイリスクのフィールドに引き摺り出して来る。
これは最早、暴力なのよ。

子供は生まれて来た時に泣いているでしょう?あれはそういう事。能くも私を産んで呉れたな。ハイリスクを背負わされてまでの不確かな幸せなんて、欲しくなかった。真なる愛と救いの中で、永遠の無でありたかった。怒りと、嘆きと、悲しみ。それこそが彼らの産声
ならば私達は生命を否定し、そして実際に行動を起こそう。
忌まわしい生命の美学<イデオロギー>の下に振るわれる暴力より、無力な子供達を守る為に。
世界を無に還す。子供達は永遠の愛と救いを得る。


私はレオナ様の考え方嫌いじゃないですよと思いつつ、今回はここまで。
次回はたった一つの願いとレオナ様の最期、かも…。

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☆Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 74

謎解きの先には、予想通りレオナ様が待ち受けていました
次の相手はレオナ
「意外。ジョシュアの恨み言は無いの?
彼は死に依って不完全ながら救済を得たのよ。"後付け"の真なる愛をね。それに、彼なら此処に居るわ
「何…?」
「貴女と同じよ。彼の魂は今、私の中に在る。そしてその分だけ、しかしそれ以上何処までも、私は強い。数え切れぬ程に愛し合った男と女。"四人の"温かい家庭<まぼろし>を夢見た夫婦。此処より一歩たりとも退く足を、私は持ってはいない」
温かい家庭が、まぼろし…きっと、レオナ様はそんな何気ない家族の幸せを求めていただけなんでしょうね。
「そう…。ところで、いい加減に教えて欲しいわね。"あの言葉"の意味を。生憎とジョシュアは教えて呉れなかったの」
「でしょうね。彼は古い人間だから。でも嫌いじゃなかった。とても頼り甲斐が在った。まあ、単に気の強い私に張り合えるキャラクターとも言えるのでしょうけど」
多分、レオナ様の「嫌いじゃない」は「大好き」と同義だと思います。
「愛していたようね。それで?気の強い貴女は教えて呉れるのかしら?
但し私は無駄も嫌い。"冥土の土産"なんて生産性の無いのは特に」
「分かったわ。ならば貴女を退けるまで
「約束するわ。負けたらこの真意を語ろう。行くぞ!セラフィックブルー!

…と、言うわけで戦闘開始です。
戦闘画面に切り替わると、レオナ様のカリスマが炸裂します。
さあ、貴女達の力を見せて貰おうかしら。終末の空にまでも飛んで入った、天使と勇者達の成せる業<グレイトワーク>。しかし翼を持っているのは、私達とて同じ事。それに私の"智"の力は、単独では機能を果たさない。ならば私も黒き翼の下に、幾許かの勇者達を此処に招こう」
レオナの召喚
「そして我招く!今こそは対峙と決戦の刻!馳せ参じ我を助けよ!其が力は暗黒の座天使<オファニム>!」
ディザスティア・レオナとオファニム
 レ オ ナ 様 に な ら 圧 し 折 ら れ た い 。
出来る事ならヴェーネの翼の一つや二つ、喜んで差し出したいのです。
…でも、それは許されない事なのです。

私がどんなにレオナ様を愛していても、最初に「クリアまで頑張る」と言ってしまった以上、此処で放棄する訳には行かないのです…。
御免なさい、レオナ様…!

負けたわ…。まさか此処まで抗うなんて…。或いはその"頑なさ"…。"彼女"が何よりの証拠なのかもね…。この"寄る辺"を失うまいと…」
本当は抗いたくなどありませんでした、私は星よりもレオナ様を守りたかったのです…。
私達の真意。貴方達が其処にどんな見解を持とうとも、それは私達の知らぬ事。ならば、或る意味で高く掲げるが如く。或いはいささか教授するかの如く。この愛を語ろう。この終末の空にて、この愛を此処に在らざる子供達へ…

始まりを否定せよ。始まりの在らざる事を知れ。
終わりを見据えよ。終わりの在る事を知れ。
その意義。終わりから終わりへと。
それはまるで"彼"の見る夢の様に。
そして願わくば、この愛が此処に在らざる子供達に届かん事を。


生命の誕生は、"始まり"である。
何時、誰が、そう言ったのだろう。何時、誰が、そう認めたのだろう。それは人々の思想の根底に根付き、覆し難い絶対的行使力を持った全事象の前提条件<イデオロギー>と成っている」
私は、それを虚偽だと思う。
「何故ならば、全て生命は永遠でない。死という終焉を確約されたものだから。誕生の瞬間より始まる、死へのカウントダウン。それこそは即ち生きて行く過程。その足で立ち上がり、あらゆるものを乗り越えて、自分の墓場を目指して歩いて行く。虚しき骸を、棺に納める為だけに」
そう…。それが生命。死ぬ為に生まれるという、不毛で、虚無で、馬鹿馬鹿しいファクター。
「そう考えれば結局の所、"始まり"などと言われている誕生もまた、終わりに等しいもの。終わる為に始まるなどと…。それは始まりではなく、終わりも同然なのよ。例えば単純なベクトル演算として考えた場合、その"総和"はゼロ。結果至上主義に於ける、最大の絶望
ハイディはフョードルに対して自分の事を『結果至上主義という名の絶望』と表現していましたが、生命そのものをそんな風に捉えていたんですね…。
故に言った。
始まりを否定せよ。始まりの在らざる事を知れ。
終わりを見据えよ。終わりの在る事を知れ。

この世界には始まりなど存在しない。何処までも見渡す限り暗澹と、終わりだけが広がっている。終わりから終わりへと。何もかもが虚無の彼方に消えて逝くだけ。ならば、こう考えては如何かしら
世界とは、"彼"の夢なのだと。
「この世界とは、"無"が見ている夢。有に憧れた無が見た、"有である事"の夢。しかし、それは悪夢だった。日々ボトボトと新たな生命が垂れ流されて、その一方でバタバタと古い生命が消えて逝く。たったそれだけ」
最終目標、成就の確証、目指すべき場所。そういったものを持たぬまま…。
世界の主体者としての見地、世界の管理運営システムの観測者として…。
世界の全ては、機械的で味気無く、漫然と生と死を繰り返すだけ。

「その実際<リアル>は憧れを辛辣の下に打ち砕き、無はその夢に魘<うな>されている。ほら…。耳を澄まして御覧なさい。外ではなく内へ。己の内面に象徴として仮想される"無"へ
聞こえないかしら?それはそれは苦しそうな、"彼"のうめきが。
「貴女には…聞こえるの?」
「勿論。貴女にも聞こえている筈よ。ヴェーネ
「……」
「だからこの世界を滅ぼすと言うのね…。厭世で滅びを求めるのか…。或いは使命感でその夢を醒ますのか…
いいえ、その何れでもなし。無の夢たるその世界の意味は、私達の行動原理のバックグラウンド。真の目的は、その上に在る。子供達への、愛と贈り物

レオナ様のお話はとても長いので、今回はここまで。
次回はレオナ様のアイシャに対する想いと"子供達への愛と贈り物"の正体、かも…。

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★Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 73

細かい用事が終わったところで、目指すはアイシャの空
ブルーウィングに乗ってメニューを開くと選択肢に「アイシャの空」が追加されているので、そのままアイシャの空へ。
フョードルが「さあ、突っ込むぜッ!」と言いながら向かってくれるのが嬉しいです。
…しかし向かう途中、ジョシュアが現れました
ジョシュアの御出迎え
レオナ様じゃなくて本当に良かったです。
もしレオナ様だったら、フョードルはこんな軽いテンションで喋ってられないでしょうし…。
このまま迎え撃つことになったので、ラージュ突入戦の時同様、船体のバリアフィールドに気を付けながら戦います。
…大丈夫、ラージュ突入時に一度バリアフィールド消滅時の台詞見たから、もうわざと消滅させたりしません。

かつてエンデ君との会話で"古い"人間だと言っていたのは、この事だったんですね。
世界を終わらせる事が、子供達への愛やら贈り物になる理由…ジョシュアは教えてくれないみたいです。
「では戦いに先んじて、一つ問う。生まれ来る事の幸せとは?
ディザスティア・ジョシュア
戦闘開始と同時にエピソードタイトル表示…何ですか、この神演出は

「強いな…。セラフィックブルー…。流石は救世の天使だ…
まぁ、実はセラフィックブルー(=ヴェーネ)が強いんじゃなくて、ドリスのフレアイグニッションとミネルヴァのクィーンズジャッジメントが強いだけなんですけどね。ヴェーネは万年ベンチウォーマーですし…。
ケイン…レオナ…。済まない…。後は…頼んだぞ…」
本当に多くを語らず家族の楯となって消えてしまいました…アイシャの事件が無ければ、家族想いの良い父親だったんでしょうね
…勝っても悲しいです、私はレオナ様が大好きなのでジョシュアも当然好きなんですよ。
フョードルとハイディはコンビとして好きで、ジョシュアとレオナ様は夫婦として好きなんですよ…だから本当にこの展開は辛いです。出来る事ならジョシュアを救ってあげたかったです…。

生まれ来る事の、幸せ…?
知らないわよ、そんなもの。

何故ジョシュアがこんな救世の道具に倒されなければならないのでしょうか、物凄く不満です。
アイシャの空に着くと、黒衣の二人組が待っていました。
星の代弁者による解説
自分が星の慟哭起こしたくせに、他人事みたいに言ってくれるベネディクタさんって何なんですかね?
私の心は完全にレオナ様側に行っちゃってるので、ヴェーネ達側のちょっとした発言にイラッとします。
「このアイシャの空は、言わば生命を守護する鉄壁に開いた"穴"。今この時、この星に於いて最も脆弱な箇所
彼らはこの領域に於いてその力を行使する事で、直接的に星の生命の殺傷を試みています。私とベネディクタの力も殆ど失われました。星が衰弱している何よりの証拠です。最早頼れるのは、セラフィックブルーである貴女達だけ」
「死を目前にしたこの星の、貴女達は最後の希望
相対するは、星を殺し、総てを無に帰さんとするクルスクの者達。最後のガイアキャンサー"アイシャ"との融合さえも果たした実行者…。未曾有の脅威と災厄。新たなるディザスティアです
元はと言えば、お前らがセラパーソンを大量生産するだけしといてディスピスの問題を解決しなかったのが悪いんじゃないんですか。クルスク一家が全部悪いみたいに言ってますけど、アイシャの事件が無ければ絶対こんな事にはならなかったと思いますよ。
悪気が無いだけに、ある意味ガイアキャンサーよりもタチ悪いですよね。
「彼らを倒した時、遂にガイアリバースへの扉が開かれるわ」
「この最後の戦いに際して、"なけなし"ではありますが星の代弁者からの加護を授けましょう
蒼天弓ブルーブレイカー…星の代弁者よりセラフィックブルーに与えられる、至高にして最強の弓矢。
蒼天衣セイクリッドブルー…星の代弁者よりセラフィックブルーに与えられる、至高にして最強のローブフレーム。
万年ベンチウォーマーなヴェーネの装備なんか正直要らn(ry
ついでに、ミネルヴァが固有アビリティ『フェイタルガーディアン』を習得しました。
「最早何を懇願するまでもありません。唯一つの切なる願いを除いては
この世界を救ってください。生命の営みを諦めないでください。
黒く忌まわしき、全ての鎖を打ち砕き…。その翼を、有らん限りの力で広げて…。

「ええ…。必ず…。必ず…この手で…
救いたくないです、諦めたいです。レオナ様を殺すくらいなら星を殺したいです。

アイシャの空をしばらく進むと、丘の上に居るオーウェンとジェラールの会話に
「あの部屋は息が詰まりますね」と、ジェラール。
オーウェンはジークベルトの部屋にあった『クナース・ワース』という小説が気になるようです。

主人公は妻殺しの濡れ衣を着せられて、片田舎の刑務所に投獄される。
だが不屈の下、27年の月日を経て脱獄を果たし、自由に成ると共に所内の不正も序に暴くという話。
…刑務所生活の中で、一人の男が登場する。
その男は所内の図書館司書をやっていたが、長い刑期を終えて釈放される。所謂、自由の身。
さて、彼はその後如何したと思う?

「如何したって…。普通に生活したんじゃないんですか?
「彼は出所に際して、薄暗いアパートの一室を斡旋された。そして出所から暫くの後、其処で驚くべき"もの"が見付かった
クナース・ワースの話
「……!長い刑期の果てに掴んだ自由なのに、自殺だなんて…
「収容病だとか釈放病だとか言われてるみたいだがな。自由というのは必ずしも人を生かすものではないのだよ
彼もその一人だ。彼は自由に依って殺された。自由の被害者だ。
「…ジェラールよ。此処の景色は美しいか?青空は?其処に白き翼の天使が舞うなどと、本気で思っているのか?
「え…?」
「今はまだ、塀の中。ならば塀の外には、何が見えるのだろうな
因みに主人公は、自由を手にして人並みに生きて行った。それは救い<ハッピーエンド>。
「まさか…」
「今更、私達に出来る事など無い。だが敢えて、一つ挙げるのならば。"I hope."そう在る事を願おう

アイシャの空を更に進むと、像が設置されている場所に着きました。
像を調べると、何やら謎のメッセージが
謎のメッセージ
更に先に進むとまた像があるので調べると、また謎のメッセージ…の後に、ゲームオーバー画面
謎のメッセージその2強制ゲームオーバー…?
えっ、この像調べちゃダメなんですか?でも行き止まりですし、他に進めそうな場所無いですよ?
…そこで先ほどの謎のメッセージを思い出します。
つまりアレですよ…レオナ様達が言ってた『終わりを見据えよ』じゃなくて、『終わりを否定せよ』って事ですよ
終わりを見据えたら本当にゲームオーバーですが、終わりを否定したら先に進めるって事ですよ。
終焉を打ち消す者
終わりを否定すると、こんなメッセージが表示されて先に進めるようになります。

更に進むと、今度は謎の緑色の球体が設置された場所に着きました。
緑色の球体の謎
…一つだけ半分になってますね。
我らはその名を空に刻む
謎解きが完了すると、こうなります。

あの遠き空の下に生まれた者達<こどもたち>よ
汝は其処で何を得た?

我らは罪人 眠りを侵した不遜の絆
故にこの空にて贈ろう
それは永遠の愛と贈り物
来るが良い天使達よ
現世の檻を愛して止めぬ
愚かしくも哀れな者
真なる絶望と救済を知るが良い


…というメッセージが表示され、先に進む事が出来るようになりました。

この先にはレオナ様が居るに違いないと思いつつ、今回はここまで。
次回はレオナ様との戦い…の予定ですが、本当に倒さなきゃダメですか…?

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★Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 72

オーグの中庭に戻ったヴェーネ。
降り止まない雨は無い。そしてその後には、抜ける様な青空が待っている…」それは、かつてユアンが言っていた言葉。
「レイクは死に場所を見付けた。己の総てに悔いを残さず、死んで逝った。そう、それも雨が止んだという事。レイク、シリア、ユアン。その親子に降り続けた雨の、終焉。其処に抜ける様な青空が在った事を、良く覚えている」
でも…それら美しい時間は、もう終わってしまった。
青空は今、アイシャの空…。世界の終末を告げる闇に呑み込まれつつある。
そう…。たとえ雨が止もうとも、青空は無い。在るのは、絶望と終末だけ。
詰まる所、雨が止んでも全ては無駄
こんな時、今までならば、ヴェーネがそっと隣に立っていたのに…。この声を聞いて呉れる人が、少なくとも一人、此処に居たのに…。所詮…私は…」
「おネエちゃん」…ドリスが、後ろから声をかけてきました。
おネエちゃんのコトが、なんだか気になって…。おネエちゃん…とてもかなしそう…。泣きそうなカオ…」ドリスこそ本物の天使だと思います。
「バカね。私が泣く訳無いでしょう?私は、大丈夫
「ほんとに?」
「本当よ。さあ、ミーティングまでもう少し時間が在るわ。ヤンシーと話でもして来れば?
「でも…」
「さあ、早く」
「うん…」
そう…。所詮…私は独り。独りで生まれ、独りで生きて、独りで死ぬ。
…ドリスが心配してくれたのを強制的に追い払った上で、その一言なんですか?
「ユアン…。悪いけれど、私に青空は必要無いわ。この戦いの果てに青空が在るか否か。そんなの知った事じゃない
只、勝利に終われば…。それだけで結果としては充分…。
私は、青空なんて信じない。

個人的に、ヴェーネに対する好感度が下がりまくるイベントでした。

一方、オーウェン達は引き続きジークベルトの日記について調べていました
化け物みたいなプロテクトが掛かっていて、全然解除が進まないそうです。
パスワードには入力回数に制限が付いているそうで、3回間違えるとデータが自動的に消去されるのだとか。
ヒントは『娘は悪い親友を得たようだ。』"親友"の名前が答え、という事なのでしょうか?
…とにかく、既に2回失敗してラストチャンスまで追い詰められている状態だそうで、ミネルヴァを通してヴェーネに"親友"について聞くことにしました。

オーウェン達の依頼を受けて、ミネルヴァはヴェーネに尋ねました
「出来る事ならば貴女抜きで、真実に辿り着こうとしたけれど…こんな大事な事を黙っていたなんて、怒るわよね…?
しかし、元々徹底黙秘のスタンスを取っていたヴェーネは気が引ける思いもあったそうです。
…エル。知りたいんでしょう?その悪い親友の名前を。彼女はエルと言うのよ
「エルって…。"L"の事?
「そうじゃないわ。アルファベットの"R"。"Refuse"とかの頭文字」
「それだと"アール"に…」
「其処がジークベルトの趣味なのよ。何処かの地方言語では、"R"を単一で読む際に"エル"と発音するの。彼はその言語を非常に気に入っていて、私にもその嗜好が伝播したみたい」
だからエルなんて名前を付けてしまった。
「付けて…しまった…?若しかして…。貴女が付けた名前なの…?
そうよ。私が彼女にその名を与えた」
…しかし、ヴェーネはエルが何者なのかということについては語るつもりがないようです。飽くまで、パスワードを教えるだけ。
結局、お前は私の純然たる影なのか…。其処に僅かでも光条の在る限り、お前は離れずに、足元より私を嘲う…」
私を追い、私と向き合い続ける、カウンターパートの定義
「遂に…私を超えて行こうと言うのね…
そして私が望む、真なる答えに向かって…。この私を、抜け殻にして…。

オーウェン達は早速パスワードを入れようとしていました。
しかし、エンジニアはとても複雑そうに沈黙しています。
その気持ちは分かる。さんざ探し回ったパスワードが、まさか"R"の一文字だけだったなどと…」
…結局、責任重大なのでオーウェンが入力することになりました。
パスワードを受理しました。ファイルをオープンします』
"我が愛娘の記録"。
量がかなり多いので、全部プリントアウトして全員で分担して全記録を一字一句チェックすることになりました。

語らないという強い意志
どんなに大変でも、ヴェーネは自分から語るつもりは皆無のようです。
しかし…ミネルヴァ達がヴェーネを信じ、エルに関する何物も問い詰めず、エルへの対応を一任してくれたということで、ヴェーネは一つだけ約束してくれるそうです。
「約束するわ。必ず、使命は果たすから
どんな事が在っても、その先に何が待っていても。
青空など無くとも。絶望しか残らぬとしても。
たとえこの私が、どんな結末を迎えるとしても。
だって、そうでしょう?
そうしなければ、私は只の塵なのだから。

…ミネルヴァには、ヴェーネの翼は霞んで見えるそうです。
使命に忠実ではあるけれど、本当に貴女は救世の天使なの?
星の代弁者ならぬプレイヤーの代弁者ですね、ミネルヴァさん。

最後の戦いを前に、決意表明程度の会議が行われました
最後の戦いを前に…
珍しくフョードルが参加してますよ…!
ヴェーネは飾られた写真のほうを向き、レイク、ユアン、シリア達に誓います。
必ずケイン達を倒して、世界を救うと。
…フョードルは何も喋りませんでしたが、一体何を思っていたんでしょうね。倒さなければならないと分かっていても、凄く複雑な気分だったでしょうね。ハイディが黒幕だと確定して以来、イベントでは一度も喋ってないので彼の本心が全く分かりません。でも、きっとハイディの事を嫌いにはなってないと思うのです…。

会議が終わって早速アイシャの空へ向かいたいところですが、今回はここまで。
次回はジョシュアとの戦いとクナース・ワースのお話、かも…。

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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 71

とりあえず一度オーグに戻ったヴェーネ達。
そこでフリッツから「最後の戦いを前にもう一度会いたいから、今夜"反乱の終着点"に来て欲しいという連絡があったという話を聞き、ヴェーネは一人でそこに向かいました。

二人で一緒に企てた、たった一度の小さな反乱から10年経ったそうです。
ヴェーネの情操教育プログラムの為、共に過ごした一年が終わりに差し掛かった、或る日の事。
ずっと施設の中で暮らすヴェーネを見て、このままじゃいけないと思ったフリッツはヴェーネの手を取って施設を抜け出し、この場所まで来たそうです。
君を外に連れ出せば救われる気が…
反乱を始めようとした時、怖れたヴェーネは踏み止まったそうです。
そんなヴェーネに対し、フリッツは「此処に居たいの?それとも外に出たいの?」と聞き…ヴェーネはこの場所に、自分の意志でやって来たそうです。
フリッツが扉を開けて、ヴェーネが自ら望んで。
…しかし、反乱は二人ともジークベルト達に捕まったことにより、直ぐに終わりました
ジークベルトは怒り狂ってフリッツを殴り続けました。周りの大人達も冷たい眼でフリッツを睨み、誰も止めようとしませんでした。
そして、ヴェーネは割って入りました。ジークベルトが勢い余ってヴェーネの頬を叩くと、顔色を変えて身を引いたそうです。ヴェーネに退けと言いましたが、ヴェーネは退こうとしませんでした。
傍目に、それはとても勇敢だったことでしょう。けれど、ヴェーネは絶えず震えて崩れ落ちそうだった…フリッツにはそれが分かっていました。
結局ジークベルトはそのまま引き上げ、崩れ落ちたのはフリッツでした。それを心配するヴェーネから、初めて本当の温もりを感じたのだそうです。
…今思えば青臭い、意味の無い事。
けれど全てはヴェーネが誰からも強制されず、自ら望んだ行為でした。
ヴェーネがヴェーネ自身の道を刻んだ瞬間。

でも、それが最初で最後でした。
ヴェーネは、今はもう、そんな無駄な事で熱くなったりなんかしない…諦めて運命に屈するべきなのだと言います。
一の成功譚の下に沈む、千や万の負け組。成功出来るのは、ほんの一握りの人間だけ…だから、そんな理想を押し付けないで。迷惑なのよ。…現実的な、ヴェーネの言い分。
…ただ、そうやって希望的観測が出来るフリッツの事を羨ましくは思っているそうです。でも…求めても何も掴めないから、諦めることで救われる。
フリッツは話題を変えました。遂に最後の戦いが迫っている、でも何故君は戦いの場に赴くのか…と。
「"彼ら"を倒して世界を救う。セラフィックブルー…"救世の道具"として世界を救う為に、今まで生きて来た
とても悲しい答えではありましたが、フリッツは「頑張って」と言う事しか出来ませんでした。
ヴェーネが立ち去ろうとした時、フリッツは「如何しても…伝えておきたい事が」と言って、呼び止めました。
「この戦いが終わったら、僕と一緒に生活して行かないか?」
どう見ても典型的な死亡フラグ台詞ありがとうございます。
クローニングの時、周りはセラフィックブルーの保全しか考えていなかったけれど、僕は君を失いたくなかった。君の生命を繋ぎたかった。それだけなんだ。
「勝手な人ね」
「分かってる…。君の生きる意志も考えないで、僕の希望だけを押し付けたのだから。余計な…御節介だったかな…?
その言葉で、貴方は何を期待しているの?"そんな事無い、嬉しかったわ。"まさかそんな言葉を夢見てないわよね?良いわ。私の返事を正直に
貴方は本当に余計な事をして呉れた。
私は生きたいなんて一言も言ってない。
生を望まぬ者の生命を繋いで、自分一人だけ悦に入って。
まるで暴力の範疇ね。何様の心算?
「済まなかったと思ってる。君は紛れも無い、僕の咎の十字架だ
「それじゃあ何?一緒に暮らすというのは罪滅ぼし?
全部が全部じゃないけれど、そういう意味合いも含んでいる。君の生命を勝手に繋いだ以上、僕は君の生命に咎と責任を負っているから。まして君がその生命に良い感情を抱いていないのなら、尚更」
だから僕は君の帰る場所に成り、君と共に生きて行きたい。
それが僕の真心。そして…君への罪滅ぼし。
御断りするわ。咎を償う者と償われる者。そんな関係で長持ちする訳が無い」
背負う貴方は重苦しい。背負われる私は鬱陶しい。
互いが不幸に成る選択よ。馬鹿じゃないの?
「そうだな…。僕は…馬鹿だ…。僕と君は、永遠に同じフィールドには立てないのかも知れない
僕は咎人。君は十字架。
背負う事は在っても、抱き締め合う事は在り得ない。

見詰める事も、歓ぶ事も。
固く冷たい身体が、まるで石の様に只重く、圧し掛かるだけ。
「何故そうも思うの?これだけは言っておくけれど、私は貴方に贖罪を求めてはいないわ。だから、そんなに構わなくて良いわよ」
私は私で適当に遣って行くから。貴方も貴方で自由に遣れば良い。
「御互い、良い知人でいましょう」
「そうだね…」
「それじゃあ…。また何時か、会いましょう」
「ああ…。また何時か…」
「…一つだけ。強要する訳ではないけれど、一応私から提案<アドバイス>を
青空なんか見上げても、何も無いわよ。

一緒には、生きられない運命なのか。
ならばいっそ、君となんか出会わなければ良かった。
そうすれば、この気持ちに身を蝕まれる事も無かっただろうに。
そう、始まりさえしなければ、その不毛な気持ちに蝕まれる事も無かった。
そう、その想いこそが真実。呪わしく、忌まわしく、憎いもの。


始まらなければ良かったのよ。
貴方との日々、散り逝く記憶、この生命。
私の総て。世界の総て。
生まれて来ない事。それが一番の幸せなのかもしれない。


フリッツが盛大に振られたところで、今回はここまで。
次回はエルの名前に関するお話、かも…?

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☆Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 70

ヴェーネの"悪い親友"を召喚するために、レオナ様が叫びます。
聞け!リフューズ!招かれざる運命のアイロニー!」
「まさか…此処に…!?
エルとの対面の準備
ジョシュアはヴェーネ以外の仲間達を転移させ、ヴェーネのプライバシーを守ってくれました。良い人ですね。
「そんな問題じゃないわ!今直ぐ止めるのよッ!やめてーーーェェェッ!!
馬鹿ですねぇ…"救世の天使"なんて世界の滅亡に向けて一番邪魔な存在の願いなんか、娘の為に頑張るレオナ様が聞くわけないじゃないですか。
我ら、此処に汝が黒き天翼を欲す!さればいざ眠りより醒め、此方ディザスティアの力に応じよ!永劫の黒にて深遠を舞う死天使!リフューズ・セラフィックブルー!
…そんなわけで、レオナ様はエルの召喚を完了させました。
そして、召喚されたエルはヴェーネにこれまでの事について話します
エルの話によると、ジークベルトを殺したのはオーファではなくエルなのだそうです。オーファは殺そうとしたものの、結局殺せなかった…だから私が代わりに殺したのだ、と。
エルが生きていた理由は、エンデ君がヴィルヘルミーネをオーファの肉体に召喚して干渉したから…それにより、オーファという檻の堅牢さに亀裂が入り、辛くも消滅を免れたのだそうです。
しかし、相当に体力を消耗してしまったため、まだ万全な状態ではないのだとか…それでもケイン達のために"一仕事"、御手伝いをするのだそうです。
「フフッ…。空を、壊すのよ

「祝祭は今、最後の催事を迎える」
「真にして大いなる愛を、今こそ空の向こうに」
「アイシャと共に、その道を切り拓こう」
「知るが良い、衝壊せし空の下にて。そして嘆くが良い、其処に眠る"総て"の意義に…!

アイシャの空の出現
「空が…壊れた…!?」
「流石に疲れるわね、このテの事は。また休ませて貰うわよ」と言って、エルは姿を消しました。
あれこそ、この星の終末の場所。アイシャの空だ」
星の死滅の前駆症状。視認可能なソウルホームへの侵食。何時ぞやの星の慟哭が在ったからこそ可能とされた業」
じゃあベネディクタの精神が脆くなければ、こんな事にはならなかったんですね。
「俺達はあそこに行き、この手で世界の全てを握り潰す」
「この世界の存亡を賭けて、其処で最後の決着を付けようではないか」
「尤も、其処に於いて貴女に戦う意志が有ればの話だけれど
私個人としては、レオナ様と戦うのは嫌ですよ…。
世迷言を。私はセラフィックブルーよ。貴女達を始末して世界を救う以外、何をすると言うの」
「エルが解き放たれた今だというのに。何をそんな"社交辞令"を
以前ヴェーネが言っていたように、エルこそが本当のヴェーネなら…確かに、社交辞令ですね。
「それじゃあ、待ってるぜ。救世の天使様」
そう言い残して、ケイン達はアイシャの空へと向かいました。

分かってるわよ。貴方達なんかに言われなくても。
モーガン。ゲオルク。そして彼らを手駒とするエンデ。
私達が立ち向かって来た、長い戦い。
しかしそれらの全てはケイン達に依って描かれた絵図でしかなかった。
この世界の総てが、ケイン達の掌の上に在ったのだ。
最後のガイアキャンサー"アイシャ"と融合し、脅威の破壊者<ディザスティア>と成った彼ら。
そして星の慟哭の結果としての、星の死滅の前駆症状。
衝壊せし空の巨大な暗黒。蝕まれたソウルホームたるアイシャの空。
この終末に最も近しい場所にて、彼らはこの星を殺し、世界を終わらせる。
それは病魔が生命を蝕むなどと漫然且つ自然的な物でない、明確な意志を伴った行為。
全てを終わらせようと殺意を抱き、そして殺すべくして、この世界を殺す。
ならば、私は行かねばならない。遂に姿を捉えた、あの最後の舞台<そら>。
レイクとユアン…。シリアとヴェーネ…。
ベネディクタとキャサリン。そしてドナルド達…。
生まれ馳せられては消えて逝った数多の想いが、この双肩、この双翼に圧し掛かる。
私はこれらを放棄する事を許されない。これらを背負って戦わねばならない。
そう…。進む道は、唯一つだけ…。
立ち塞がる者。込められた信念。最果てにて迎えるであろう結果。
そんな事は、如何でも良い。


行こう、あの空へ。
そして、全てを終わりにしよう。
そう、何もかも、すべてを…。
あの空の、遠い彼方へ…。


ようやくディザスティアの丘での会話が終了したところで、今回はここまで。
次回はヴェーネとフリッツの過去とこれから、かも…?

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☆Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 69

とりあえず、ヴェーネ達はケイン達の主張を理解しました。
しかし、グラウンドは焼き払ったのに一連の元凶であるフェジテ政府側に対してはDLG法関係者十数人を殺しただけ…この差は何なのでしょうか?
「無論、その過程…。ディスピス患者の非情な扱い…。DLG法と、それを施行した政府は、充分に恨むに値するものだ
しかしアイシャがグラウンドにて半年に渡る嬲り殺しに遭ったという事実…。燃え上がる憎悪の炎は、他の全てを霞ませる」
まぁ、実際にアイシャを傷付けて殺したのはグラウンドの人々ですからね…そんな光景を見せられたら、パーソンに対する憎しみのほうが上になっても仕方ないと思います。
それにグラウンドに火を放てたのは、奴らが解放戦争の敗者の側だったから。逆に勝者の側、フェジテ政府に火を放つ事は容易ではない。そんな望みの薄い御苦労をしてる程、私達は暇ではないのよ」
だから"殺し"に切り替えた。六年の祝祭者として、DLG法に深く関わった連中を"粛清"して回ってな。尤もダルムシュタットの一件に限っては、フェジテも相当な打撃を喰ったみたいだが
フェジテ側にも被害が出れば、それはそれで好都合…というわけですね。
ハイディがラージュの鉄槌に『ささやかな冷や水』程度の仕掛けしかしなかったのも、もし本当にフェジテが消えたとしても困らないからだったんですね。
ケイン達は、世界の滅亡に向けて忙しかったのです…即ち、"祝祭"の締め括りに
「次にて最後。祝祭は大成せん。汝須らくこの六年、その時の意味を知れ
「時の意味…。アイシャが"存命した"6年の月日…
「最初の犯行に幕を開け、今に至るまでのDLG法関係者の殺害。更にはゲオルクを中心とした解放戦争の動乱。それら六年の祝祭が、今終わろうとしている…。世界の滅亡という、好ましからざるグランドフィナーレ…!
"六年の祝祭者"とは、そういう意味だったんですね。
「しかし今更に気付いた所で、全ては動き出し、何者も止める事は出来ない
「総てを排除して、俺達が成し遂げる。そう…。この胸にアイシャを宿してな
ケイン達は既に、ディザスティアの核と融合してしまった後でした…今の彼らは、第14ガイアキャンサー"アイシャ"
これでアイシャは永遠に私達と共に在る。そして共に祝祭の幕を引き、共にカオスの彼方に還る…」
そんな形でしか家族四人が一緒に居られないなんて、余りにも悲し過ぎます…星の代弁者はランゲルを元に戻したような感じで、レオナ様達も元に戻してあげるべきだと思います。そもそもお前らがセラパーソンを大量生産するだけしてディスピス放置した所為でこんな事になったんだからな、責任取れよ。
「何て事を…。しかし、能くそんな芸当が出来たものね。エンデとて黙っていなかった筈なのに」
しかし、融合させたのは他でもないエンデ君だったそうです。エンデ君にはケイン達を返り討ちにする自信があったから…しかし、実際は負けてしまいました。
奴は見当違いを起こしていたのよ。奴には"感情"は有っても"心"が無い。其処彼処抜け落ちた、不完全の喜怒哀楽。それ故に、"心が引き出す力"というものを、奴は計算に入れる事が出来なかった。そう、私達の信念の力。エンデにとってまるで理解出来ない力」
レオナ様達の家族愛の力は、星の癌代表をも超えたわけですね…こんなに強い絆で結ばれた家族が幸せになれない世界なんて、そんなの絶対おかしいよ。
奴の焦り様は傑作だったぜ。自分の脳内に無い未知の現象を前に、エンデの野郎はオロオロしてやがった。こんな馬鹿な。在り得ない。月並みな台詞を吐きながら。実行者の威厳なんざまるで無し。半ベソで怯える、只のクソガキさ。あんたにも見せて遣りたかったよ」
それは確かに見てみたい光景ですね、直接対決の時以外はずっと余裕の態度取り続けてたような子ですもの。
かくしてエンデは、私達の裏切りの前に敗北を喫した。そして彼は第13ガイアキャンサーに降格、私達が新たな実行者と成った。此処で一つ、良い事を教えてあげるわ。今の私達の、その強大さを
そして、レオナ様がガイアキャンサーについて改めて解説してくれました。
ガイアキャンサーは個体数が減れば減るほど、力が一極集中する存在なのだそうです。だから、ヴェーネ達を利用してガイアキャンサーの個体数を削らせたのだとか。
第14ガイアキャンサー"アイシャ"が、全てのエネルギーを独占するために。
そして…ガイアキャンサーは個として成長する事は無い存在ですが、ディザスティアの場合は病理で蝕むのではなく物理的な破壊で壊滅させるだけの力を持っていました。
これはルシファーという成長可能な肉体を得た事に起因する、突然変異だと考えられます…つまり、ガイアキャンサーを超越して自らに依って成長を遂げ、膨大なエネルギーを生産する事の出来る脅威の破壊者<ディザスティア>に成っていたのです。
「そしてアイシャは10年前に殺された。しかしディザスティアの核、もといディザスティアの本体は死んでいなかった。その恐るべき破壊の衝動を抱えたまま、今に至るまでの永い眠りに就いていた。しかし、その眠りは醒めた。アイシャは此処に居る。私達と共に在る。そしてあの頃の忌まわしき破壊の衝動も、今は私達の胸に脈動している
娘と共に在り、娘の望みを叶える母親…と考えれば、こんなに良い母親は他に居ないと思うのですが、望みの内容が内容だから困っちゃいますね。
「俺達はもう、実行者なんて生温い存在じゃない。病魔として星を侵すなんて、そんな手緩い事なんかしない。俺達はディザスティア。この世界を握り潰す者だ
力だけでなく、考え方までガイアキャンサーを超越しちゃってますね…。
何故だ?それがアイシャを失った悲しみなのか?グラウンドの蹂躙でも尚飽き足らず、この世界を滅する権利を持つ程に…。その悲しみは重く深いと言うのか?」と、ランサード。
「いいや。アイシャの復讐は既に終わった
世界の滅亡は、アイシャを失った腹癒せでは無いそうです。遺族会や救世会のような厭世感でも無いのだとか。ならば一体、何なのでしょうか?
「愛よ。そう…。子供達への愛と贈り物
ハイディだった頃も謎発言が多かったレオナ様ですが、レオナ様になっても謎発言をするのでした。
「まるで意味が分からないわ。世界の破滅が如何したらそんなものに…!
いずれ分かる事よ。特にヴェーネ。貴女にはそれらを理解する素質が…。否、素質どころか、既にその半分以上を心に刻んでいるかも…。忌まわしいかしら?
「当然よ。私はセラフィックブルー。貴方達と同調する事など…!
「成る程…。禁じられた果実は手に取れぬという訳か…
「でも、だからと言って諦める事は無いわ」
「要はあんたの代わりに取って呉れる奴が居れば良いんだからさ。まあ、"悪い親友"だよな
「……!!生きていたのね…!
運命の逆説…。憑代の姫君…。そう、"彼女"は生きていたのです

盛り上がってきたところですが、今回はここまで。
次回はケイン達と"悪い親友"の共同作業、かも…?

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☆Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 68

ケインは、自分達が黒幕となった経緯を語りました。
アイシャを失って絶望したケイン達はDLG法遺族会に入りましたが、ジョシュアとレオナは誰の声も届かない程、限界に達していました
カオス救世会に入り、心を放棄してしまうか
決然として心を抱き続け、マリバンドホープに身を投げるか

…どちらも各々の意味での"終末"であり、ケイン達はその二択で悩み続けました。
そんな或る日、エンデが現れたのです
エンデは一般人をゴミ扱いしていましたが、ケイン達は"ディザスティアの家族"として末端ながら星の運命に組み込まれていたそうです…そして、当時のケイン達の負の感情はエンデ曰く超一級品だったそうです。
第三の
「一緒に世界を終わりにしよう」
「それが7年前の出来事。そして私達はマリバンドホープでの偽装投身自殺を発案。エンデは準備金だと言って、マルゴに渡す為の金を気前良く積んで行った」
エンデが用意した金には、血痕が付いていたそうです…どうやってその金を入手したのかは想像に難くありません。
「かくして私達の計画は動き出した。しかしケインにまで別人の生活を強いるのは幾ら何でもと思ったし…。もとより子供にそれ程の芸当が出来るとは到底思えない。もう一つ付け加えれば、クルスクの名を完全に消してしまうのも気が引けた。たかが名前と言えど、それはアイシャとの"繋がり"の一つ。だから敢えてケインは何も変えず、ケイン・クルスクのままで…」
細かいところで子供想いなレオナさん…幸せだった頃は、本当に良い母親だったんでしょうね…。
私とジョシュアの二人を社会的に抹消し、ハイディとカーチスという別人に成った。私はハイディとしてゲオルクの下へ。ジョシュアはカーチスとしてフェジテ政府に。そしてケインはオーグに入り、セラフィックブルーの傍へ。星の命運を左右し得る3つの勢力に分かれ、その動向を探り、監視を行った。まあ一番の意味は、三人寄り集まっているとその分感付かれるリスクが高いという事だけれど」
こんな凄い事を思い付くような人達の子供をディスピスにしてディザスティアにしちゃったガイアは、殺されても仕方ないと思います。レオナさんは悪くないです。
「実際エンデは私達に対して、共に表舞台には立たずに暗躍する事を期待していたわ。所謂、隠し玉ね。エンデが単独で行動するというセオリーを持っている貴女達に対する知謀
意外ね。奴もそれなりに敗北を恐れていたの」と、ヴェーネ。
「それは違うわ。この知謀は戦略ではなく寧ろ遊び心。よく言わないかしら?悪戯な親愛の情を込めて。君の驚く顔が見たかった。そんなにも愛される、貴女は幸せ者」
「ふん。癌に愛されるなんてクソ食らえね。でも、その点は確かにして遣られたわ。エンデに人間の同胞が居たと知って面食らった事は否定しない。ロビン、フェジテ、私達<オーグ>。"隠し場所"のチョイスも見事なもの
「それはそれは、御褒めの言葉痛み入るわ。白き翼の天使様
どう見てもただの厭味です、本当にありがとうございました。
…まぁ仕方ないですよね、終末を目指すレオナ様にとってはヴェーネなんて邪魔者でしかないんですもの。
「そして時は流れ、全ての時共は順調に運び、ダルムシュタットの武力衝突は起きる。これに依って星の慟哭という、"一つの"目的が果たされたわ」
「"一つの"目的…?」
解放戦争。それは星の慟哭への布石と起爆剤。しかしそれ以外の意味も存在する」
即ち、アイシャの復讐
アイシャがパーソンに半年掛かりで嬲り殺しにされた事を、パーソンに復讐したのです。
ゲオルクとモーガンに力を与え、武力衝突を起こす事で…間接的に、一切手を汚さずに、パーソンの大量虐殺をしてみせたのです。
ダルムシュタットで市民救助を行っていた時、ケインは現場の惨状を見て最高の時間だと思っていたそうです。
「世の中には色んな祭りが在るからなー。差し詰めコイツはグラウンド大破壊フェスティバルってか?アイシャを嬲り殺しにしたパーソンを、グラウンド諸共ブッ殺す
そんなの筋違いよ!パーソンは生き残る為、正当防衛の下にディザスティアを倒した!ディザスティアがグラウンドを蹂躙した事実を差し置いて、何を勝手な!と、ミネルヴァ。
黙れッ!人間てのは、結局そういう生きモンだろ?生命の価値は平等じゃない。近しい人間の生命は何物にも代え難く、見知らぬ他人の生命はクズ同然。そうやってテメーの主観で生命の価値にランク付けしてる。違うか?」
その通りです。だから大切な娘を殺されたレオナさんが狂ってしまうのは仕方がないのです…。
そんなの間違ってるッ!人の生命に優劣を付けるなんて!」
「"カルネアデスの板"だよ」
ジョシュアはメンバーに一人ずつ、それぞれの大切な人と別の誰かの二人のうち、どちらか一人しか助けられない場合にどちらを助けるかを尋ねました。
ニクソンは、二人の子供を例として聞かれて二人を助けて私が死にます。それが大人の義務でしょう?」と答えました。
ドリスは、二人の女性を例として聞かれてママをコロす。ずっとマエにママだったヒト。イマはもうママじゃないヒト」と答えました。大変良く出来ました。
「では天使様にも伺おう。レイクがこの場に居たならば、彼は何と答えただろうか
「迷わず他の女を殺して、シリアを助けたでしょうね。でもそれは、以前のレイク。今のレイクならば、きっとユアンと同じ答えを出す。自らの生命を犠牲にして、二人を助ける選択をする
…その答え、私は正しいとは思いません。残されたシリアの気持ちはどうなるんですか、自己犠牲はそんなに美しいですか?シリアだって、レイクを失えばレオナ様のようになってしまうかも知れないんですよ。
「ほう…。ならばヴェーネ。お前は如何する?
「私?そんなの決まってるわ。他人に死んで貰う。或いは死んで貰うより他に無い。世界で最も尊い、一人の天使を守る為にね
流石は救世の天使様、素晴らしい回答ですね。
ちなみに私はレオナ様とヴェーネのどちらか一人しか助けられないなら、迷わずレオナ様を助けたいと思います。当然ですね。私にとってレオナ様の生命は、星の生命よりも尊いのですから。
…今のうちに言っておきますが、レオナ様よりヴェーネのほうが好きな方はお帰りください。今後も私の感想で不愉快になってしまう恐れがあります。

「そうか…。まあ中々に個性的な答えが目立ったが、これで分かったろう?結局の所、人は主観に依って生命の価値をランク付けしているのだよ
「そうさ。俺達は正しい。アイシャの生命に比べれば、グラウンドの連中の生命なんぞ…。幾千万と集まった所で、大量発生したゴキブリと同じだ。まとめて焼き払って何が悪い?
ケイン…気持ちは良く分かりますが、もう少し柔らかい表現でお願いします。
「能くも其処まで…!神にでも成った心算…!
いいや人間だとも。これは極自然な人間の行いなのだよ」
「私達は私達の感情に従い、パーソンに対して私刑<リンチ>を施した。それは生命の価値観の下に於いて、自然且つ、揺ぎ無い正当性を持っている。寧ろ悪いのは、その蹂躙を跳ね返せぬ弱者共<パーソン>なのよ」
「貴様ァ…!」
…ミネルヴァ、気持ちは分からないでもないですが現実ってそういう物ですよ
「よしなミネルヴァ。アイツらの眼を見れば分かる。アレは完全な狂気の眼。イッたままに総てが閉じられた。もう何を言ってもアイツらには届かないと、フォクシー。
娘を失った絶望が大き過ぎたんですよ、狂ってしまっても仕方ないんですよ…。
私も子供達を失った身ではありますがね。そこまでには成れそうにないですよ。人の領分を完全に踏み越えて…。最早神を気取るにも等しい…。否、それどころか神をも屠らんとする…」
神なんて居ないんですよ、居ないからレオナ様はディザスティアになっちゃったんですよ…。

話はまだまだ続きますが、今回はここまで。
次回は"六年の祝祭者"の意味とケイン達がエンデに勝った理由が判明する、かも…。

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☆Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 67

ランサードが空に放り投げたロケットは、本来の持ち主の手に渡りました。
確かに受け取ったぜ。
10年前にロケットを落として行った、ケインの手に…
黒い翼のジョシュア黒い翼のケイン黒い翼のレオナ
肩出し谷間チラ見せとか反則ですレオナ様と呼ばせてください!!
3人とも、黒い翼になってしまっていますね…。
「生きてたのね…」
「やっぱり、あの爆発事故は狂言…。あの時も違和感を感じてたけど…」と、フォクシー。
流石だな。カンが鋭いぜ。実を言うとあんたに見破られるのが一番怖かったんだけどな」と、ケイン。
あの時、爆発の前にジョシュアが現れ、爆弾の拘束を解除して行ったのだそうです…そして、その時レオナもスケジュールを捻じ曲げて来ていたのだとか。
爆死に見せ掛けて表舞台から消えて、ジョシュアと合流…あれは計画されていた事だったんですね。
「それにしても、能くこの答えに辿り着けたわね。それとも、運命が私達と貴方とを引き寄せて離さないとでも言うのかしら。ねえ、ランサード・シャイアン。アイシャの息の根を止めた者よと、レオナ。
娘を愛する母親としては、ランサードが憎くて仕方ないんでしょうね…。
「……。フョードルが鍵に成った」
「フョードルが…?」
ランサードは、フョードルがケインの写真を見て「ハイディの息子に似ている」と言った事がきっかけだと説明しました。
ランサード自身も、本部でケインと初めて会った時から10年前の少年なのではないかと感じていました。
ケインがアイシャの兄だと仮定すると、ハイディがアイシャの母親である事を示す…だから、ランサードはフョードルにアイシャの肖像画を見せたのです。
ハイディの娘は、アイシャという名前だったのか。…そんなフョードルの反応で、ディザスティアの家族が黒幕であると確信したのでした。
「ふふ…。予想外だったわ…。確かに天空境界が消滅した時、私はユヴェスの展望台で物思っていた…。遥かフェジテを眺め、ペンダントにだけ残された幸せの日々を噛み締めて…。あの時ばかりは何故か、フョードルに包み隠す気も起きなかった。でもそれが、まさかこの期に及んで彼の活躍の場を導くとはね…。先見には自信が有ったのだけれど、こればかりは」
ペンダントにだけ残された幸せの日々、と言うのが悲し過ぎます…元々は凄く幸せだったんでしょうね…。
しかし、理由としては不足だ。ディザスティアの家族とは、確かに疑わしい存在ではあるだろう。そう、疑わしいというだけで、それが黒幕である事自体は示していない。まあ、打つ手を欠いて容疑の内に調べを進めたのならば話は別だが…。お前は、揺ぎ無い確信を得たと言った。何故だ?何故私達が終末を目指している事を?
ジョシュアの言う通りです、ランサードの名探偵っぷりは不思議で仕方ありません。
「分かるさ。お前達の足跡を見ればな
「足跡…?」
「もう覚えていないか?確かに残して行ったと思うがな。南紅樹の森。湖面に浮かぶ一軒の屋敷に。六年の祝祭者よ
ヤンシー達がドリスを送り届けるために黒獅子機を奪って、フェジテに不時着した時に立ち寄った屋敷。
そこで働くメイドから、六年の祝祭者と主人の会話で出てきた名前が『アイシャ』であることを聞き出したのです。
「ああ…。あの場所を忘れる事など、在るものか。私が担当し、精々無残に殺して遣ろうと、初めは息巻いていたのだがな。予想を遥かに超えて、彼は"話せる"人物だった。そう…。遺族会に身を寄せていた頃の、周りの連中…。月並、空疎、陳腐極まる励まし。傷の舐め合いごっこをする馬鹿共…。奴らと彼とでは一線を画していた。彼は私の話し相手と成り得た。故に私も、少しばかり喋り過ぎた…
屋敷の主人は殺害予告を政府に伏せていました。主人は自ら死を求めていたそうです…逃れられないからではなく、自らの意志で。
そして、死ぬ前に六年の祝祭者の狂行の理由を聞きたいと言いました。真相そのものではなく、六年の祝祭者から語られる事に意味が在るのだと。
だから、ジョシュアは娘の復讐だと告げました
DLG法はディスピス患者を強制隔離し、親元からすらも引き離す…私の娘は当時5才でその絶望と孤独の境遇に放り込まれたのだ、と。
綺麗なオフィスで考えられた法律。現場の血や涙など無い場所で考えられた法律。
主人は施設を見学した時に、DLG法に関わった事が反吐の出る類のインテリの仕事だと思い知らされたそうです…家に帰った主人は意識が遠退き、気付けばDLG法に関わった事で貰った金で焚き火をしていたのだとか。
そして、他に方法が在ったか否かは問題では無く…ただ、私には背負い切れないと言いました。
子供達の背中に喰い付く黒き翼の重みは、こんなものの比ではないだろう。それなのに、大人の私は此処で折れている。私は、甘んじてこの罪に殉じよう。或いは私自身の逃避と救いであるとも、言えなくもないが…。それで君達が少しでも潤うのならば。それは幸いな事だ。
…ジョシュアは主人の話を聞いて、此処まで話せる人間だとは思っていなかったと驚きました。
だから、主人が死に際の最後の罪の刻印として望んだ事…娘の名前を教えて欲しいという願いを聞き、娘の名前がアイシャである事を告げました
そして感謝の証として、主人を苦しまないように即死させたのです…。互いに、話が出来て本当に良かった…と思いながら。
「だとしても、その館をお前達が訪れるなどとはな。何者も導かず、しかし何者かに導かれ、やがて至るべき真実に至る。言うに言われぬ引力に因りて、散らばった欠片が寄り集い…。運命は収束した
本当に…貴方達が黒幕なのね…。一連の戦いを水面下で操り、その片手間か否か、六年の祝祭者…。そして挙げ句の果てにはエンデを倒し、ディザスティアの核まで…
「そうさ。何もかも総て。俺達の計画通りだったんだよ

ここからケイン達の過去が語られるのですが、今回はここまで。
次回はエンデがケイン達と組んだ理由と生命の優劣のお話、かも…。

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ぷよ魔導のシェゾとウィッチ、東方の水橋パルスィが大好きです。
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