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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 14

シリア・ローズバーグは、ゲオルク・ローズバーグの一人娘
…ということは、レイクはゲオルクの孫ということになります。しかし、ゲオルクは何故孫の命を狙うような真似をするのでしょうか?
それは、ゲオルクにとって忌まわしい過去の産物だからゲオルクが憎んでいるのは、ユアンの血脈

フェジテ内政部には、『地上統治部門』グラウンドの統治と開発を行う部署があります。パーソンを少数特別に選定し、それを媒介して開発を行っていました。
そして32年前のリオ暦28年、テストケースとしてパーソンへの新薬臨床試験が計画され…『トランキルG』を販売することになったのが、トゥルクにあったゲオルクの薬局でした。
テストケースは成功し、ゲオルクはローズバーグ製薬を起業します。これ以降も数回に渡り、ゲオルクの名を借りて新薬臨床実験が行われました
そうするうちに、ゲオルクは富と名声と権力を手に入れ、グラウンド全土への影響力を持つようになり…内政部はゲオルクを地上統治特別拠点パーソンとして正式に認定。工業等の分野に関してもフェジテの技術を卸すようになりました。
それがローズバーググループという、内政部のグラウンド事業所。工業会社ロビンが凄いのも、フェジテの技術を卸してもらっていたからなんですね。
…出生の秘密で重要になってくるのは、ゲオルクがパーソンでありながらフェジテ内政部の要人だということです。

ユアンは任務に忠実な人間でしたが、任務のためなら手段を選ばない節がありました…パーソンの女性に対する笑顔もプレゼントも、打算的なもの。手詰まりだと感じたら切り捨てる。星の生命を救うためには、相手の心を踏み躙ったってお構い無し
ある時、ユアンは気付きました…自分達の行動を客観的に捉え、今までなんと恐ろしいことをやってきていたのか、と。
そして非人道的で馬鹿げた計画の数々を中止するよう、上層部に訴えましたたかが新米エージェントの分際で。当然、上層部は却下。しかも、反逆の嫌疑でユアンの強制帰国を決定しました。
しかし、ユアンは従いませんでした…それどころか、シリアを誘拐したのです。
フェジテの要人ゲオルクの娘シリアを誘拐して人質に取り、何が何でも自分の要求を通そうとしたのです。
元々のゲオルクは、金遣いに問題の多い妻と早々に離婚した後、シリアと二人で薬局を営み、地域ぐるみの豊かな人間関係を持っていました
しかし、フェジテの干渉により、地上に於いては全知全能に近い力に魅入られてしまったのです。シリアに対する独占欲も強くなり、シリアは自分の思い通りに動いて然るべき"モノ"として見るようになりました。
だからこそ、シリアは精神的に不自由な日々を送っていましたユアンに誘拐されたことはシリアにとって、ゲオルクから解放されるという意味を持っていました。
世間知らずの箱入り娘であり、ゲオルクに関する心的外傷を負ったシリアは、ユアンをこの上無く慕った…それはユアンにとって誤算でした
ユアンはそんなシリアの異様な境遇に触れ、シリアを守るべき存在だと確信しました。
一方シリア誘拐事件を受けて、内政部はユアンを第一級反逆者として即時抹殺することを決定ゲオルクも黒死のレオを使い、個人的にシリア奪還とユアン抹殺を画策しました。
二つの追っ手から逃れるための逃避行。二人の手は、何時しか固く結ばれていました。
ラヴェンナ湖でのひととき
逃避行の途中、二人はラヴェンナ湖に立ち寄ります。
シリアは「もし赤ちゃんが出来てたら、名前はどうしよう?」と言いました。それに対してユアンは「女の子なら、このラヴェンナ湖に因んでラヴェンナってのは?」と答えます。男の子の場合は、レイク
良い名前ね、と言うシリア。そして、このままこんな日々を過ごしていけるかしら…と言うシリアに対して、ユアンは湖で誓いました。この日々を守っていく、と。
…そして、シリアはレイクを身篭りました任務を放棄して只管にシリアを思った、その触れ合いによって。
追撃は日に日に厳しいものとなり、ユアンはシリアの安全のために一旦シリアを家に帰すことを決断しました。妊婦であるシリアには、逃避の日々は身体の負担が大き過ぎたのです。
ゲオルクのもとに帰すことも危険ではありましたが、一応シリアの実の父親です。身重の娘を酷く扱うなんてことはしないだろう、との判断でした…ゲオルクだって悪魔ではないのだから、と。
しかし…悪魔の方が、まだ良かった
ゲオルクのもとに帰ったシリアの前で、ゲオルクはユアンを罵倒します…殺してやる!と。
シリアが「やめてください、何故そんなことを…!」と言うと、ゲオルクはとんでもない一言を言い放ちました。
「メス豚め!早くその無様な姿を消せ!さもなくば…その膨れた腹を蹴り潰して呉れる!
…シリアが「御父様…」と言うと、ゲオルクは更に追い討ちをかけました。
何が御父様だ…。余所の男の餓鬼を身篭り、無様に腹を膨らませた、この醜いメス豚が…貴様は最早シリアではない。今直ぐに出て行け。その重い身体を精々引き摺って、親子共々野垂れ死ぬが良いわ。それとも、何か?その腹を蹴り飛ばして、流産させてやろうか?
「い…ヤ…!いやーーーァァァッ!!!!
結局ゲオルクが愛していたのはシリア自身ではなく、己が内に構築したシリアという名の幻想。身篭ったシリアなど、ゲオルクには考えられないものだったのです。
ゲオルクはシリアを勘当し、家から追い出しました。しかし、箱入り娘だったシリアは、処世術など持ち合わせているはずもなく。
…だから、シリアは唯一帰れる場所、懐かしい街トゥルクに向かうしかありませんでした。しかし、そこに行き着く手前、ココモの町外れで出産の時を迎えることになってしまったのです。
そして、生涯で最後の笑顔をレイクに遺し、亡くなりました
最後の笑顔
こんにちは、はじめまして。
そしてごめんなさい、さようなら。
こんなお母さんを、どうか許して。


追っ手から逃れる日々のユアン。それでもシリアが家から追い出されたと知り、何とかシリアを探し出しました…ココモの町外れで。
「シリア…何で、こんな事に…」
「それよりも見て…。可愛いでしょう…?」
「ああ…お前に良く似た、可愛い子だよ…」
「そんな事無いわ…貴方の方が似てる…」
「済まない…俺があんな事さえしなければ…」
「何で…?こうしてレイクが生まれて来たのに…。私は…貴方と出会えて良かった…。本当に…幸せだった…。生まれ変わったら…また逢えるかしら…?
この生命は消えても、この魂は消えないから。何時かまた、三人で…。
「ああ…絶対に…!」
「クスッ…良かった…」
力尽きたシリア
「シリアーーーァァァッ!!!!」
ユアンの慟哭

ユアンは雨の中で独り、呟きます。
この戦いに生命を削る事で、俺の罪は償えているのか?悪いな…。こうする事位しか、思い付かないんだよ。俺は、クズだから…あんな惨い死に方をさせちまった…最低の…クズ野郎だから…」

シリアの最期を看取ったユアンは、レイクをイリエナさんに託しました。
そしてシリアを埋葬し、追っ手に捕まらないよう足早にその場を去りました。在るだけの気持ちを込めた、簡素で手短な木の十字架だけを残して
ユアンも本当は、もっときちんと埋葬したかったはず…けれど、シリアの密葬には意味がありました。シリアの行方を完全に掴めなくするための意味が。そして、レイクの行方も掴めなくするための意味が。
ゲオルクやC.M.G.C.からレイクの存在を隠匿する。だから、簡素な墓は決して手抜きではなく、寧ろベストな選択でした。その後、ユアンが訪れないことも。
内政部はセラフィックブルー誕生、もといシリアの妊娠を知った時点で抹殺から身柄確保に切り替え…ゲオルクに対して、黒死のレオを差し向けていることについて即刻手を引くように命令しました。
そして、ほとぼりがさめた7年前、ユアンは総てを無にしてしまわぬよう、オーグを結成しました。
シリアの魂の行方を知ったのはそれから2年後。ドナルドをオーグに招き入れた時でした…ドナルドが教えたのです、ドナルドはC.M.G.C.の人間だったから。
シリアの死を知り、ドナルドは自分の過ちを痛感しました。たとえセラフィックブルーが誕生しようとも、心の内は希望どころか見渡す限りの絶望ではないか。自分の掲げた大義が、これ程に人々を傷付け、闇の底に突き落としてしまったのだと。
…セクションSBは、シリアの魂をセカンドカーネルとするセラパーソンを誕生させる事で、セラフィックブルー第1片翼の保全を図りました。

そして、22年前。ヴェーネが生まれました。しかし…それは、セラフィックブルーを"救世の道具"としか見ない者が犯した罪の始まりでもありました。
彼らはヴェーネを使命だけに忠実な人間にするため、極力人間らしさを持たせないようにして育てました。
手始めに、素体にシリアの魂を繋げられて誕生。詰まり、両親が居ないのです…それは余計で、トラブルを招き得るファクターだから。
そしてヴェーネを管理教育する為の専門チーム、『チーム・アンスバッハ』が作られました。
そのチーフ、ジークベルト・アンスバッハの方針は徹底していました。外界との接触を絶たれ、様々な教育を施され、救世の道具としてその生涯の全てを捧げろと。それは、洗脳でした。
レイクはそれを聞いて「母さんの時と全く状況が変わっていない、そんなのアリかよ!!」と叫びました。
ドナルドがユアンにヴェーネの状況を教えた時、ユアンも全く同じ反応をしたそうです…そして、ユアンはヴェーネを引き渡すように要求し、却下され…また"誘拐"したのです。それが、2年前の出来事。
ヴェーネは17歳の時からは高い教養と能力の育成の為に学校に通っていたそうです。王都のフェジテ魔法アカデミーに。だから社会生活で致命的支障を来たすような状態ではありませんでした。
それでも、オーグに連れて来た当初、ヴェーネの人間性には相当な欠如が認められました。今はオーグの皆が親身に接することにより、徐々に回復しているそうです。
レイクは「もし俺に出来ることがあったら、遠慮なく言ってくれよな…こんな俺でも少しは何かの役に立つだろうから…」と言いました。

最後に、ヴェーネは本題を切り出しました。
ヴェーネがトゥルクの森に現れたのは、本当はレイクを迎えに行く為だった、と。
単身だったのは、レイクと二人きりの時間を作ろうというユアンの心遣いでした…引き裂かれた母と子の、その魂の再会に水を差すまいと。
しかし、エンデの急襲により、完全に裏目に出てしまいました。ヴェーネ単独ではセラフィックトランスを発動するしかなく…記憶喪失になった、ということでした。
ラウレンティアでソウルストリームに落とされたレイクは、ソウルストリーム上昇流に乗ってそのままフェジテに到達。天空境界を通過出来たのは、レイクがパーソンとセラパーソンのハーフ…ガイアプロビデンスの特異点であり、天空境界の拒絶対象に該当しない存在だったからだそうです。
そしてイカルイでミネルヴァ達と出会い同行、此処に至った…というわけでした。
ヴェーネのほうは予定までに戻らないことを心配して追ってきたユアン達に助けられ、此処に帰還したのでした。
オーグは、セラフィックブルー本体であるレイクを必要としています。そして、セラフィックブルーの3人が共に在る事は、シリアの魂の願いでもありました。
「運命を共にして呉れるかしら、レイク?」
「俺は…」

…場面は切り替わり、広場で独り雨に打たれるユアンのもとに近付くレイク。
「やっぱり…忘れられないか…」
「ああ…雨が降る度に、あの日の記憶が蘇って来る。あれから何十年経とうとも、決して変わらない」
雨の中の親子
「…一緒に戦うことにした」
「能く決めて呉れた。有難う
「勘違いするな。あんたを赦した訳じゃない
「赦して貰おうだなんて、そんな厚かましい事…」
母さんが望んだ形だから。そしてヴェーネと運命を共にしたいから…」
"シリアの魂"と…でもそれは、ヴェーネ自身を否定することになる。しかしヴェーネはそれでも構わないと言いました。
レイクには、シリアの魂に寄り添う権利がある。ヴェーネにも、それを差し出す意志がある。
…でも、レイクは釈然としないと言います。ヴェーネは自分を"モノ"として見ているようで。前より…グラウンドを旅した時より、冷たく感じたことも。
レイクとユアンが話しているうちに、雨は止みました…曇ったまま、青空は出ていないけれど。

壮絶な過去話を経て僅かな希望を見出せたところで、今回はここまで。
次回は天才魔法少女がグラウンドに舞い降りる、かも…?

テーマ : フリーゲーム
ジャンル : ゲーム

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ぷよ魔導のシェゾとウィッチ、東方の水橋パルスィが大好きです。
Seraphic Blueでは、牧師さんと魔法少女と開発主任二人組が大好きです。

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