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★Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 62

フョードルのお散歩は、オーグの会議室へ。
「う~ん。もう少し右かしら?」
「こんな感じ?」
会議室では、情報屋・通信オペレーターであり、かつてロアノークの操舵手も兼任していた双子のシャルリーナが何やら作業をしていました。
「よう、御二人さん」
そんな二人に軽く声を掛けるフョードル。
「あら。こんな所で如何したの?」
「見学も兼ねて散歩だよ。これ、写真?」
フョードルは壁に飾られた3枚の写真を見て、尋ねました。
「そう。この戦いで逝ってしまった人達…。左がレイク。右がケイン。そして真ん中がユアンさん」
「こうして見守って呉れてれば、結構心強いかなって思ってね」
この二人は、これらの写真を壁に飾るための作業をしていたようですね。
「そうか…。あれ…?コイツ…。何処かで見たような…
フョードルは3枚のうち、右側に飾られた写真を見て呟きました。
「ケインの事?」
「ロビン秘密工場じゃない?貴方とハイディって人が邪魔に入ったんでしょ?」
「まあ…。邪魔したのは本当だけどさ…。でもあの時、コイツは居なかったぜ
事実だから気まずいですね、フョードルさん。別に悪気は無かったのは分かってますよ…って、あの時ってケイン居なかったんでしたっけ?
「そっか…。この時って確か女王反逆の真っ最中…。ユアンさんとケインは、デイジーさん達の護衛で此処に残ってたんだっけ
そう言えば、そんな事もありましたねぇ…色々あり過ぎて、完全に忘却の彼方でした。
「でもこの顔…。絶対に何処かで見たんだよな…
あの時に見た家族写真
そして蘇る、ユヴェスの展望広場でハイディと過ごした記憶
ケインはハイディの息子にそっくり
「まあ、確かに写真自体は11年前と古かったけどな。感じとか、良く似てる。所謂オンナ顔ってのか?ガキの頃と余り造形が変わってないだろうし…。この雰囲気も。尖ってる感じとかさ
「へぇ…。そうなんだ…」
「現物が無いんじゃ何とも言えないけど」
「自分にそっくりな人間が世界に3人は居るってよく言われるけれど、実際在るものなのね…」
若しかしてハイディの息子なんじゃないのか?俺の知る限り、何か家族やら金の関係で問題抱えてたみたいだし。借金の所為で生き別れたとか。離婚して旦那に持ってかれたとか
後者だったらカーチスさん酷いです、そりゃラージュの鉄槌でフェジテ消したくもなります。
「それは無いわよ」
「何でだ?」
「ケインの両親は、もう死んでるの」
「妹さんがルシファーに成ってしまって…。絶望した両親がマリバンドホープから身投げしたのよ」
第16回でも聞いた話ですが、ケインの過去は本当に重いですね…。
「うわっ…。そいつはまたHeavyな…
中途半端に発音が良いと、ふざけてるようにしか聞こえないんで少し空気読んでもらっても良いですかねフョードルさん?
他人の空似か…。それに生き別れの息子だとしても、本人死亡のハイディ行方不明じゃ話に成らないし。まあ此処に来たのも縁だ。御冥福をお祈り申し上げよう。……。それじゃ、またな」
カーチス死んじゃってる上に息子まで死んじゃってたら、ハイディが可哀想過ぎます…。
「何か名案が在ったらヴェーネ達に教えてあげてね」
「ああ」

会議室から出たフョードルは、ランサードに呼び止められました。
「おい」
「何か用かい?」
「さっきの話…本当なのか?」
「さっきの話って?」
「中で話していた事だ。ケインがハイディの息子に良く似ていると
「ああ、マジで良く似てるぜ。俺の記憶に間違いは無い
ハイディの家族写真、そんなにじっくり見る時間ありましたっけ…?
これはフョードルがハイディを気にかけまくってる証拠と言わざるを得ないですね!
「それでお前、ハイディの家族が写っている写真を見たと言ったな?」
一家四人。ハイディと旦那、息子に娘。大分古い奴だけどな。リオ暦48年末」
細かい所まで覚えてますね、これはフョードルがハイディを(ry
「娘…。48年末…。悪いが、これを見て呉れるか?
「ロケット…?」
「中の肖像画を」
アイシャはハイディの娘
アイシャが、ハイディの娘…って事は、物凄く嫌な予感が
「そうか…」
「でもこれって見るからにアイシャへのプレゼントだろ?何であんたが持ってんだ?若しかして、ハイディと知り合いか何か…?
「……」
ランサードは、何も言わずに立ち去りました。
「お、おい…!」
フョードルが慌てて呼び止めると、ランサードは立ち止まって呟きます。
「確証こそ無いがな」
「は?」
「俺達は、とんでもない思い違いをしているのかも知れない。それこそ、大前提からして。黒幕のヴェール。何としても剥ぎ取らなくては…
そう言い残して、ランサードは今度こそ本当に立ち去ってしまいました。
「何なんだよ、行き成り…。ぶっきら棒な奴だな…。大前提からして間違ってる…?何の事だ…?

ランサードは、ルートフォードの入り口で佇むヴェーネに声を掛けました。
どうやらヴェーネは黒幕の正体解明に行き詰まって辟易しているようでした。
「気分転換の良い話を持って来た。ダールディンの自殺絶壁マリバンドホープ。其処の絶壁管理局に向かって呉れ
そんなヴェーネに対して、こんな気分転換の話を持ち掛けるランサード。
「何なの…?藪から棒に…」
ヴェーネが戸惑うのも仕方ないと思います、ランサードには説明力が足りません。
「黒幕を突き止める」
「何ですって…?誰…なの…?
ケインの両親だ。正確に言うのなら、その内の母親は…。ハイディ・バーミンガム
嫌な予感、当たっちゃいましたよ…勘弁してください、ハイディを本気で倒さなきゃいけないとか悪夢です。
「何故、そんな事を…?」
「それはまたいずれ。然るべき時、然るべき場所で話す。兎に角、今は俺を信じて呉れ。俺の中の血が、確かに訴えているんだ。あの日以来ずっと眠り続けていた筈の…。そう…。魂の鼓動を…」
出来れば信じたくないです、ハイディが幸せになれないなんて信じたくないです…。
分かった。此処で貴方を疑った所で、どうせ部屋の中で考え込んでるだけだし。少しでもアテが在るのなら
「有難う」
「でも、何故ダールディンに?」
全ては未だ憶測の域を出ない。だから事実を確かめに行く。先ずは根本的な問題。ケインの両親が、本当にマリバンドホープで身投げして死んだのか否か…。其処からだ」
こんな事言うのもアレですけど、本当に身投げして死んでてくれよと思ってしまいます…そしたらハイディ黒幕説は無かった事になるじゃないですか…。
「なら絶壁管理局に自殺者データが在る筈ね。ミネルヴァが声を掛ければ一発で出て来るわ」
「強い味方が居て助かるな。直ぐに出発だ」
ヴェーネはともかく、一国の女王様を便利屋扱いする異国の庶民って一体…?

まさかこんな形で、総てが、あの日に還ると言うのか。
ならば大いなる運命を圧し折ったのは、
たった一つ、小さく儚く、散り逝く想い。

運命は今、最後の氷解を迎える。
じっと息を潜めていた最後の意志が、遂に遥か空を目指す。
真実と向き合う刻が来た。
総てを掬う偽りの掌を超えて、闇の深淵を彷徨う、遠き情感に触れる。
そして"彼ら"と共に還るだろう。
あの血塗られた、運命が圧し折られた、あの日に。

ロイナ暦2812年。
人々がその日を何と呼ぶかは知らないが、俺はこう呼んで、彼女に捧げよう。

ディザスティア 六才の誕生日


この先は絶望しか無いような気がしつつ、今回はここまで。
次回はケインの両親の投身自殺にまつわる真実が明らかになる、かも…。

テーマ : フリーゲーム
ジャンル : ゲーム

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…!?(゜Д゜;)どうもこんばんはwktkして待ってたら顔面をフライパンでフルスイングされた気分のC氏です。

ハイディの息子がケイン…?しかも黒幕の可能性ってどういう事ですか娘さんも死んでるとか勘弁してください(´;ω;`)
フョードルフラグ回収早すぎですよゆっくりしていってよね!(´;ω;`)
でも家族を大切にしてる筈のハイディが黒幕だったら夫も息子も直接では無くても手にかけちゃった事に…それじゃあハイディの救われる未来が見えませんよどうしてこうなった!?。・゜(゜´Д`゜)゜・。

>C氏

コメントありがとうございます!(`・ω・´)

> …!?(゜Д゜;)どうもこんばんはwktkして待ってたら顔面をフライパンでフルスイングされた気分のC氏です。
うん、まぁ…そんな感じになるだろうなぁと思ってましたよ(´・ω・`)

> ハイディの息子がケイン…?しかも黒幕の可能性ってどういう事ですか娘さんも死んでるとか勘弁してください(´;ω;`)
私だってね、ハイディが黒幕なんて信じたくなかったですよ…(´;ω;`)
でも第63回で確定しちゃったんですよ、私はヴェーネよりハイディに幸せになって欲しいのに…orz

> フョードルフラグ回収早すぎですよゆっくりしていってよね!(´;ω;`)
もう少しフョードル主役で色々お散歩してオーグのメンバーとほのぼの展開やってて欲しかったですね、そこに何気なく現れたハイディと一緒になんか、こう…その…ねぇ?(´;ω;`)

> でも家族を大切にしてる筈のハイディが黒幕だったら夫も息子も直接では無くても手にかけちゃった事に…それじゃあハイディの救われる未来が見えませんよどうしてこうなった!?。・゜(゜´Д`゜)゜・。
ははっ、黒幕はケインの「両親」ですよ。その内の母親がハイディだと言っているだけなので、夫も一緒に黒幕やってる=死んでないんですよ…それだけが救いですねぇ(´・ω・`)
…で、動機がアイシャなら子供想いなわけじゃないですか。って事は、息子だって…ねぇ?
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