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Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 64

城から出て、城下町に佇むヤンシー達。
ヤンシーは、アイシャの両親が絶望する気持ちは分かるけれど、この行いは余りに愚かではないのかと考えているようでした。
ニクソンは「人の親とはそういう物ですよ。我が子を強く思うが故に、何処までも強く、そして何処までも愚かに成れる。大変に始末の悪い人種です」と言います。
そうですよ、だからハイディ…もといレオナさんが黒幕になってしまったのは、レオナさんが悪い人な訳じゃなくて、娘想いの優しい母親だからなんですよ。カーチス…もといジョシュアも同様です。
…と、そこに一人の女性が通り掛かりました
ドリスの母親発見
「ママ…。ママが…居たの…」
ドリスの母親と話すヤンシー
ヤンシーはドリスの母親を呼び止めました。自分はドリスの保護者だ、と言って。アカデミーは休学中とも伝えて。
「悪いけれど、今更ドリスの人生に口を挟むなど、とんだ筋違いよ。最早貴女とドリスとの間には、何の縁もゆかりも無い筈。そう…薄れ切った血の繋がりを除いては」
別に不満が在る訳じゃないわ。筋違いなのも分かってる。ただ…」
ちょっと待って。ドリス。悪いけれど少しの間だけ向こうに行ってて。私はこの人と、二人だけの話が有るの
ドリスが向こうに行くと、ドリスの母親が続きを話しました。
「別に今更、ドリスが休学していようがしていまいが、そんな事に口を挟む心算は無いわ。それよりも、私はあんたが理解出来ないのよ。能く面倒見る気に成ったなと思って
「何ですって…?」
「言っとくけれど、知恵遅れの子供の面倒見るのは甘くないわよ
「私こそ分からないわね。この子の愛らしさや愛おしさと、育ての苦労とを天秤に掛ける事の出来る、その心が
「誰だって最初はそう言うわ。可愛さに心を満たされて苦労を厭わない。でもね。そんなのは最初の内だけなのよ。上っ面の可愛さなんて"慣れ"と共に薄れてく。引き換えに、可愛げの無い現実が徐々に顔を出す。余所の子と比べてあからさまに奇っ怪な仕草や話し方。街を連れて歩けば、当然周りの人間がジロジロ見る。内緒話、薄ら笑い、好奇と侮蔑の眼差し。汚物を見る視線だって向けられる
ちょっとリアル過ぎませんか、確かに世の中そういう目を向ける人は多いですが…。
「それで厭気を感じると言うの?馬鹿馬鹿しい。そんな不埒者の言動に左右されるなんて
「あんた、その格好からするとグラウンドのテンリンのモンクね?確かにあんた達は、魂の清廉だとか言って日々鍛錬を重ねていると聞くわ。だからあんたにとっては、そんな声を只の戯言だと思えるんでしょうね。私は違うのよ。世界に腐るほど居る一介の小市民。日がな隣近所の主婦と話しては、自慢と腹の探り合いを繰り返す。他よりも良いブランドの服。他よりも高い収入の旦那。他よりも出来の良い子供。多くの主婦<おんな>ってのは、そういう浅ましい生き物なのよ
レオナさんは娘が障害どころか、ルシファーどころか、ディザスティアになっても愛し続けてると言うのに…この差は何なんでしょうね。
「それで…ドリスをアカデミーに遣ったと言うの?」
「そうよ。私は"母"よりも"女"を選んだ
白痴ね。自分で子供を産んでおきながら、その"母"を放棄するなんて」
「それは違うわ。誰が初めからそんな心算で子供を。私だってドリスが知恵遅れに成らなければ、ずっと母で居る心算だった
もしドリスがレオナさんの娘だったら、ドリスは何があっても母親から愛されたでしょうに…。
上手く行かないから棄てた?まるで子供の言い分ね」
それが俗物の現実よ。子供なんてのは、上手く行けば最高の幸せを贈り届け、逆にミスれば何処までも不幸や迷惑を送り付ける。ギャンブルなのよ、子供なんて。独り立ちするまでの多大な養育費は、果たして"有意義な投資"?それとも単なる"被害総額"?生まれて来るのは天使?それとも厄介者?私は後者だった。だから厄介払いした。何か文句有る?」
正直、私にはこれを完全否定する事が出来ません…ドリスの母親は最低であると同時に、厳しい現実の代表だと思います。産んだからには最後まで責任持って育てるべきだと思いますが、養育費云々は否定出来ないです…。
「もう結構。聞く価値も無い
「意外ね。もっと激怒するかと思ってたのに」
怒りを通り越すとは正にこの事。今は哀れみを感じてる」
「哀れみ…?」
「もう良いわ。やりたい様に勝手にやれば?その代わり一つだけ。金輪際、子供なんか作らないで。生まれる子が迷惑するから」
何があっても責任持って育てられる人にだけ、産む権利があるのだと思います。
言われなくても。もう懲り懲りよ」
「この後の御予定は?」
買い物は済んだわ。一休みして帰ろうとしてたんだけれど、ドリスに呼び止められて。折角目当ての服を買えたのに。気分が台無し
「愉しそうね。王都の一等地で。小市民の女が遊ぶには、ゼロの数が多いんじゃないの?
「会社役員の不倫相手よ。奥さんに辟易してて、私に尽くして呉れる。"あの金"は随分前に使い切ったわ
ドリスが貰うはずだった分も受け取ってた癖に、全て使い切ってしまったとは…散財し過ぎですよ。
「そう…。さっさと消えて
「言われなくても」
「待って」
「まだ何か?」
「これだけ、聞かせて呉れるかしら?後悔した事は?
「詰まらないジョークね」
何だかロビン秘密工場でのミネルヴァとハイディのやり取りを思い出しますね、ドリスの母親とハイディ(レオナさん)は正反対だと言うのに…。

…無論、彼女の言葉をドリスに聞かせる事など出来る訳が無い。
彼女に対して怒りが込み上げているのだって紛れも無い事実だ。
しかしながら、それを上回って、"その事実"が私の中を静かに覆い尽くす。
彼女が哀れな存在だという、事実。
小市民と言い切るのはいささか尊大だが、しかし無抵抗に俗世の価値観に振り回されている。
魂を曇らせて。魂で感じる事を棄て。
事象の表層に規定される予め準備された価値観<しがらみ>に、無抵抗に従わされて。
その流浪の果てに、何処へ行く?そして其処で何を得る?
見栄と体裁で如何程に着飾ろうとも、それは裸の内側を少しも潤さないというのに。
人の生涯で、"それ"は必ず訪れる。
身包みを剥がされ、裸の身体の美しさを問われる時。
彼女の身体は、彼女に何を教えるだろうか。
しかし彼女の語った現実も、私は否定する心算は無い。
それらは紛れも無く実在し、ドリスがこの現世に生きて行く以上、それらは不可避なのだ。
ならば私は、裸のままにドリスを抱き締めよう。
そして何を纏わずとも、この身を誇りに出来る…。
そんな二人に成りたい。


世の中の全員がヤンシーみたいな考え方の持ち主だったら幸せだろうなぁと思いつつ、今回はここまで。
次回はドリスの母親に対するランサードとニクソンの考えとドリスの決意、かも…?

テーマ : フリーゲーム
ジャンル : ゲーム

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