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☆Seraphic Blue-ジュヴナイルさんを探して- 75

レオナ様の真の目的である"子供達への愛と贈り物"とは何なのでしょうか?
「分からないわね。何故其処で子供達が出て来るのか
アイシャを想うレオナ
そして尚、悪夢は終わらず。
グラウンドに棄てられたアイシャは、忌まわしき災厄<ディザスティア>へと変貌した

半年にも渡る、嬲り殺しの目に遭った。何百という炎に肌を焼かれ。何百という刃に肉を切られ。何百という悲鳴と涙を発し。そして死んだ。パーソン共は、その傷だらけの身体を踏み付けて歓喜に舞い踊っていた
その日、アイシャは6歳に成った
「お誕生日会は、とても盛大だった。みんなが御祝いして呉れた。沢山の肉料理が振舞われたわ。何の肉だと思う…
盛大なお誕生日会は、誕生日を祝っていたわけではありません…。肉料理だって、アイシャ自身の…。
あの子に、あんな幼子に、どれだけの苦痛が背負わされたのだろう。
この子は、こんな苦痛を背負って死ぬ為に生まれたのか?
嬲り殺され食べられる為に生まれたのか?

アイシャが背負わされた苦痛を肩代わりしたくても、それは叶わぬ事。私達はあの子を少しも癒す事が出来ず、あの子は小さい身体に全ての辛苦を背負った。アイシャの冥福を、大人しく祈る事など出来ようか。この身を焼く悲嘆の炎を、消し留める事が出来ようか
だから私達は呪った。アイシャの死に関わったあらゆる"もの"を。
ディスピス。DLG法。パーソン共。そして、私とジョシュア。

「貴女とジョシュアが、何故…?」
アイシャの親だからよ。私達がアイシャという子供を作ってしまった事。それこそが元凶。若し私達がアイシャを産まなければ、彼女の苦しみの全ては回避され、彼女は救われた。それでこの世に生を受ける事が無くなろうとも、あの悲愴な末路に比べれば。そう。だから私達は結論したのよ。あらゆる悲しみや苦しみから救われる真の救済。それを為す真の愛"生まれて来ない"事と、"生み出さない"事を」
故に言った。
そして願わくば、この愛が此処に在らざる子供達に届かん事を。

生命を誕生させない事で、全ての悲しみや苦しみから、守り救う事が出来る。未来永劫に渡る、"無"に於いての安寧の眠りを与える事が出来る。それが私達の思う、愛と贈り物。此処に在らず、未だ生まれず、無と共に在る子供達への…。愛と贈り物」
"有"は悪夢です。"有"に憧れてはいけません。
"無"の素晴らしきを知りなさい。"無"と共に在りなさい。
其処にこそ、真にして絶対なる愛と救いが満ちているのですから。

「生まれて来ない事で、確かにそういったものは回避出来るわ。でもその反面で、色んな喜びや幸せは、生まれて来なければ得る事が出来ない筈よ?
お願いです。そんな悲しい事を言わないでください。我が子が悲壮な死を遂げた、その悲しみに身も心も焼かれているとしても…。終末を渇望する事だけは…」
「……。分かってないわね。貴女達ならば少しは相手に成るかと思ったけれど、やはり月並みな愚者だったか。失望ね
「何故です…」
熱弁は有難く頂戴するわ。それが貴女達の熱意だという事も分かる。けれど全ては既に聞いた事なのよ。遺族会に居た頃に。アイシャを産まない方が幸せだったと嘆くと、呆れる程に画一化された答えが返って来た」
幸せや喜びは、生まれて来てこそ。
何が何でも誕生を信じ意味を持たせようとする、紋切型の幸福論。

生まれる事と生きる事。それらは素晴らしくて美しい。
異論は認めない。そんな奴は、人でなしの罪人。

それは最早イデオロギーさえも超越した、人類の絶対的責務。或いは、人類を"有"に縛り付ける鎖。予め用意された公理の如くして、皆が盲信し、馬鹿の一つ覚えに吹聴してみせる。無論、"彼ら"とてディスピスで子供を失った、言わば同胞<はらから>に違いは無い。しかし、彼らは骨抜きだった
現世での救いと癒し、傷の舐め合いを求め、思考を放棄しイデオロギーに迎合。やがて取り込まれ申し子へと転じた存在。その声に、聞く価値は無い。
何故ならば彼らは主体者を放棄し、イデオロギーの随行者に成り下がったのだから

「その発言は、如何なる人間<マイク>を介しようと、本質的にはイデオロギーという唯一人の発言者に依って為されているのだから。私達が最も忌み嫌う"奴"の発する言葉など、如何して聞く必要が在るだろうか
まったく…。世界で最初にこの思想を流布した人間は、神をも騙し得る最高のペテン師ね。
レオナ様にとっては、ミネルヴァ達もイデオロギーの随行者でしかないのです。
不幸をマイナス、幸福をプラス、"何も無い事"をゼロとしようかしら。貴女達は今、幸福<プラス>を持ち出し、生命とその誕生の意義を説いた。そう、だからこそ何も分かっていない。私達が真に求めている所を」
求めているのは、"プラスである事"ではなく、"マイナスでない事"
ゼロという特異にして極端な存在。"マイナスでない事"には、"プラスである事"の他に、"ゼロである事"も含まれている。そしてこの中に於いてゼロはプラスよりも圧倒的な優位性を持つ
何故ならば、世界を無<ゼロ>に帰する事で、或いは生命を生み出さず無<ゼロ>に留める事で、絶対的且つ普遍的に保証されるから
比してプラスは何の目処も立たない。或いは現世の流転の中でマイナスに転じる事が無差別で日常的に起きる。そのマイナスとは、例えばアイシャであり、例えばディスピスで死んで逝った子供達とか。牧師さんの子供達だって」
それは盤石なるゼロとは一転して、おぞましいまでのハイリスク。
故に私達は、此処に在らざる子供達への愛と贈り物として…。
ゼロと言う名のぬいぐるみをプレゼントする。

誕生と生の意義にまつわるイデオロギー。奴を主体とし。人々をその随行者とし。人々は己が意志に依りて、しかし実はイデオロギー内に予め用意された公理を無思慮に引用する。生まれる事と生きる事。それらは素晴らしくて美しい。そして人々は、その生命の美学に胸を満たし、新たなる生命を育む
無に於いて永遠の安寧に在った子供達を、自分達の都合で"有"というハイリスクのフィールドに引き摺り出して来る。
これは最早、暴力なのよ。

子供は生まれて来た時に泣いているでしょう?あれはそういう事。能くも私を産んで呉れたな。ハイリスクを背負わされてまでの不確かな幸せなんて、欲しくなかった。真なる愛と救いの中で、永遠の無でありたかった。怒りと、嘆きと、悲しみ。それこそが彼らの産声
ならば私達は生命を否定し、そして実際に行動を起こそう。
忌まわしい生命の美学<イデオロギー>の下に振るわれる暴力より、無力な子供達を守る為に。
世界を無に還す。子供達は永遠の愛と救いを得る。


私はレオナ様の考え方嫌いじゃないですよと思いつつ、今回はここまで。
次回はたった一つの願いとレオナ様の最期、かも…。

テーマ : フリーゲーム
ジャンル : ゲーム

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